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うわぁ、すご!!まさか父親良い奴だったとは…アオハル感すげぇ
はわわわ…初コメ失礼します🥲🥲🥲🥲 ずっっっと前から海青様の小説陰ながら見てました😍😍 コミュ障すぎてずっとコメントしてませんでした🫣 もう全部解釈一致すぎて終始発狂です…😇 今回の小説も、なんか、もう、神すぎて言葉にできないです…😭😭 暇な時は海青様の小説読んでます🤭 また更新されるの楽しみに待ってます😌🫶
上手すぎません!?!?ほんとに好きなんですけどぉ???
長らくご付き合い頂き、誠にありがとうございます…!
次回から中編へと移させていただきます!
それでは、どうぞ!
数分後 学校 甲斐田視点
hr「はぁッ、はぁ…っ、2人ともお待たせぇ~…!」
ty[もう、本当に遅い!本番に遅刻したらどうしようかと思ったよ!]
fw『ごめんなぁ?甲斐田が遅くてさ~』
hr「だ、だって今日が楽しみすぎて寝過ぎちゃったんだもん!仕方ないじゃん!」
kg〔そこ普通、寝れなかった~ってところだと思いますけどね…〕
hr「それは僕も思った()」
ty[とりあえず揃ったことだし、体育館行こっか]
fw『やな!』
体育館
生徒会長《~~~~~~~~~~~~~……》
ty[生徒会長…初めて見たかも…]
kg〔あれ?入学式の時に見ませんでしたか?〕
hr「そんな前のことなんて覚えてないね」
fw『なんか、みんなと会ってからあっという間やったな』
kg〔時進むの早かったですよね〕
ty[うわ…おじさんが2人いる……]
kg〔なんだ剣持ィ??〕
ty[やっべ]
hr「ていうか、音楽祭って午後からなんだね」
fw『午前中は昨日の文化祭とほとんど変わらんらしいな』
kg〔違うところがあるとしたら、食べ物系のみという制限があるところですかね〕
ty[でも、それでも楽しめる人は楽しめるでしょ]
hr「ま、僕らは音楽祭が始まるまで練習すれば良いだけだしね」
fw『んじゃ、早速いつものところ行って最後の練習でもしようや』
kg/hr/ty〔「[はい!/うん!]」〕
数時間後 体育館
hr「うわぁ~…もう少しで始まるんだ……」
ty[僕らの出番は最後だけどね]
fw『てか、ホンマに本番直前まではここに居てええの?』
kg〔生徒会長さんがそう言ってたんですし、大丈夫ですよ〕
ty[もしそれで違かったら、全部会長の責任になるし]
hr「まぁ、確かにそうだけど…」
fw『んじゃ、俺らは本番までここで聴いとるか』
kg〔ですね〕
観客達《Fooooooooooo!!!!!!》
うわ…すごい歓声……
僕達こんなところで、しかも大トリでやるんだよね…?
ッど、どうしよう…ものすっごい緊張する…
心臓が煩いほどにドキドキして、少しばかり呼吸が荒くなる
こんな僕が、あんなところでやる資格などあるのだろうか…?
終盤に差し掛かるにつれて大きくなる、この歓声に応えることが出来るのだろうか?
こんな僕が……こんな僕なんかが…本当に……
hr「…っッ」
それに……みんなは、僕の夢を叶えることができるようにと導いてくれてるけれど…本当になれるのだろうか……?
こんな、ひ弱でみんなに頼ってばかりの僕がなれるのだろうか?
僕なんかより、みんなの方がなれるのではないのだろうか?
僕がなったところで…名を轟かせられるような実力なんてないし……
そもそも、僕なんかがなって良いものなのだろうか…?
どうしようっ、みんなのおかげでここまで頑張れたのに…いざとなると自信が無くなってきたッ
こんなんじゃッみんなになにも返せない…ッッ
僕がこんなんじゃ、みんなの努力がッ無駄になっちゃうッッ!
