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ゲームが終わったあと、さっきの部屋に戻される。
あの人に話を聞きに行こうと探していると
人が集まっているところがあった。
多分、俺と同じ考えの人が男の人に集まってるんだろう。
人集りが落ち着いた頃、PーPに声をかけた。
「なぁ、あの男の人に話聞きに行かね?」
「…今ひとりっぽいし、いいかもね」
俺らは男の方に向かった。
「あの、少しお話を聞いてもいいですか。」
聞いたのはPーPだった。
「あぁ、はい。」
男はギフンと名乗った。
「ギフンさんはどうして分かったんですか?人が殺されてしまうことを」
説明するのは2回目なはずなのに、丁寧に話してくれた。
一通り話を聞いた後、
「ありがとうございます。」
そう俺とPーPは一言残し、その場をあとにした。
「2回目なんだね」
PーPの表情はギフンに対し“可哀想”とも、
“愚か”ともとれる表情だった。
ブーとサイレンのような音が鳴ると、
前の扉が空く。
そこにはピンクのやつらが何人もいた。
みんな怖がって後ろに逃げる。
「許してください…!!!泣」
「産まれたばかりの子供がいるんです…」
そう言っている人々にピンクはこう言った
「みなさん、なにか誤解をなさっているようです」
「私たちはあなた方に“チャンス”を差し上げています。」
平等がどうとかこうとか説明していた。
「これより、ゲームの続行か中止かを決める投票を開始します」
「お手元のボタンで『〇』または『✕』を選択してください」
「同意書第3条に基づき、過半数が同意した場合のみゲームは中断されます」
「制限時間内に選択しない場合は棄権とみなします」
そうピンクは説明していた。
「その前に、賞金金額を発表いたします。」
「脱落したプレイヤー255名の賞金、255億ウォンが積立金に加算されました。現在の積立総額は、255億ウォンです。」
「現在、生存しているのは201名です。もし今、皆さんがゲームの中止を選択した場合、これまでの積立金255億ウォンは、生存者201名で等分されます。」
「一人あたりの受取額は、約1億2,600万ウォンとなります。」
「じゃあ…もし優勝したら…」
プレイヤーが口を開いた。
「はい。参加者456人ですので、総合金額は456億ウォンです。」
その額に俺は目が眩んだ。
「それでは投票に移ります。」
「番号順に投票を行います。」
「1番」
金持ちそうなイケおじが前を歩く。
「かっこいいね、あの人」
PーPが口を開いた。
俺はなぜか少し嫉妬心を抱いた。
「…うん」
最初は〇と✕、どちらもいい勝負をしていたが時間が経つにつれ『〇』が徐々に増えてきた。
なんとなくそれを見ていたら俺の番だ。
俺は『✕』を押した。
ギフンの話を聞いたから。
もちろんPーPもだった。
投票が終わる。『〇』が多かったからゲームは続行になった。
どこかで「良かった」と思ってしまう自分がいる。
投票が終わり飯を配られたが、まあ食べられるわけがなくぼーっとしていた。
「キヨくん」
声がした方を向くとPーPだった。
「おう、PーP」
PーPは俺の弁当に目をやって
「…やっぱり、食べられないよね、笑」
「まぁ、目の前で人殺されたしな…笑」
「うん笑」
PーPとは昔からの親友だがなんだか気まづかった。
この沈黙を破ったのは無機質なアナウンスの声 だった。
“消灯の時間です”
そうアナウンスがかかる。
今日はもう疲れたし、休もうと思い早めに布団に入った。
次の日、軽快なクラシック音楽で目を覚ました。
少し起きるのが遅かったのか、前で朝ごはんを配っていた。
PーPと共に貰いに行く。
「俺、朝は食わないから」
そう言って、俺はPーPに配られたものを渡した。
「ありがとう」
にこっと笑うPーPはやはり癒される。
アナウンスが入った。
第2ゲームは“五人六脚”らしい。
「…型抜きじゃないの?」
PーPは眉を顰め、疑問を抱いていた。
ギフンが言ったこととは違うゲームが行われようとしている。
カラフルな螺旋状の階段を登ると、学校の運動場のような場所に出た。
(懐かしい。)
母校に似ているため、思い出に浸っていると
「5人1組のペアを作ってください」
そうアナウンスが入り、俺らは戸惑った。
「どうする…?」
PーPは周りを慌ただしく見渡している。
「ギフンさんのところ…」
俺は口からこぼした。
「あ、あそこにいる。」
PーPの目線の先にはギフンとあと2人いる。
「行こう。」
PーPの手を引き、ギフンに声をかけた
「あの、ギフンさん」
「ん?ああ、昨夜の…」
ギフンは優しい笑顔を見せた
「よければ俺らをチームに入れてください」
「是非。」
ギフンは承諾してくれた。
「あ、すみません…間違った情報を…」
ギフンがいきなり謝ってきたので、なんのことか分からなかったがすぐ理解できた。
「あぁ、いいんです。」
俺は自分の胸あたりで手を振った。
どうこうしているうちにルール説明のアナウンスが入る。
どうやら五人で5つのゲームをするらしい。
その内容は、円周50mの円に5つのゲームが10mずつ配置されている。
全員が自分の担当ミッションを成功させ、制限時間5分以内にゴールに到達する。
1人でもミッションに失敗したり、時間内にゴールできなかったりすると、チーム全員が脱落になるらしい。
脱落はもちろん“死”のことだろう。
「どうしますか?」
「なにか、得意なものは?」
話し合って5つのゲーム、メンコ、碑石打ち、コンギ遊び、コマ回し、チェギ蹴りを決める。
中々決まらず、少し気まづい雰囲気が流れる
「僕、メンコやります。」
この沈黙を破ったのはPーPだった。
「地下鉄でやった時も、かなり勝ちました」
この中ならコンギが1番できそうだ。
「じゃあ俺はコンギで。」
「おお、いいですね」
そう相槌を入れてくれたのは少しふくよかな男だった。ギフンと親しげにしている。
「じゃあ俺は碑石打ちで」
そうふくよかな男は言った。
「ほら俺、学生時代野球部のピッチャーだったろ?笑」
懐かしげにギフンに語りかけていた。
多分あそこも俺らと同じ感じだろう。
「あー、1番さんは?」
そうギフンは言う。
(1番…??)
