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いつもの並木道を通る。
学校に着き、上履きを履いて教室に入り、席に着く。
そして見てしまうのはさくらの方。
同じくさくらも1人で席に着いていた。
しばらく眺めていると、そこにさくらの友達が来て談笑を始めた。さくらの動作に見入っていると、茨木澪がやってきた。
「おはよー。何をそんなに見つめてるの?」
と、聞かれたため、さくらから目を逸らし、「昨日夜更かししちゃって、眠いの」なんて会話を始める。
朝のホームルームの始まりを告げるチャイムが鳴る。いつもと同じ眼鏡をかけた先生が教室に入ってくる。
いつもと同じだ。
帰りのホームルームが終わる。生徒たちはぞろぞろと教室を出ていく。部活へ行く者もいれば、帰宅する者もいる。勿論私は後者だ。教室を出ようとすると茨木澪が一緒に帰ろうと誘ってくる。友達関係に傷をつけないため私は誘いを受けた。
またくだらない話をしながら、廊下を歩き、校舎を出て、住宅街を通る。その途中にある桜の並木道で私はさくらを見つけた。思わず「如月さんだ。」と声が漏れる。それを聞いていた澪があぁ如月さんねぇと呟く。そして
「如月さんってさなんかウザくない?」
と、衝撃の一言を発した。