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幻覚寺に「チラシを見た」と言って、アルバイト希望者が来た。20歳の大学生で、鼻川さんという男性で有る。「うちは履歴書とか要らないんだけど、応募者のメンタルな面を見たいのよ。あなた何を専攻してるの?」「哲学です。」「そう、じゃ寺の作業をどう思いますか?」「哲学的に美しさを感じて応募しました。」「ハイ、じゃ合格。次の人どうぞ…」中年の婦人で有る。山富士さんという。「どうして応募しましたか?」「昨年離婚しまして、身辺を清めるのに最適なアルバイトだと思いました。あの、出来ましたら長期でお願いしたいんですが?」「まあそれは仕事ぶりを見て。」と亜漕はエラそうに言った。「とりあえず年末年始の御守り作成と、お祓いは覚えてもらうから」こんな感じで、後は赤月さんというフリーターの男性と、古田さんという、水商売の女性だった。「皆さんは明日10時に当山に集合して下さい。とりあえず昼間は寺の掃除。金隠氏っていう亭主がいるから、彼に習って貰います。1日5時間で、ティータイムはお茶が出ます。夜都合つく人から御守り作成に入ります。」「あの〜時給は?如何ほどで?」山富士女史がきいた。「とりあえず1200円で、御守りは十個につき百円付けます。」