コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
呪霊のこともあったが、俺達はそのままカラオケを始めた。俺と傑が先にドリンクを取りに行ってそのまま部屋に戻ってくると、風香は何かを探しているのか部屋の中をキョロキョロしていた。気になった俺達は、ドリンクを置いて風香に話しかけた。
悟「風香、そんなにキョロキョロ見渡して何してるんだよ?」
傑「そうだよ風香ちゃん。そんなに見渡して一体何を探してるんだい?」
俺達がそう話すと、風香はこんなことを言った。
風香「曲を入れたいのだけど機器が無くて探してるの。💦」
悟・傑「あ?・え?」
風香の言葉を聞いて俺達はまた驚いた。どうやら風香は歌いたい曲を入れたかったのだが、どうやって入れるのか分からず辺りを見渡していたらしい。風香の台詞を聞いた傑は、カラオケ機器の下にある歌本を取り出した。
風香「それは何?夏油さん。」
傑「これは歌本と言うんだよ。この本を開いて自分が歌いたい曲の番号をカラオケ機器に入力するんだよ。」
風香「ゑ、詠本?」
悟「違ぇよ、そっちの詠じゃねえよ。💦」
コツン
風香「アタッ!💦」
傑「風香ちゃん、俳句とか短歌とかの詠じゃなくて音楽を歌う方のね。💦」
風香「あ、そっちか。💦」
風香が天然発言を言うと、俺は風香に軽いツッコミをし、風香の額に拳を軽くコツンと当てた。
風香、カラオケの歌本すらも知らねぇのか。風香《コイツ》、俺達とは違う世界から来た人なんだろうな。
風香がドリンクを取りに行くと言い、俺達は2人で歌うことにした。暫くして風香が戻って来た時は俺達は既に歌い終えていた。俺達の次に風香の出番が来て、風香は俺達が知っている曲を歌い始めた。俺と傑は思わず、風香とあの作品の話をし始めた。
悟「お!ドラ●ンボールのエンディング曲じゃん!」
風香「そうなの、私ドラ●ンボールの曲の中でZ●RDさんの「Don’t you see!」が1番好きなの!」
傑「そうなんだね。その曲は迚いい曲だよね。私達でも分かるよ。」
傑が話し始めると風香が歌い始めたので、俺達は風香の曲にのり始めた。そして、俺達は風香の上手すぎる歌声に吃驚してしまった。
悟「は!?嘘だろ風香、歌めっちゃ上手いじゃねぇか!💦」
傑「風香ちゃん、そんなに上手いのならアーティストになった方がいいんじゃないかい!?💦それに英語の歌いも上手いし!!💦」
風香「ゑ、えっ、そうかな。///💦」
俺達は風香の歌声に驚く程話し始め、次に俺は風香に有名曲を歌ってほしいと言った。
悟「じゃあ風香、俺からリクエストだけどよ!幽遊●書の「微笑みの爆弾」歌ってくれよ!!😆」
傑「いいね悟、私もその曲好きだよ。風香ちゃん、私も同じくリクエストだけどその曲歌えるかい?」
風香「うん、良いよ!私、今からかっこよく歌うね!」
悟・傑「オッケー!・分かったよ。☺️」
俺達はそのまま、何事もなく風香の歌と俺達の歌で室内は盛り上がった。だけど、俺達が歌う曲の中で風香が知らない曲が多かったらしく、風香は全く盛り上がるようにしてくれなかった。時折、「その曲は何?」だとか「何それ?」という疑問を言って俺達に聞いて来ていた。風香に聞かれた傑は、「ああ、この曲はね…。」と分かりやすく解説はしてくれていたが、前から風香の反応が可笑しいことに俺は気付き始めてはいた。だが、風香が何回も何回も疑問を言ってくる為、俺は時々「有名な曲だぞ、そんなことも知らねぇのかよ。」と言ったりもしていた。風香は「知らないんだから仕方ないでしょ!💦」と怒るような反応をして、傑は俺と風香の揉め事を止めたりもあった。
もう少しで帰る時間が迫る中、傑は便所に行き風香と2人だけで室内で歌って待つことにした。風香が最後に締めの曲を歌い終えると、そのまま椅子に座り始めようとしたその時だった。
風香「きゃっ!?💦」
悟「うおっ!?💦」
風香が椅子に座ろうとした矢先、足のバランスを崩してしまい、そのまま俺の体の方に倒れ込んだ。だが、俺が風香の右肩を抑えたためそこ迄大事には至らなかった。でも、風香と俺の顔の距離が近いことに驚いてしまった。もうそのままキスでもするくらいの距離だった。俺はドキドキしながら風香に話し掛けた。
悟「だ、大丈夫か風香。💦///」
風香「う、うん、大丈夫だよ。それと、受け止めてくれてありがとう悟さん。💦危うく怪我をするところだったよ。」
悟「お、おう…。💦///」
俺がそう言い乍、風香の体制を整えた。俺と風香が落ち着きを取り戻していた時だった。
傑「ふふふ、悟と風香ちゃんのハプニングを見てしまったし、写真も撮ってしまったよ。w」
悟・風香「はあ!?///💦・ゑ!?💦/////」
便所から戻ってきた傑が俺達のハプニングを目撃していたらしく、しかも携帯で証拠も残されてしまった。傑は笑い乍、その写真を硝子に送った。そして、その写真を見た硝子から、メールでこんなことを言われてしまった。
硝子「クズは一生、鼻の下伸ばすか爆発でもしとけ。」
硝子にそんなことを言われた俺と風香は、気まずくなってしまった。その思い出は、俺と風香の中で一生忘れない記憶となった。