僕がこんなんじゃっ……!
hr「っッ゙ッ゙」
ポンッ
fw『んな考え込むな、甲斐田』
hr「ふッ、不破さん…ッッ」
ポンッ
ty[肩の力抜いて楽に、ね?]
hr「もちさッ…」
ポンッ
kg〔私たちも傍にいますから〕
hr「社長…」
fw『大丈夫や、俺らが甲斐田の夢を叶えられるように導いたるから』
ty[僕らが出来るのはそこまで、そこからは甲斐田くんの力で叶えに行くんだよ]
kg〔その時も傍で見守ってますから、自信を持って行ってきてくださいね。甲斐田さん〕
hr「みんな…ッッ゙」
ty[あ、こら!泣くのは終わってから]
kg〔さぁ~て、そろそろ準備しますか〕
fw『あぇ?もうそんな時間なん!?』
ty[甲斐田くんが言うなら分かるけど、なんでふわっちが言うんんだよ…]
fw『やって、ずっと甲斐田のこと心配で見とったんやもん!』
kg〔不破さんが1番心配してましたからね〕
hr「え?そうなの…?」
ty[”もう少しで本番やけど大丈夫なんかな?思い詰めとらんかな?”って、ずっと言ってたからね]
fw『え!?声に出てたん!?』
kg〔確かに、ず~っと言ってましたね〕
fw『マジか…なんか恥ずいわ』
hr「あははっwでも、ありがとう…!」
hr「僕、みんなのおかげで少しだけ自信持てそうだよ」
kg〔それなら、良かったです〕
ty[ほんと、頼んだよ?甲斐田くん]
fw『責任重大やからな』
hr「ちょ、急に責任全部押付けてくるじゃん!さっきまで優しかったのに!」
ty[そんなもんだよ、そんなもん]
hr「絶対違うってぇ!!」
fw『うるせぇ、甲斐田』
kg〔ライブ中なので、ほかのお客様に迷惑になりますよ?〕
hr「あ、はい…」
ROFーMAO〔「[『………』]」〕
ROFーMAO〔「[『あははははっ!w』]」〕
控え室
kg〔いやぁ…直前となると緊張しますね〕
fw『俺、岩になりそうやわ』
ty[なるな()]
hr「でも本当に緊張するよね…」
ty[そういや甲斐田くん、アコギ持って来てるけど今日使わないよね?]
hr「Σ( ˙꒳˙ ;)ギクッ」
fw『昼ん時も使っとらんかったし、持って来る必要あるん?』
hr「い、いや~…その……」
kg〔もしかして、終わったら弾く予定でもあるんですか?〕
hr「あ!そうそう!この後、弾こうかな~って思ってて~…」
fw『ホンマか??』
hr「本当だよ!!」
ガチャッ
生徒《もうそろそろで出番なので、裏までお願いします》
hr「は、は~い!ほら!もう行こ!!」
ty[あ、逃げた]
kg〔まてまて~〕
fw『本番前っちゅうのに元気やな』
ty[そんなもんだろ]
fw『そんなもんかぁ~()』
ステージ裏
観客《Fooooooooooooo!!!!!!》
ty[うわ…こっから見ると結構すごいね]
kg〔観客のみなさんの声が、鮮明に聞こえてきますね〕
fw『てか、最初より客の数なんかめっちゃ増えてってね?』
hr「こんなにお客さんの数、多いなんて聞いてないってぇ…!」
ty[…てかさ、なんでみんな僕の頭の上から見てるの?]
fw『俺なんて社長と甲斐田が上におるから、変な体制で腰と足痛いんやけど』
kg〔私のせいではありませんよ?甲斐田さんが私を下に押してくるんです〕
hr「だって、みんなが団子になって見てるから一緒に上に乗ってやろうって思っただけだし~」
fw『てか次、俺らじゃね?』
ty[そうじゃなかったら、なんのためにステージ裏に来たんだよ]
kg〔音楽祭も、もう時期終わりですか…早いですね〕
hr「予定より結構、早めに回ってきたから時間気にせず出来るね」
kg〔途中で話挟んだりもできますね〕
ty[長話になりすぎないようにしてよね?]
fw『俺ワンチャン”あれ”で話進めるかも』
hr「それじゃ、誰も分からないって…」
司会《それでは記念すべき第一回!〇〇高校音楽祭の大トリを飾るのは~…この人達です!!》
いやいやいやいや!司会の人、僕らのハードル上げすぎだろ!!余計プレッシャーだって!!