俺とPーPは同じことを思う。
そう、俺らがイケおじと話していた人だった。
PーPは目を輝かせていた。
俺は少し警戒してしまう。
「ギフンさんは?」
イケおじが言う。
「…どうして名前を?」
ギフンが眉を顰めた。
おっとっとー、と言うのを抑えた
「…お友達さんがそう呼んでいたので。」
“お友達さん”とは、ふくよかな男のことだろう。
「お嫌でしたか…??」
そう首を傾げるイケおじはとんでもなくあざとかった。
「あぁ、いや…」
そうギフンが呟くと
「ギフンさんは、何が得意ですか?」
とイケおじが改めて聞き直していた。
「じゃあ、俺はチェギ蹴りにします。」
「じゃあ、私はコマ回しですね。」
見事役が決まった。
「それでは、第2ゲームを開始します」
アナウンスが入った。
第1チームが位置に立つと、5分のタイマースタートと共にぱんっと空砲がなる。
後半に進んでいくと共に割と盛り上がってくる。
気づけば俺らも肩を組んで応援して、成功すれば共に喜んでいた。
そうしてるうちに、俺らの番が来た。最後だ。
足に錠をかけられるのを見ていると
「皆さん!!1周してまた必ず会いましょう!」
と、向こう側のチームにふくよかな男が叫んでいた。
「ええ!必ず会いましょう!」
相手も返してくれた。
場が和んだと同時に空砲がなった。
いち、に、いち、に、と声をかけながら順調に進んでいく。
1つ目のゲーム、メンコだ。
PーPのメンコはぱんっと綺麗な音を立て、見事一発でひっくり返した。
4人で“ナイス”とPーPに言い、またいち、に、と歩き出す。
続いてのゲームは碑石打ちだった。
よぉーし、と腕をまくるふくよかな男。
これもまた見事一発でクリア。
「このまま一発でクリアできるんじゃ!!」
俺は無意識に声が出ていた。
「ああ、そうですね!!」
そう声が上がる。
5人で6本の足を動かす。
続いてのゲームはコンギ遊び。俺の番だ。
震える手を落ち着かせ、深呼吸をする。
1個手に持ちそれを投げる。それが空中にある間に散らばっているコンギをひとつとる。
これを、数を増やしながらやる。
そして全てを手のひらにのせそれら全部を手の甲にのせる。
よし、ここまでは順調だ。
手の甲に乗ったコンギを浮かせまた手のひらでキャッチをする。成功した。
歓声が上がる。この感覚、嫌いじゃない。
ギフンの声掛けとともにゆっくり進む。
残り時間はあと3分。余裕そうだ。
イケおじの番がやってきた。
この人もきっと一発で、そう期待したがそうはいかなかった。
左利きのせいなのか、やりづらそうだ。
1回、また1回と失敗し、もう一度やるが後ろに飛ばしてしまう。
みんなで歩いて取りに行くが、かなりの時間ロスだろう。
今度こそは、という顔つきでコマを回すがまた失敗する。
「あぁぁぁぁ、もう!!」
「なんでこんなのもできないんだ!!」
と叫びながら自分にビンタをするイケおじを見る。
PーPは怯えていた。
それを止めたのはギフン。
「待ってください!!!誰もあなたを責めていません!!」
その声でようやく落ち着きを取り戻したイケおじはまたコマを回す。
回った。そして歓声。
残り時間はあと30秒。
みんなで声を合わせながら進む。
続いてのゲームはチェギ蹴り。
5回チェギを蹴ればいいらしい。
もたもたしているうちに時間はあと20秒に。
1、2、3、とギフンは順調に蹴っていくが、
4、で蹴り外してしまう。
遠くにいくチェギに向かいイケおじが足を伸ばした。
その足にはギフンの足も結ばれているため、5回目と認識された。
残り時間10秒。
急ぎ足で6本の足を動かす。
3、2、1。ゴールだ。
何気なく相手のチームに目をやると、どうやら脱落らしい。
銃で無様に打たれている。
部屋に戻り、お互いを褒めた。
「119番さん、メンコを一発でひっくり返すなんてすごかったです」
ふくよかな男は可愛らしい笑顔を見せた。
(119番?)
という疑問を抱いた瞬間、
「あぁ、ありがとうございます」
とPーPが口を開いた。
そういえばPーPの番号を見ていなかったな。
「390番さんも、素晴らしかったです。さすがピッチャー」
390番とはふくよかな男の人だろう。
一通り話終わり沈黙が続く。
俺が口を開いた。
「この際ですから、よければ自己紹介をしてみるのはいかがでしょう」
いいですね、という賛成の声が上がった。
言い出しっぺなので俺から言った。
「俺はキヨです。」
「僕はPーPです。」
「おふたりはご友人で?」
そう聞いてきたのは1番だった。
「そうなんです。」
俺は答えた。
「俺はパク・チョンベです。」
ふくよかな男がそう言った。
「私はオ・ヨンイルです。」
イケおじが言う
「俺はソン・ギフンです。」
「“ソン”な、名前ですね。」
そう口にしたのはヨンイルだった。
(え。)
俺は思った。PーPもだと思う。
ヨンイル本人は受けていたが、周りは冷ややかな目で見ていた。