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選挙当日。
教室はざわついてた。
「水島が生徒会書記とか、笑わせんなよ」って顔のやつもいれば、
じっと俺の話を聞いてるやつもいた。
マイクを握る手は震えてたけど、俺は深呼吸した。
「みんな、聞いてくれ。俺は……変わりたい。
今までずっと逃げてきた。痛いこと、怖いことから目をそらしてきた。
でも、ここで立つのは違う。自分と向き合って、自分の声で、未来を変えたい」
沈黙が訪れた。
その時、陽翔が手を上げた。
「オレも言わせてもらう!こいつはガキの頃から弱くて、いじめられてた!
でも、今は違う!水島は、ここにいる誰より強えんだ!」
教室が一気に騒がしくなった。
一部のやつが、ざわざわと話し始める。
でも、俺は感じた。
この瞬間、何かが動いたって。