でもまぁ、今日はとりあえず僕らのこの時間を目一杯楽しもう!
hr「よし、行こう!みんな」
kg/ty/fw〔[『はい!/うん!/あぁ!』]〕
kg〔みなさん、どうも!!我らがROFーMAOで ~す!!!〕
観客《Fooooooooooooo!!!!!》
観客《あら、あの子って加賀美社長の息子さんじゃない?》
観客《本当ね…!ドラムやってただなんて、初めてだわ》
fw『今日はいっぱい笑顔になってなぁ~!!!』
観客《あ…!湊にいちゃんだ!湊にぃちゃ~ん!》
観客《ふふっ、機会があったらまた遊んでもらおうね?》
ty[お前ら!!死ぬほど叫んだりして暴れまくれよな!!!]
観客《あの人こわぁい…》
観客《まぁまぁ、盛り上げようとしてくれてるだけよ》
hr「みんなぁ~!今は全部忘れて楽しもう!!」
クラスメイト《甲斐田ぁぁぁ!!!!ぜってぇ、飽きさせんじゃねぇぞ!!!!》
クラスメイト《最高の音楽、きかせろなぁぁ!!!!!》
hr「…!!」
あ…クラスメイトのみんなも、来てくれたんだ!
しかも、ほとんどの人来てない…?いや、なんなら全員いるよね??
…でも、みんなは僕らの音楽を聞くために来てくれたんだよね
クラスメイトの人達だけじゃない、近所の人達や不破さん達の知り合いの人達も…そう
僕らの音楽を聞きたいから、ここに来たんだ
だったら…飽きさせるわけにはいかないよね!!
kg〔それでは!!早速1曲目行きますよ!!〕
ty[ちゃんと着いてこいよな!!]
fw『遅れんようにな~!』
hr「…じゃあ、行くぞぉぉぉ!!!!!」
観客《Fooooooooooooo!!!!!》
ty[~~~~~~~~~~~~♪]
fw『~~~~~~~~♪』
hr「~~~~~~~~~~~~~~~~~♪」
kg〔~~~~~~~~~~~~~~♪〕
数十分後
~~~♪
ROFーMAO〔「[『~~~~~~~~~!!♪』]」〕
観客《Fooooooooooooo!!!!!!!》
ROFーMAO〔「[『っはぁ゙ッッはぁ゙ッ゙…』]」〕
kg〔ッ゙ばぁ…っ、いよいよ次が最後となります!!〕
観客《えぇ~~!?!?!?》
fw『んははっ、残念そうにしてくれて嬉しいで~』
ty[でも、いつかは最後が来るんだし仕方ない!]
hr「あはは…僕も残念だよ」
hr「だけど、いつか僕らの音楽を聴ける時が来たら、その時はまた聴きに来てね!」
観客《イエェェェェェェイ!!!!》
kg〔ふぅ…まだ時間が余りまくってるので少し話しましょうか〕
ty[だね~…少し疲れちゃった]
fw『なぁなぁ、座ってもええ?』
hr「え~…?良いけど、話す時はちゃんと立ってよね?」
fw『やっちゃぁ~!』
ty[僕も座ろ]
hr「んじゃぁ、僕も…」
kg〔え、ちょ!これだと強制的に私が話すようになるじゃないですか!〕
ty[良いじゃん、社長はずっと座れるんだし]
hr「よろ~」
fw『ガンバ〜』
kg〔適当ですね…まぁ、良いですけど〕
hr「あ、長話はダメだからね」
kg〔分かってますよ!!!〕
観客《あはははははっwww》
fw『んじゃ、社長どうぞ!!』
kg〔えぇ~?フラれると余計、話しずらいんですけど…〕
kg〔ん~と…まず今日は私達の音楽を聴きに来てくださり、ありがとうございます!〕
ty[僕らのじゃない人達もいるかもしれないけどね~]
kg〔こら!そんな事言わない!〕
観客《wwwwwwwww》
kg〔まったく…私達は、今年の5月?ぐらいにバンドを組み始めたんですけど〕
kg〔そもそもお互いに全く面識が無かったんですが、同じ音楽好きって事で知り合ったんですよ〕
kg〔そこから色々あってバンドを組み、今日までに色々な事がありましたが4人で一緒に乗り越えてきて参りました!〕
kg〔なので今日は本当に、一生忘れられないモノになりました!ありがとうございました!!〕
パチパチパチパチ!!
