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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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しにがみが部屋を出ていってからどのくらい経っただろうか。

そんなことを考えながら、残り少ない体力を使って

棚に置かれている写真を手に取り、壁にもたれた。

写真にはまだ幼いしにがみと俺が笑っていた。


ボ「ごめんな…」


俺は目をつむり、しにがみの顔を思い出した。

だが、俺の中のしにがみはいつも真顔で笑った顔なんか想像できない。

だからか、あの写真を見ると胸がいたくてしょうがなかった。


?「……父さん」

ボ「!」


ふと、どこからか男の子の声が聞こえてきた。

どこかで聞いたことがあるような、懐かしい声だった。

だけど男の子なんてどこにもいない。


ボ「あぁ……あいつか…」


さっきの言葉を何度も頭の中でリピートしていると、

一人だけ心当たりのある男の子を思い出した。

俺の息子だ。




俺がまだ20代だった頃、小さな息子がいた。

その時もここのボスをしていて、子供にかまう時間なんてなかった。

いや、それは言い訳だな……笑

この仕事にしか目がなかった。子供のことなんてどうでもよかった。


子『パパぁ!遊んで!』

ボ『後でな』


毎日この会話の繰り返しだ。

そして息子が物心がついた頃、人の殺し方を学ばせ、仕事をさせた。

十数年後には、この会社で一番の成績をとるほど、息子は優秀な人材だった。

誇らしかった。幸せだった。だけど、幸せな時間は長くも続かなかった。


子『ねぇ父さん…』

ボ『どうした?』

子『俺、大学行きたい』


息子には高校を卒業したあとここで働いてもらうつもりだったため、

もちろん断った。


ボ『無理だ、諦めろ』

子『………どうして?』

ボ『お前にはここで働いてもらう』


そう言うと、息子は肩を落とし、とぼとぼと部屋を出ていった。

そして数日後、自室で首を吊った息子が発見された。

その日は自分を責めることしかできなかった。

バカだよな。後から後悔するなんて…笑




しにがみは息子に似ていた。

だからあの日、声をかけて殺し屋をやらせたんだ。

でも俺はまた同じ過ちを犯した。


ボ「すまんな…しにがみ……元気でな」


俺は震える手で銃を持ち、頭へ当てた。

ゆっくり目をつむり、引き金を引く。

大きな銃声と共に、一つの命が途絶えたのであった。




これで「最強の殺し屋」は終わりです!

それと、前に「もししにがみくんが〇〇だったら」ってやってたじゃないですか?

あれの連載を続けようかと思いまして、、、

そこで〇〇に入る言葉を皆さんに考えてほしいなって思ってるんですよ!

もしよかったらコメントで書いてくれたら嬉しいです!

それでは次のお話でお会いしましょう!

ばいばーい!!

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猫!

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