本当に久々に書きました。
※矛盾点や意味不明な点が多い
※日本語下手、語彙力の敗北が目立ちます
※ストーリーとして成り立っているかも危ういです
※キャラ破壊(特にヴィヴィちゃんの関西弁 )
などなど……なんでも許せる方だけご一読いただければ嬉しいです。
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パソコンのモニターに映るぺこら先輩は、誰よりもアイドルだその瞬き1つで瞬く間に輝いて多くの人を魅了していってしまう__________
___わたしも追いつきたい。
ぺこら先輩の隣に立ちたい。一緒に輝きたい。わたしもそこまで、いきたい。
「おはようポストして…っと」
今日もいつも通りvividの皆に挨拶をする。
すぐにたくさんのいいねとコメントがついて、みんなから沢山のおはようが届く。
その私に向けられた沢山のおはようを眺めれば、『今日は早い』『早起きだね』『朝早くから起きてて…』などのコメントが目に留まる。
アラームをいつもより2時間も早くかけたヴィヴィは、起きてからどこかずっとルンルンなのだ。
収録はいつもと同じ時間。内容だって特別なものではない。
では何故こんなにルンルンなのか……それは、
「今日やっとぺこら先輩に会えるんや……」
やっと。
やっと、憧れで尊敬で、大好きなぺこら先輩に会える。
昨日そのことを知ったヴィヴィは、ぺこらもヴィヴィが来ることを把握しているという情報も手に入れ、すぐにメッセージアプリを開き、新着通知など目に入らず兎田ぺこらを選択する。
“ぺこら先輩逃げないでくださいね。”
送った後に冷静になる。
やってしまった。これは重くないだろうか。迷惑にならないだろうか。
知っての通りぺこら先輩は人との対面や交流を避ける。
配信上ではヴィヴィに会うのを避けているという話を何度かしていたけれど、同時に今年中には会いたいな。なんて言葉をこぼしていたのも知っている。
それをヴィヴィに直接言ってくれたのなら、今すぐにでも飛び出していくのに。
ぺこら先輩がそれをしないのは、やはり会いたくないのかもしれない。
けど、そんなの私が我慢できない。
ゲームでいっぱい話してくれたぺこら先輩。
初心者だったヴィヴィを鍛えてくれたぺこら先輩。
配信者としての教えだってしてくれたぺこら先輩。
一人で配信していることが多い私に構ってくれるぺこら先輩。
私のツッコミで明るく笑ってくれるぺこら先輩。
いつでも頼りになって、優しい、ぺこら先輩。
そんなの、好きになる意外ありえなくて、ヴィヴィはぺこら先輩と話す度につつがなく惹かれていったのだ。
会いたい、そう思ってしまうは当然のことだった。
みんなからのおはようを眺め終えて、メッセージアプリに移動をする。
指先が触れたのは、新着はない兎田ぺこらの名だった。
“ぺこら先輩逃げないでくださいね。”
“え怖。なに?”
“明日スタジオ一緒ですよね?会いたいです。”
“今回は知ってるんだ”
“ちゃんと教えてもらいました!ぺこら先輩もヴィヴィがくるって事を知ってるって所まで教えて貰いました!!”
“ww
わかったよ”
“え!?ホンマですか!?
やった!!!ありがとうございます!!”
“そんなに?w
控え室で待ってるね”
“はい!!!!”