kg〔それでは次…剣持さん!お願いします!〕
ty[はいはい、丁寧すぎるんだよ!アンタは!]
ty[バンド結成当初の事までご丁寧に話しちゃってさ!長ぇんだ!話が!]
kg〔仕方ないじゃないですか!最初なんですし!〕
ty[今思えば懐かしいわ!社長とふわっちに敬語使ったり、先輩呼びしてたのが!]
ty[でもまぁ、みんなのおかげで今の僕が在るから…その…あ、ありがとう……というか…ね]
ty[っとりあえず!!楽しかったわ!!!]
ty[はい次!!!ふわっちいけ!!!]
fw『にゃはは~っ、もっち~から嬉しい言葉聞けたことやし気合い入れて話すか~…!』
ty[終わったら覚悟しとけよ、不破湊…]
fw『俺は最初こいつ…甲斐田がアコギ弾いとる時に勝手に突撃したんが出会いやったな』
fw『ここの高校に入って、あんま趣味合うヤツおらんかったけど、甲斐田のアコギ聴いてやっと出会えたって思っとったんね』
fw『まぁ、ただただ俺から話しかけに行かんだけやったんやけどさ()』
fw『んでも俺、初めて会う同じ趣味の奴がみんなで良かったと思っとる』
fw『俺らしく好きな事を話したり、一緒にやったり出来て楽しいし』
fw『こうしてステージで出来とるのも、みんなのおかげやし、ありがとうな~!』
パチパチパチパチ!!
fw『ほんじゃ、最後甲斐田な~』
hr「最後が1番緊張するんだけど…」
fw『まぁまぁ、話したいこと話せや』
hr「それが出来たらどれほど楽だろうな()」
hr「あ、えと…僕はバンドではベースやってるんだけど、普段は不破さんが言ったようにアコギを弾いてて」
hr「と言っても、1番やってるのがアコギなだけなんだけど…」
hr「…僕、将来の夢が音楽関連のことをする事で色々あって、その夢のためにバンド組んだの」
hr「みんなが僕のために…まるで同じ夢を追いかけてるような感じで、一生懸命やってくれて」
hr「初めはバンドを組めてること自体が夢のような感じだったのに、みんなはその先の僕の夢をも叶えようとしてくれて…」
hr「今、こうしてここに立ててるのが夢のまた夢のような感じです」
hr「…これからのことは分からないけど、今までこんな僕のために努力してくれた、みんなを想って……」
kg〔…甲斐田さん?〕
ty[あれ…?それって、アコギじゃ……]
fw『お前まさか…!』
hr「__1曲、僕の大好きなアコギで披露させていただきます」
kg/ty/fw〔[『…!!』]〕
観客《Fooooooooooooo!!!!!!》
観客《あのメンバー達を見る感じ、サプライズ曲!?》
観客《すごっ!あいつ、いつの間にこんなこと企んでたのか!》
hr「それでは、聴いてください」
hr「…ふぅ……」
~~~♪
hr「~~~~~~~~~~♪」
……不破さん、もちさん、社長の3人の事だけを想って作ったこの曲…披露できてよかったな
どうしても、みんなに聴いて欲しかったこの曲…僕の想いは届いてるかな?
いつも強気で横暴だけど、本当は誰よりも心配性で心優しい不破さんに向けた歌詞は穏やかに
hr「~~~~~~♪」
尖った性格だけど、誰よりも人の事を想ってるもちさんに向けた歌詞はラップのような感じで
hr「~~~~~~~~~♪」
ものすごい圧で若干怖いけど、人一倍お節介で面倒見良い社長に向けた歌詞はサビ前なので少し激しめに
hr「~~~~~~~~~~~!♪」
1サビは、みんなへの感謝の気持ちを比喩で表した歌詞を取り入れ
2番では、今までの”ROFーMAO”として活動し始めた時のことを
2サビは、ほとんど1サビと同じ歌詞だけど最後の1フレーズだけを変える
落ちサビは僕の、ほんのちょっとした不安を歌詞にして
でもラスサビの前で、みんなのおかげで不安が無くなったということを歌詞にして歌って…と
ここまでは問題ないのだ…だが、問題はここから
“ラスサビの歌詞”についてだ
ラスサビの歌詞だけ、どうしても思いつかなかった
何度も何度も書き直して調節してなどと繰り返しても、どうしても決まらなかったこのラスサビ
今のこの感情を剥き出しにするのもアリだが、それでは今までの曲調と懸け離れてしまう
それに今では、色んな感情が混ざりすぎてて余計思いつかない
どうしよう…どうすれば良いんだ……
せっかく披露できたというのに…!これでは、台無しにしてしまう…
どうしよう……どうしよう……っ!
