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「お迎えにあがりました。あなたの命がもう短いとのことなので私たちの世界に来てください」
どこからかやってきて、人の命をもらう死神。人にとっては怖い存在らしいですね。
私は死神のトレイシア・アルト。人間界に来て1年目です。
「ターゲットは橋本礼央だ。東雲学院にいる。」今日も司令官からの命令が。早く私たちの世界に連れて行かないとですね。
私たち死神は千里眼の機能がついたメガネを持っているのですぐにターゲットを見つけられます。あそこね。いたわ、礼央さま。いつも通り「お迎えにあがりました」などと言っている途中に礼央さまの顔を見てみると… なんと美しいお顔の持ち主でございますか!私は心の中で興奮しました。だってあの顔を見たらもう頭から離れませんから。
「君、死神?名前は?」
「トレイシア・アルトと申します」
「アルトちゃんね、覚えた」
なんという幸せ!美しい礼央さまに名前を覚えていただけるなんて!
「アルトちゃんさ、このあと時間ある?家連れてくよ」
「ま、まぁ、いいですよ?」
「じゃあそれで決まりだね。」
この気持ち、なんと表せばいいことか!人間界で言う恋とはこのこと…⁉︎
「司令官!」
「何だ」
「私、ターゲットに愛情をいだいてしまいまして…」