id死んでる
fwの伽羅崩壊注意
歪んでる
食人要素あり
グロ
赤い液体、赤い彼、赤い壁、赤い床、赤いナイフ。そして、真っ赤な掌。
いつ、どこで間違ってしまったのだろうか。
俺が、嘘をついてしまったから?俺が仕事で他の人を抱いてしまったから?俺が、彼をちゃんと愛すことが出来なかったから?俺が彼をどこか怖いと感じてしまったから?
「なあ、かいだ」
問いかけても、返事は帰ってこない。
もうその瞳が、口が、自主的に開くことはないのだろうか。もう、晴天を閉じ込めたような瞳を見ることは出来ないのだろうか。もう、明るく、美しい声を聞くことは出来ないのだろうか。
「ぁ、そうや。」
ふと、思いつく。彼が死んでしまったのならば自分の中に、彼を取り込んでしまえばいいのでは。彼を喰らい、血は血へ。肉は肉へ。目玉も、内蔵も、髪の毛も。全て自分の体へと取り込ませれば、永遠に暮らすことが出来る。
はは、なんといい考えなのだろうだろか。それならば、死してもなお彼は俺の体で生き続けられる。永遠に、死ぬまで。
そんな事を思いつく自分が凄いと感じた。彼とまだ居ることが出来る。なんと嬉しいく、素晴らしいのだろうか。
「いただきます♡」
そのナイフを手に取り、体のラインにそって切れ目を入れ、べりっ、と皮を剥がす。皮は皮で分け、口に運ぶ。
甘美な味だった。オブラートのような食感に彼の味がする。 そんな食べ物。非常に美味しかった。
◇
全身の皮を食べ終えれば、いつの間にか、腹が脹れてしまっていた。まだ食べたい。しかし、食べたら、吐き出してしまい、かれを取り込むことが出来なくなってしまう。
仕方なく、手を合わせた。
「ごちそーさま♡」
「また明日、続きたーべたるな♡冷凍庫で、おやすみ♡」
コメント
4件
ちょっと人食べるとかグロくて苦手意識あったんですけどこの作品めっちゃ好きです!!
うわぁぁ凄い好きだぁぁぁぁぁ゛!!!!!! グロいのにグロく感じ無いっていうか…とても好きです…ありがとうございます😭