『竜胆、別れよ』
『………え、?』
あまりにも唐突に告げられたその言葉の意味を理解するには少し時間がかかった
『俺、なんかした…?』
『別に?他に好きな人いたし、元々竜胆の事好きじゃなかったんだよね笑』
じゃあ、今までの「好き。」「愛してる。」は全部全部嘘だったの、?
『………』
「そうだったんだね」と言いたいのに、思ったように口は動いてくれない
ここで泣いてはいけないのに、竜胆の目から頬を伝う涙は止まらない
『じゃ、それだけだから』
『…うん、』
本当は「待って、行かないで」と言いたかったった。でもその言葉が竜胆の口から出る事は無かった
ガチャ
蘭が扉をあけて外へ行ってしまった。
俺の全て。俺の生きる意味。
全てが一夜にして消えてしまった。
これからどうしよう。
結局その日はどうする事も出来ず、ただひたすら泣いた。
気が付いた時には朝日が昇っていた
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続き楽しみです!