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最終話です!
スタート!!
し「ここです!」
ぺ「建物でかっ!!」
ト「え、何ぺいんとひよってんの?w」
ぺ「はぁ?バカ言ってねーで早く行くぞ!」
そう言うと、ずかずかと建物の中へ入っていった。
僕たちもその後をついて行く。
コンコンコン
ボ「入れ」
し「失礼します」
ボ「なんだしにがみか…久しぶりだな、それで何の用だ?」
し「ボスに会いたがってる人がいるので連れてきました」
そう言って、3人を手招きした。
ぺ「今日はあなたにお話があってここに来ました」
ボ「そうか……まぁここに座ってくれ、ゆっくり話をしよう」
僕たちは高級そうな黒い革のソファに座った。
最初に口を開いたのはボスだった。
ボ「それじゃあ君たちの話を聞こうじゃないか」
3人は顔を見合わせ、頷いた。
ぺ「しにがみくんを解放してあげてほしいです」
ク「しにがみくんに親に捨てられたこと、あなたとの関係のことについて聞きました」
ト「毎日辛い思いをして仕事をする彼をほっとけられません」
ぺ「だからどうかお願いします」
深々と僕のために頭を下げる姿を見て胸が痛くなる。
すると突然、黙っていたボスが急に笑い始めた。
ボ「解放してほしい?無理に決まっているだろう!!しにがみは優秀な人材なんだ、
俺に必要なんだ!だから絶対に許可しない」
そう言いながら、隠し持っていた銃をぺいんとさんに向けた。
ボ「じゃあな」
ぺ「………っ!」
バンッ
部屋に銃声が響いたのと同時に、僕は目を疑った。
一瞬の出来事だったが、理解するのに時間はかからなかった。
手に収まっている銃と、腕を撃たれて倒れているボス。
銃を撃ったのはボスじゃない、僕だった。
ボ「ぐッ…!どういうつもりだしにがみ!」
し「どういうつもりだ?それはこっちの台詞ですよ、昔は人を殺す度に
罪悪感がわいて、死んだ姿を見るのも辛かった………だけど!今じゃもう
感情が無くなったみたいに人を殺しても何も感じない!」
さっきから何故か体や口が勝手に動いて、止まりたくても止まらない自分が怖い。
もしそのまま暴走して、周りが見えなくなって、ぺいんとさんたちに怪我を
負わせてしまうかもしれないと思うと、一気に不安になってくる。
し「僕の感情を奪ったくせに友達まで奪うつもりですか…?」
ボ「うるせぇ!!あの時助けてやらなかったらお前死んでんだぞ?!
命を救ってやったんだぞ!!」
し「確かに、その通りです……でも、こんなことになるぐらいなら
死んだ方がマシだった…!!」
そう叫ぶ僕の顔は涙でぐちゃぐちゃで、視界もぼやけていた。
だけど一瞬、ボスが少し悲しそうな顔をしているのが見えた。いや感じた。
ボ「そうか………死にたかったか……」
し「……………」
ボ「………勝手にしろ…!やめるならやめればいいさ!」
し「!!……ありがとうございます…」
僕は頭を下げ、ぺいんとさんたちと建物を出た。
出る際に、ボスが涙を流していたように見えたのは、きっと見間違いだろう。
~数年後~
ぺ「撮影始めるよー!」
ク「了解ー!」
ト「オッケー」
あれから数年、何事もなく平和に暮らしている。
そして、今日はゲームの撮影をする日。
僕も2人のようにぺいんとさんへ返事をした。
し「大丈夫でーす!」
ぺ「じゃあ始めるよ!」
ぺいんとさんの合図でいつものように撮影が始まった。
きっとこれからもこの幸せな時間が続くんだ。
僕の笑い声が静かな部屋で響いた。
最後まで見てくださりありがとうございました!!
もしかしたらおまけも出すのでそちらも見ていただけたら嬉しいです!
それでは次回お会いしましょう!
ばいばーい!!