ある日、家でまったりしてる北信介。その後ろから静かに抱きついた🌸
🌸「しんちゃん、ちょっと言いたいことあるの。」
北「ん?なんや。言うてみ。」
完璧な姿勢で湯のみを置きながら、
いつもの淡々とした顔で振り向く。
🌸「……赤ちゃん、できた。」
北「……………」
北、完全停止。
呼吸すら反復練習してるタイプの男が、
この日だけは口を開けて呼吸忘れる。
北「……もう一回言うてみ?」
🌸「妊娠してた。」
北「……ほーーーー……」
めっちゃゆっくり深呼吸して、
突然、コップの位置を1ミリ動かす。
北「……心の準備できてへんかったわ。」
いつも感情出さん北が、
ほんの少しだけ耳が赤い。
🌸「それはどう思ってるの笑!」
北「いや、それは……もちろん嬉しいけどな。
せやけど……なんで今日言うんや。心のウォーミングアップなしは反則やで。」
急に“機械”らしい文句言い出す。
🌸「妊娠報告にウォーミングアップいる?」
北「いるやろ。大事な試合前は体も心も準備すんねんで。」
言ってることは正しいが、なんかズレてる。
再び沈黙。
そして突然、
北「……俺、父親なるんか。ほんまに。」
小さくつぶやいたあと、
真剣な眼で🌸をじっと見つめる。
北「……ありがとうな。
お前のおかげで、また守るもん増えたわ。」
声は淡々としてるけど、
めちゃくちゃ嬉しそう。
でも次の瞬間、急にピシャリと空気変わる。
北「せやけど——」
圧がじわぁぁっと上がる。
北「これからは無茶したらあかんで。
階段走るんも、重いもん持つんも、勝手に出歩くんもダメや。
俺の前で転んだりしたら……絶対許さへん。」
完璧主義が本気の“管理モード”になってる。
🌸「え、しんちゃん監督なの?」
北「せやで。今日から俺が“お前と子の専属監督”や。」
完全に本気。
そのまま、
北「まずは栄養バランスや。夕飯の献立今日から変えるで。」
スマホで栄養士レベルのメニュー検索し始める。
北「……せやけどほんま……嬉しいわ。
ありがとな、🌸。」
淡々としてるのに、
しっかりじんわり喜んでるのが北らしい妊娠報告だった。
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