テラーノベル
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『ねぇ、僕を見て。』
「見えない僕」
朝 6:30
目覚まし時計が鳴る。
💙ころん
「ん……朝か。」
体を起こそうとするが、少しだけ胸が苦しい。
ベッドの横に置いてある薬を飲み、小さく息を吐く。
💙ころん
「よし……今日も頑張ろ。」
いつもの笑顔を作り、部屋を出た。
リビングでは、みんなが朝ご飯を食べていた。
❤️莉犬
「おはよ!」
🧡ジェル
「ころん、遅いで!」
🩷さとみ
「寝坊か?」
💜ななもり。
「早く食べないと遅刻するよ。」
💛るぅと
「ころ兄、おはようございます。」
ころんは笑顔で席につく。
💙ころん
「おはよー!」
その時、るぅとが少し咳き込んだ。
💛るぅと
「ゲホッ……。」
みんなが一斉に立ち上がる。
❤️莉犬
「るぅとくん、大丈夫!?」
🩷さとみ
「熱ないか?」
🧡ジェル
「無理したらあかんで!」
💜ななもり。
「今日は休む?」
るぅとは苦笑いする。
💛るぅと
「大丈夫です。」
ころんはその様子を見ながら、小さく笑う。
💙ころん
「よかったね、るぅとくん。」
誰も気づかない。
ころんも、さっきまで胸を押さえていたことを。
学校
教室へ入る。
ころんは自分の席を見て立ち止まる。
机には油性ペンで書かれていた。
『消えろ』
『学校来んな』
『邪魔』
ころんは少しだけ目を伏せる。
そして笑った。
💙ころん
「またか。」
消しゴムでは消えない。
制服の袖で何度もこする。
それでも薄く残る文字。
NGS_ヘビーなしっぽ
3,379
ろあ@ペア画ちゅ~
471
32,663
ゆめめ🌱@同担様大歓迎!
3,097
周りでは笑い声が聞こえる。
「また書かれてる。」
「ウケる。」
「気づいてる気づいてる。」
ころんは聞こえないふりをした。
休み時間
廊下を歩いていると、
ドンッ。
後ろから肩を押される。
ころんは床へ手をつく。
教科書が散らばった。
「邪魔。」
「どけよ。」
笑いながら通り過ぎる数人の生徒。
ころんは何も言わない。
静かに教科書を拾った。
💙ころん
(大丈夫。)
💙ころん
(慣れてる。)
💙ころん
(泣かない。)
5時間目
テストが返ってくる。
先生
「今回、100点は二人だ。」
教室がざわつく。
先生「まずは、ころん。」
ころんは前へ行き、テストを受け取る。
100点。
「へぇ。」
「ころんなら普通でしょ。」
「当たり前じゃん。」
拍手はない。
ころんは静かに席へ戻る。
💙ころん
(……そっか。)
💙ころん
(僕が100点でも、当たり前なんだ。)
先生
「もう一人は、るぅと。」
教室の空気が変わる。
「すご!」
「るぅと、さすが!」
「やっぱ天才!」
「おめでとう!」
るぅとは嬉しそうに笑う。
でも、その視線はころんへ向く。
ころんは笑顔で拍手していた。
💙ころん
「おめでとう、るぅとくん。」
💛るぅと
「……ありがとうございます、ころ兄。」
るぅとの胸は少しだけ痛んだ。
放課後
一人になった教室。
ころんは窓の外を眺めながら、ポケットから薬を取り出す。
水で飲み込み、小さく息をつく。
💙ころん
「今日は……ちょっと苦しいな。」
でも、その言葉を聞く人はいない。
シェアハウス
❤️莉犬
「るぅとくん、おかえり!」
🧡ジェル
「今日も頑張ったな!」
🩷さとみ
「体調は大丈夫か?」
💜ななもり。
「無理してない?」
💛るぅと
「はい、大丈夫です。」
少し遅れて、ころんが帰ってくる。
💙ころん
「ただいまー!」
「おかえりー。」
返事は返ってきた。
でも、それだけだった。
「学校どうだった?」
「体調は平気?」
そんな言葉は、誰からもかけられない。
ころんは笑って靴を脱ぐ。
💙ころん
(……今日も、誰も見てくれなかった。)
💙ころん
(でも、それでいい。)
💙ころん
(心配かけたくないし。)
💙ころん
(僕は、お兄ちゃんだから。)
ころんは部屋へ向かう。
ドアを閉めた瞬間。
笑顔が消えた。
ベッドに座り込み、胸を押さえる。
そして、誰にも聞こえない声でつぶやく。
💙ころん
「……苦しいよ。」
一筋の涙が、静かに頬を伝った――。
――第一話 終わり
コメント
3件
がちでほんとにめっちゃ好きです!!! 続き楽しみに待ってます!!! 無理しない程度に頑張ってください!!
うわ、これ……めっちゃ刺さったわ。ころんの「見えない」ってテーマ、冒頭から胸が締め付けられる。るぅとが咳しただけでみんなが飛びつくのに、ころんが薬飲んでる姿には誰も気づかない。100点取っても「当たり前」で済まされる温度差が残酷で、でもころんは笑顔で「お兄ちゃんだから」って耐えてる。最後の「苦しいよ」、あれは誰にも届かない独り言なのが辛すぎる。この設計の丁寧さ、ガチで好き。続きめっちゃ気になる。