莉犬side
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俺は今、自分の家の玄関の前でウロウロとしてる。
別に怪しいヤツとかじゃないし。ここ俺ん家だし。
入ればいいって??そうなんだけど、……。
俺は自分のズボンのポッケからスマホを取りだし、時間を確認した。
『……9時、半』
もう違うところ泊まろうかな。
俺の家行かなくていいかな。
なんて変なこと考えた。
実は今日、俺ところちゃんで居酒屋に行った。
俺の彼氏のるぅちゃんは、それを聞いて8時に帰って来るように言った。
でも、いざ行くとついつい楽しくて……。
なんとそのせいで、時間がめっちゃ遅くなりました。
ハイ、自業自得です。
るぅちゃんとは同棲してて、るぅちゃんは約束を破ると、結構面倒くさい。
可愛いけど、可愛いけど……ッ!!
俺はこれ以上遅くなるのもダメだと思い、仕方なく玄関を開けた。
すると目の前には仁王立ちのるぅちゃんがいた。
『ひっ、……た、ただいま、……、?』
る「……お帰りなさい」
挨拶には必ず返してくれるるぅちゃん。
そういう優しいところ、やっぱり好きだなぁ。
る「今、何時だと思うんですか?」
『9時半デス』
る「約束した時間は?」
『8時デス』
やべぇ、いつもと雰囲気全く違う……。
これは結構怒ってるよな……??
る「本当に、居酒屋で楽しんじゃっただけ??」
『うん、本当それだけ!!ころちゃんに連絡したら分かるよ!』
る「……はぁーっ、良かったぁ、」
そう言って俺に抱きついてくるるぅちゃん。
『ちょ、るぅちゃん……、?』
る「事故にでもあったのかと思って、心配したんですよ、」
そう言って抱きしめる力を強めるるぅちゃん。
る「……手を洗ってきてください、」
『あ、うん、』
あれ、案外すんなりいけた??
そう思いながら手を洗いリビングに戻った。
る「さぁ、寝室行きましょう」
『え?』
る「悪い子にはお仕置です」
そう言って笑うるぅちゃんに驚きが隠せなかった。
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『あっ、やぁ、……///』
る「どうして欲しいのか言ってください、」
『おっ、きの、…ほし、……()っぁぁぁ、!!///』
る「よく出来ました」