kg〔…~~~~~~~~~~♪〕
hr「…!?」
社長…?どうして歌って……
kg〔~~~~~~~~…〕
ty「~~~~~~~~~~~♪」
え……?もちさんまで…?
しかもさっき、ちょうど社長が歌い終わった時に……
ty「~~~~~~……」
fw『~~~~~~~~~~~~~~♪』
ぇ…え……?マジでどうなってるの…??
ラスサビの歌詞を考えてたら、みんなが交互に歌い始めたんだけど?
しかもこれ、即興で…だよね?
僕、サプライズすること教えてなかったのに…!なんで?
と、とりあえず、曲を最後まで終わらせないと!
kg/ty〔[~~~~~~~~~~~♪]〕
えぇ~!?!?デュオし始めたんだけどぉ!?
~~~♪
hr「…ふぅ……」
観客《Fooooooooooooo!!!!!》
hr「あわわっ…!すごい歓声……」
fw『ふはっ、良かったなぁ!甲斐田』
ty[とても良い曲だったよ]
kg〔本当に嬉しい限りです〕
hr「え、えへへ…ありがとう!」
hr「…って、そうじゃないんだよ!!」
ty[え?]
hr「僕サプライズのこと言ってないよね!?」
kg〔はい、まったく〕
hr「なのになんでラスサビ歌ったの!?」
fw『甲斐田がサプライズしてくれたんやし、どうせなら俺らもサプライズしたいな~思っとったから』
hr「だとしても即興でしょ!?すごすぎるよ…」
kg〔あははっwありがとうございます〕
ty[ま、おかげでより次の最後の曲を全力で歌えそうだよ]
fw『コブンに、あんなサプライズされたまんまで終わらせられへんからな』
hr「じゃあ早速、最後の曲行っちゃおうか」
kg〔ですね!では聴いてください、私達の…ROFーMAOの初めてのオリジナル曲です!〕
ROFーMAO〔「[『~~~~~~~~~!!!』]」〕
観客《Fooooooooooooo!!!!!!》
~~~♪
kg〔~~~~~~~~~~♪〕
ty[~~~~~~~~~~~~~♪]
fw『~~~~~~~~~~~~~~♪』
hr「~~~~~~~~~~♪」
ROFーMAO〔「[『~~~~~~~!♪』]」〕
…ふふっ、楽しいなぁ……嬉しいなぁ……
僕らの音楽で、観客のみんなが暑苦しいぐらいに盛り上がって笑顔になってくれてること
お客さん達に連れて、僕らも笑顔になって盛り上がることが出来てること
今こうして、ROFーMAOのみんなでステージに立ってライブが出来てること
そして…その中に、僕という存在が居られてること
とっても嬉しくって、楽しくって…胸がポワポワと暖かくなっていって
それが次第に全身へと伝わり、暑さへと変わる
全身が……燃えるように、熱い
高熱でも出てるんじゃないかというくらい、とても熱い
でも、この熱さが何故か心地良い
もっと、この熱さを感じていたい
もっともっと…もっともっと、この時を__
ROFーMAO〔「[『~~~~~~~~!!!♪』]」〕
hr「ッばぁ゙ッッ、はぁ゙ッッ、はぁ゙ッ…っ」
あぁ…終わったんだ……
ッまだ……まだまだ…やり続けていたかったなぁ…
hr「はぁ…っ゙」
fw『おい、甲斐田…前見てみいや』
hr「…?」
hr「…ぁ……」
観客達《Fooooooooooooo!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》
観客《あいつら高校生なんだろ!?プロ並みじゃねぇか!!!》
生徒《うおぉ~…っ!!俺もまだ弾きてぇ~!!!!》
観客《ねぇねぇ、あのおにいちゃん達すっごくカッコよかったね!》
観客《うん!僕もおにいちゃん達みたいになりたい!》
クラスメイト《お゙前゙ら゙最゙高゙マ゙ジでだぜぇ゙ぇ゙…!!!(泣)》
クラスメイト《おん前ッ、なに゙泣いてん゙だよ゙》
クラスメイト《る゙っせッッ!お゙前゙も゙泣きそゔじゃね゙ぇ゙かよッ!!》
観客《もう1曲やってくんねぇかな?》
観客《コールしてみるか?》
観客《良いな!アンコール!!アンコール!!》
観客達《アンコール!!アンコール!!アンコール!!!》
hr「はぁ…はぁ……」
fw『…な?ええ景色やろ』
ty[泣いてる人も居るけど…でも、そこまでの実力があるってことだよね?]