何回も会話を読み直す。
“わかったよw” “まってるね” 何度読み直しても書いてある文は変わらない。
会える。ちゃんと約束して、追いかけっこもせず、今日会えるのだ。
だからいつもより早起きして、スキンケアから入念に、メイクもいつも以上に気合を入れて、髪も丁寧に巻いて。
服選びだって真剣だ。あれじゃないこれじゃない。こっちの方が可愛いかもだけど、ぺこら先輩の好みでは無いだろう。
早起きしたのにも関わらず、時間は迫ってヴィヴィを焦らす。
あっという間に家を出る時間になり、頬は緩み、るんるん気分のまま、晴れ澄んだ外の世界へ1歩を踏み出した。
「おはようございます〜 !!」
挨拶をして、いつも通り収録をする。
でも今日は何もかもスムーズで調子よく進んでいく。
いつもより声が出しやすい、呼吸がしやすい。
気分が良いまま、疲れも溜まることは無く、収録を終えた。
すぐにメイク直しや身だしなみチェックを行うためお手洗いへ駆け込み、鏡の前で試しに予行練習をしてみる。
「ぺこら先輩お疲れ様です!はじめまして!ヴィヴィです!」
「あれぇ?なんか固いかな〜… ん〜〜〜ヴィヴィー!!ぺこら先輩会いに来ましたよ〜 !!!」
「…初手から距離近すぎるか?」
悩む。兎田ぺこらは人との馴れ合いを好まない。そして人見知りだという。でもヴィヴィもこう見えてだいぶ人見知りなのだ。
だから会う時はぺこら先輩が話してねという会話もしたことがある。
「けど、初めてあって、あれ?ヴィヴィってこんなんなんだ〜イメージ違うな〜なんて思われても嫌やし… !! 」
「ゲーム内と同じように……いつもどうやって話しかけて……?」
思い出そうにも記憶の引き出しは開かない。
まるで奥に何かがつっかえているように何も思い出せないのだ。
少しでも少しでも、記憶を手繰り寄せる。
あ、ぺこら先輩や〜 !!
ん〜〜ヴィヴィ〜 !! 今何してる〜?
思い出すの偶然会ったことから始まる会話のみ。
ふと鏡の自分へ縋るように顔を上げると、焦りと緊張。変な汗までかいている。
(今からぺこら先輩と会うのに、汗なんかかいてたら汚くて会えへん。)
汗ひとつ気がつくと、他にも色々と気になってしまう。
(ヴィヴィもしかして張り切りすぎた…?こんな濃いメイク、可愛くあらへん)
見れば見るほど、ダメな気がして、視線はぼやけ始め涙が溜まっているのがわかった。
(今泣いたら、アイメイクやり直さなへんといけんくなる……)
分かってるのに、自分で止めることが出来るものではなくて、そのまま涙は瞳から零れ落ち頬を伝う。
(こんなんじゃ、会えへん…)
ピロンッ♪
ポケットからひとつ、通知を教えてくれる音。
確認してみれば、メッセージ通知だ。相手の名は……
「ぺこらせんぱい」
“収録早く終わったって聞いたんだけど、大丈夫?”
たぶん、早く終わったのにまだ来てないのは、何かあったの?大丈夫?って意味だろう。
すごく簡潔なのに、ぺこら先輩の温かみと優しさが詰まっている。
“ごめんなさい。
ちょっと遅れちゃうかもです”
返信すれば、すぐに入力中になるぺこら先輩。
“全然大丈夫だけど、大丈夫?なにかあった?”
“いちばんかわいい状態で会いたいですから”
“何それw
ヴィヴィは何もしなくても可愛いでしょ”
“会ったことないですよね!?!”
“今から会う”
「もう何言うてんねん……w」
文字だけの会話なのに、何故か元気が湧いてきてやはり会いたいと強く思う。
涙で崩れたメイクをなおす。大丈夫。ヴィヴィは世界一可愛いなんて言い聞かせる。
ダメでも大丈夫や。きっとぺこら先輩はダメだなんて思わないから。
「よし…」
“今から行きますね”
“はーい”
簡潔な返事。
それだけでも良かった。時間が空いて送ったメッセージにも、直ぐに既読をつけて返してくれた事に優しさを感じてしまったから。
ぺこら先輩がいるであろう部屋。
この扉の先に、ぺこら先輩がいるのだ。
ドアノブに手を伸ばすも、それを捻る力が出ない。
ドアノブを握ったまま、手汗がじわじわと滲み出ているのがわかる。
ガチャリ。
ヴィヴィが握っているドアノブが、突拍子も無く捻られた。
ヴィヴィの力ではない。内側からの力だ。
扉はそのまま内に開ける。
