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◇◇◇◇◇
ついに順番が来ました。
門番の人、いい人だったらいいんだけど。
「次!」
「ん?は?お前たち、3人だけか?
どっから来た?
しかも、お前、珍しいな。
というか、初めて見た。」
え?なんか、珍しいんですか?
何が珍しいかわからない。やばい。
とりあえず、ちょっとずつ、話を合わせていかないと。
「あのー、すいません。珍しいってゆうのは?」
「ん?ん?あー、そうか!
サンド!ちょっと調べてくれ!
なんか、あれあっただろ。」
「はい、ちょっと待ってくださいね。」
「お前たち!ちょっと待ってろ!」
えーーー?
なんかやばいよね。なんなんやろ?
でも、逃げたら、もっとヤバくなるはず。
ここは、言う通りにしないと。
うー、緊張する〜。
あれ?ハガネさんとコガネさんは、妙に落ち着いてるし、カグヤ様は、肩の上で目瞑ってるぞ!こんな時に寝てるんか?テンパってるんは、僕だけかい!
なんか、逆にちょっと落ち着いて来たわ。ふっ、こういう時、1人じゃなくて良かったよね。
「レクスさーん、ありましたよ。だいぶ、古いんで、奥の方にあったんですけど、これですね。」
「おー、よし。これだ!
サンド!こっちは、やっとくから、お前はこれを持って、大至急、ここに書いてある場所に行って来てくれ!頼むぞ!」
「はい、行ってきまっす!」
「お前たち、すまないが、もう少しの間、待っておいてくれ!」
「は、はい。」
僕達は、少し横に外れて、待つことに。
何が起こってるんですか?
無事に入場させてくれるんでしょうか?
もう、頭がグルグルしてきた。
相変わらず、カグヤ様は肩で寝てる。
のんきやね!みやすのんきやね?
「お頭、少し顔色悪いんだよ。大丈夫?」
「あー、ごめん。大丈夫かな。ふー。」
「ちょっと、座って休まれてはいかがですか?膝枕しますね。」
「あ、私がするんだよ!」
「いえ、姉である私がするんですよ!」
「あ、2人ともありがとね!
でも、大丈夫やから。」
こんなところで、目立っちゃうし、注目されてますんで、恥ずかしいです。
……それにしても、めっちゃ、待たされる〜。
これって何待ちなんですか〜?
それだけでも、聞いときゃ良かったよ。
視線が痛いです。
お腹も痛くなってきた。
今日は早退していいですか?
「すいませ〜ん。お待たせしました。行ってきました!」
「おー、サンド、お疲れさん!どうだった?」
「すぐに来てくれるそうです!」
「そうか、良かった。」
「お前たち!もうすぐ、迎えに来るから、もう少しだぞ!長い間、待たせてすまないな。もう少し、辛抱してくれ!」
「あ、はい、ありがとうございます!」
間も無くして、大きな男の人がめっちゃ走ってやって来た!その男、凶暴につき。
「レクス!来たぞ!」
「え?ザークさん?
なぜ、親衛隊長がわざわざ来る?」
「そりゃそうだろ。
自分の目で確かめんとな。
何処におる?黒眼、黒髪の少年は?」
え?珍しいって僕のことですか?
「そこの少年ですよ!」
「おー、確かに。なるほど、ふんふん。」
わー、めっちゃ見られてる。舐め回すように、物色されてる〜。いや〜ん。
本当にごめんなさい。勘弁してください。そっちの趣味はありません。たぶん。
さあ、ユメの貞操や如何に!
◇◇◇◇◇