kg〔ふふっ…目に焼き付けといてくださいね、みなさん〕
kg〔甲斐田さんは分かりませんが…こんな景色を見ることが出来るの、今日だけなんですから〕
ty/fw[『………』]
hr「あ…」
そ、っか…僕はお父さんに良いと言われたら、これからもこんな景色を見れる機会があるかもしれない
でも、みんなは……っ
hr「ッねぇ!みんな!!」
kg/ty/fw〔[『…?』]〕
hr「その、ッさ…これからも、僕らでバンド続けない?」
kg/ty/fw〔[『…!』]〕
hr「僕…思ったの、こうして学校で結果を出して許可を得て音楽活動をしたとしても、僕1人じゃなんにも出来ない……」
hr「みんなが居てくれたから!!僕は自信を持つことも出来たし、こんな…素晴らしい景色を見ることが出来た」
hr「みんなが居なかったらどうなっていたか…想像するだけで嫌になる…っ」
hr「それは、これからについても同じ、僕1人じゃ絶対に無理」
hr「だから…これからも、みんなと一緒にバンドやりたい!」
hr「あ…その、社長は会社の事もあるだろうし…不破さんともちさんも、嫌じゃなければ……だけど…」
kg/ty/fw〔[『………』]〕
hr「ぇっと…み、みんな……?」
ty[__嫌]
hr「え……?」
ty[…なんて、言うと思ってんの?]
hr「…!」
kg〔会社の事は気にしないでください、私もお父さんに話してみますので〕
fw『可愛ええコブンのお願いを断るアニキが、どこにおんねん!』
ワシャワシャ(撫
hr「あわっ…!ふふっ、アニキ〜!」
kg〔それじゃあ、決まりですね〕
ty[うん、これからもよろしくね]
fw『うぉ〜っし!俺らでテッペン取ったるか!』
hr「さすがに気が早すぎじゃ…」
ty[まぁ、それぐらいの気持ちは持っといた方がいいよね]
fw『あ…!今日みんなで打ち上げ行こうや!』
kg〔仕方ないですね…少し高めのところ予約しましょうか〕
hr「社長それ、高校生が言うセリフじゃない()」
ty[はぁ…まったくもう……ってことだから!これからも応援しろよな!!絶対に!!!]
