テラーノベル
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こんにちは!主です!
普段はチャットノベルの方で書いている事が多いんですが…。
たまにはこっちでちょっとドラマチックな小説を書いてみたいなって思いましたので…!
理由としては、この前テレビで久しぶりにドラマを観ていたら面白くなってきて…
日本さんが何かと可哀想な運命です…。
日本総受け地雷の人は回れ右です!
それではどうぞ!
A「はぁ?!ふざけてんじゃねえよクズ!!」
小学校2年6組の教室に、そんな声が響く。
黄昏時の放課後、震える手のひらを見ると、涙と血が若干混じっていた。
B「ねぇ、こいつが〇〇の事虐めたんでしょ?」
Z「うん…でも、大丈夫。僕、気にしてないから…」
C「いや大丈夫じゃねえだろ!気ぃ使うなって!」
B「…それよりさぁ」
日本「ひっ…⁉︎」
クラスメイトの1人がギロッとこちらを睨んできた。
B「いや…やったのお前なのに何泣いてんの?お前には被害者ヅラする権利なんてねぇんだよ!!」
A「〇〇…大丈夫だった?こいつに殴られて腕捻挫したんだろ?」
C「あと膝に擦り傷もできてんじゃん…」
B「あーほんとだ…じゃあさクソ野郎。」
日本「ぇ…」
頭をガシッと掴まれた。この後のことは…
何となく想像できてた。でも、考えたくもなかった。
B「腕、捻挫させてあげるよー」
A「じゃあ膝は…あ、あった。今日図工の授業で使ったよなー」
A「おいクソ野郎。これ何かわかる?」
日本「…やすり…?」
A「ピンポーン、大正解。」
上から思い切り振り下ろし、膝が一気に激痛に負われた。
日本「い”っ…⁉︎」
C「だーかーらー…泣いてんじゃねーよ!!」
教室に置いてあったゴミ箱に打ち付けられた。
それと同時にゴミ箱からゴミがそこら中に溢れ出す。
B「うわやっば…じゃあお前が片付けとけよー」
A「そうだな。ゴミはゴミが片付けるもんだからな〜」
C「あはは〜上手いなー」
段々と声が遠ざかっていった、と思えば。
A「…あ、そうだ。」
B「?どしたー?」
A「こういうのってさぁ…やられたら倍で返すよなぁ〇〇?」
Z「えっと…そう、なのかな…?」
A「そうだよー、だからさぁ…」
自分の筆箱からボールペンを出し、上へ持ち上げる。
A「今日から一生片目だな、お前。」
日本「…」
怖さで声も出なかったが、それは一瞬の事だった。クラスメイトも全員下校し、教室に1人取り残されていた。
目の前は真っ赤で、絶望の淵にいるようなものだった。
片目が全然見えない。国だからかろうじて失明はしていないが、はっきりと見えるようにはならないだろう。
日本「はぁっ…はぁっ…」
呼吸が荒い。そりゃさっきあんな事があったんだし、仕方ないことか…
すると、そこに聞き慣れた声が聞こえてきた。
中国「…日本。」
日本「え…中国、さんっ…」
中国「後輩の奴らから…聞いたアルよ。
お前がいじめをしたって…。
まあ、我はそんなの信じねえアルが。」
日本「…私の、事っ…しん、じてくれるんですかっ…?」
呼吸が荒い所為か、途切れ途切れの声になってしまう。
中国「当たり前アル。だってお前は…」
中国さんはしゃがみ込み、私と目線を合わせて私がさっき怪我した頬の辺りを優しく撫でた。
中国「我の大切な弟アルからな。」
日本「ちゅ、ごくっ…さん…」
中国さんの声を聞くと、安心感で満たされ、
涙がぶわっと溢れ出した。
中国「ほらほら…泣くなアル。」
と、言いながら少し微笑みかけて、私の涙を手で掬った。
中国「…ちょっと呼吸荒いアルか?」
日本「えっ…?」
中国「病院、行くアルか?」
日本「…行くの怖いです。」
中国「…って言っても、そんなんじゃいつまで経っても治らないアルヨ〜?」
日本「どうせ、治らないっ…からいいです…」
中国「…病院の先生はそう言ってたアルが…、あ、そう言えばあの先生、異動になるらしいアルよ。代わりに新しい先生が来るらしいアル。」
日本「へ…?」
中国「お前の担当も、代わるって事アルな。」
日本「そう、なんですねっ…」
私は、息を切らしながらも少し不安そうな顔をした。
中国「…今日はそんなに時間はかかんねぇアルから。我も着いてくアルし。」
日本「わ、分かり…ましたっ…」
そして、立ち上がると中国さんはこちらに背を向けて、背負って行ってやると言わんばかりにこちらに視線を向けてきた。
日本「…は、恥ずかしいですよっ…」
中国「仕方ないアルヨ。身体弱いんアルから…。それに、もう生徒はほぼ下校したアルから。」
日本「で、ではお言葉に甘えて…」
そう言って、中国さんの大きな背中にそっとのった。
日本「……ゲホッ、ゲホッ…すっ、すみません…」
中国「だから…気にしなくったっていいアルから…」
日本「すっ、すみません…あ。」
中国「ハッ、相変わらずの謝り癖アルなぁ…w」
歩きながら、色んな会話をする。
そして、歩いて10分くらいの所にある病院についた。
中国「診察券出してくるアルから、ちょっとここで待ってるアル。」
日本「わ、わかり…ゲホッ、ゲホッ…!」
また息苦しさを感じ、その場にしゃがみ込む。
中国「…やっぱ一緒に来るアルか。」
日本「は、はい…」
中国さんは、私の対応になれていた。
実の兄でもないのに、小さい頃からずっと面倒を見てくれて…、本当に感謝していたが、まともにその気持ちを伝えられるタイミングは無かった。
受付「では、こちらに診察券を…」
まずい…目眩がする。
これ、本当にダメなやつだ。
ヤバい、倒れっ…
バタっ
そこから、記憶が無かった。
日本「っ!おっ、おはようごらいますっ!!」
オフィスの机が、ガタッと音を立てた。
それと同時に、オフィスは静まり返った。
インド「…?」
フィリピン「?」
インドネシア「…汗」
モンゴル「…っw」
オフィスにいる国全員がハテナマークを頭に浮かべ、こちらを見ていた。(一部は違う反応もあったけれど)
日本「すっ、すみませんでした…」
そう、言葉に出してからやっと気づいた。
さっきまでのは夢だったんだ。昔の、記憶の。
日本「…はぁ…」
そして、相変わらず見えにくい片目で目をこしらえ、パソコンに向かい合った。
変なところで区切ってごめんなさい!
表紙イラストは多分2週間後とかに出来ると思います!
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