ドアノブから手が離れ、汗で湿った手のひらに触れる空気が、少し力を緩ませる。
「わっ、ヴィヴィ…!?」
「あ、えと、ぺこら先輩…」
扉の先にいたのは、細く可愛らしいうさ耳も持った、ぺこら先輩だ。
「びっくりしたあ!!アンタなんで扉前に立ってんの!?」
配信の時と変わらない態度。声色。表情。
当たり前やけど、全てがぺこら先輩だった。
「いや、その緊張して…」
「緊張してずっと立ってたん?全然来ないから心配したよ」
自分よりも少し背の低いぺこら先輩。
ヴィヴィの様子を見て、何となく察したのか、
話しながら扉を更に開いて、中に入るよう促される。
椅子に座り、改めてぺこら先輩に向かい合う。そうすれば、ぺこらがこちらの視線に気づき少し微笑む。
その笑顔にドキドキしてしまう。
思わず視線をずらし、手を強く握りしめる。
「ぺこら先輩。改めて初めましてやな…」
「ふっwそうぺこな?ww」
「は!なにわろてんねん!」
「だってw、ヴィヴィ緊張しすぎなんだもんw」
改めて挨拶すれば、笑いをこぼす先輩にヴィヴィはつられて緊張がほぐれていく。
配信の時と同じような会話に、緊張はほぐれるどころか心地良さを感じ、もっと話したいと、近づきたいとさえ思えた。
「ぺこら先輩に会うのに緊張なんか要らんかったな。」
「そうだよ。ここ数ヶ月ずっと話してんだから」
「ねえ隣いっていい?」
「それはダメ」
「なんでや!せっかく話すなら近くがいい!」
「さっきまで緊張してたやつが調子のんじゃねえ!w」
「もうしてないもん!」
「しょうがねえな〜、はい。ここまでな」
ヴィヴィには甘いぺこら先輩。
人よりもパーソナルスペースが広いから、隣に人が座るのも好きじゃないだろうと分かっていながらワガママを言えば、しょうがないな と受け入れてくれた。
ちゃんとここまで と、1人分の隙間を空けて線引きはされてしまったけれど、断られると思っていたヴィヴィにはそれがとてつもなく嬉しかった。
「え!?いいんですか!?」
「初回だから特別な〜?」
「え!なんですかそれ次からは隣だめなんですか?!」
「次からは有料だよw」
「え〜!!それってちなみにいくらくらい何ですか」
「うーーん、やっぱりぺこーらは安くないから1時間10万くらい……w」
「えーーー!!たっかあ!!詐欺やん!」
「高くないだろ!100万でぺこーらの隣に座れることを有難く思え!」
「え!じゃあじゃあちなみにこの線引きされる距離は近くなるんですか?」
「え?ならないよ?」
「ならへんの〜!? 100万も払ってるのに!?」
言い合いが気持ちいい。
ずっとこうして居たいと思えた。
機械を通さず、耳に入り込んでくるぺこら先輩の声。優しくて、温かくて、大好きな声。
そして、笑ったり、怒ったり、驚いたり、いろんな顔を見せてくれる。その太陽みたいな瞳にヴィヴィが映っている事が、会ってよかったと。会えてよかったと心から思う。
ぺこら先輩は、話すという行為だけなら、直接会うのも、通話するのも変わらないと言うけど、わたしは圧倒的に会って話すほうが特別だと感じる。
「なーにアンタニヤけてるの?」
「別にニヤてないです!
そうだぺこら先輩今度遊びに行きましょうよ!」
「それはパス」
「えー!絶対ヴィヴィぺこら先輩のこと楽しませますよ?!」
「いやぺこーらは大丈夫」
今は、これ以上には進めない
けど、今日だけでゲーム内からだいぶ近づくことが出来た。
LIVEで見たぺこら先輩の隣に立つことは、まだまだ先になってしまうだろうけど、今このアイドルじゃない兎田ぺこらの隣に座っているのは、間違いなく綺々羅々ヴィヴィだ。
「じゃあ、またゲームしましょうね」
「あ、そう!思い出したぺこーらヴィヴィちゃんとやりたいゲームがあったんだよ!」
しかしアイドルじゃないぺこら先輩の隣も、まだ1人分の隙間がある。
これも少しずつでいい。ヴィヴィの歩幅で、ぺこら先輩の隣まで絶対行くから、待っててくださいね。ぺこらせんぱい。
コメント
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やっぱ、語彙力敗北者(稲)さんの作品は最高ですー! てか、全然解像度高いし日本語そんなおかしくないですよー!!👍 それとちゃんと作品投稿しててホンマに草です。