hr「それじゃ、またね〜!!!」
観客達《Fooooooooooooo!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》
数日後 1年3組
ガラガラガラガラ
hr「おはようございま〜す」
クラスメイト《お!今日は朝から来たんだな!》
hr「うん、でも途中で抜けちゃうから」
クラスメイト《今日はどこでやんの?》
hr「実は…事務所の社長に、そろそろドームでやってみるかって言われてさ」
hr「だから今日は、県外のドームでやる感じかな」
クラスメイト《ドーム!?!?めちゃくちゃ、すげぇじゃねぇか!!》
クラスメイト《良いなぁ、俺らも行きてぇ…!》
hr「ふふっ、実はそれ配信で見れるようになってるの」
hr「まぁ、全部見るためにはお金かかっちゃうけど…」
クラスメイト《あ!だからか!!》
hr「え?」
クラスメイト《昨日放送でさ、1人500円必ず持ってこいって言われたんだよな!》
hr「え!?でもテレビってクラスに一つ一つぐらいしか……あ」
クラスメイト《…多分、お前が思ってることで合ってると思うぜ……》
hr「ま、マジか…」
クラスメイト《とりあえず、頑張れよな!》
hr「…!うん!」
数時間後 新幹線
fw『~~~♪』
hr「すごくご機嫌そうだね、湊」
fw『やってドームでやるんやで!?そんなんご機嫌に決まっとるやろ!』
ty[しかも今日やるところは、湊の故郷だからね]
kg〔楽しみですね〜…どれほどのお客さんが来てくれるんでしょうか?〕
hr「そこそこは来てくれるんじゃない?」
ty[社長に聞いたけど、満席なんだって]
fw『すげぇ…』
kg〔クラスメイトのみなさんに、お土産でも買いましょうかね…〕
hr「買いすぎないでよね?」
ty[ハヤトはいっつも買いすぎて、僕らに怒られるからね]
fw『今日はワンチャン俺も買いすぎるかも…』
hr「その時は刀也がなんとかして〜」
ty[晴も少しは頑張ってよね?]
kg〔いつも湊につられて、買っちゃいますからねw〕
hr「ハヤトだけには言われたくない()」
kg〔晴ぅ??〕
hr「ひっ…!?」
fw『あ!もう少しで着くで!』
ty[じゃあ、準備しよっか]
kg〔そうですね〕
数時間後 ライブ直前
ty[人数やべぇ…]
fw『めちゃくちゃ、おるな…』
kg〔ここまでとは思いませんでしたね…〕
hr「すっご……」
スタッフ《あの〜…みなさん、団子みたいになってなにやってるんですか?》
ROFーMAO〔「[『観客席の様子を見ているんです』]」〕
スタッフ《はぁ…毎度のことで分かってると思いますが、顔を出しすぎないでくださいよね》
ROFーMAO〔「[『は〜い』]」〕
kg〔てか、音楽祭の時からこうして観客席を見ることが週間みたいになってますよね〕
fw『お客さん達が、どういう気持ちで来てくれとるのか気になるしな』
hr「疲れが溜まってる人とか、落ち込んでる人とか居るかもしれないしね」
ty[帰る時には、みんな笑顔であって欲しいしこういう確認は必要だよね]
kg〔…みんな、笑顔になってほしいですね〕
fw『そうやな…みんな、笑顔に……な』
hr「大丈夫だよ!この人達は僕らの音楽を聴きに来んだから!」
hr「みんなが”好き”だって言ってくれてる、僕らの音楽で笑顔にさせちゃえばいいんだよ!」
ty[ふふっ、うん、そうだね]
スタッフ《みなさ〜ん!そろそろ本番なので団子になるのやめてくださ〜い!》
kg〔あ、は〜い!〕
kg〔では、行きますか!〕
ty[うん!]
fw『初っ端からぶちかましたるわ!!』
hr「やりすぎて最後まで持たなくなるのだけは、やめてよね〜」
fw『わぁっとるわ!!』
kg〔行きますよ〜?ROFーMAO〜……〕
ROFーMAO〔「[『ファイオ〜!!!』]」〕
カフェ
ROFーMAO〔「[『~~~~~~~~!!♪』]」〕
校長《本当に、生で見に行かなくて良かったんですか?》
???《ええ、少し遠くで見守るのも”父親”としての役目でしょう?》
校長《そうですが…はぁ……》
校長《本当に君は昔っから変わらないねぇ、”甲斐田くん”》
父親《息子の将来のためだ、そのためなら悪者にでもなんにでもなってやるさ》
校長《根から”ダメ”なんて言うつもりは無かったのに、あそこまでするとはねぇ…相当嫌われたろう?》
父親《その時はな、その後も嫌われ続けると思ってたのに妻が晴に話してしまってな》
父親《夜中に泣いて抱きついてこられたよ…w》
校長《でも良かったじゃないか、男子高校生じゃ珍しいぞ〜》
父親《あははっ、確かにそうだな》
hr「~~~~~~~~~~~~~~!!♪」
父親《…頑張れよ、晴》
それでは、また!!