この物語はフィクションです。実際の団体や人物名とは関係ありません。
僕こと凪田四季(なぎたしき)はもともと他のことに興味がないらしい。けど、僕はまだ知りもしなかった、いや、知りたくなかったのかもしれない。僕を変えてくれる”彼”に出逢うまで…………
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ジリジリジリジリ、ガチャ。(はぁ、まだ眠い)そこから僕の1日は始まった。顔を洗い着替えをし、そしてご飯を食べ親に行ってきますと伝え学校へ向かう。いたって普通なことだ。だが、住む世界は少し異なる。人間以外にも人外と呼ばれる者が住んでいる。人外には色々といる。吸血鬼や鬼、妖怪に獣人その他もろもろ…と、まだまだいる。人外の中でも特に怖がられたりしているのは吸血鬼だ。もちろん人の血が食べ物だから、けど科学と医療は発展し、血の成分を込めた薬や食品などが作られた。お陰で人から吸われることは”ほとんど”なくなった。話がそれたが大体は各種専門学校があるが、僕の行く高校は違う。人外も人間も同じ学舎で勉強をする、僕はそんな学校である三河市立京鳴高校に通っている。僕は学校が近いのでいつも徒歩で登校している。急に影がかかり、ふと上を見ると翼を持った人形の生き物が上を飛んでいた。そう、あれが人外だ。今飛んでいたのは鳥人という。どう言うものかは文字通りである。目が良く鋭い爪を持っている、翼も持っていて飛ぶことが出来る。あのように翼を持っている生徒などは飛んで登校することはいいとされている。僕はなんの変哲もないただの人間なので飛べない。そうしていると学校についた。次々と校門を潜っていく生徒たち、その姿はどれも気持ちが高まっているような様子だった。(これから2年生か……勉強にちゃんと追い付けれるかな)僕は反対に少し不安だった。去年は平均点以上は取っていたが学年があがればもちろん勉強も難しくなる、そのことが少し不安だった。そう思っていると教室に着いた。教室はガヤガヤしていた。勉強がどうだ、彼氏、彼女がこうだ、楽しみだ、不安だ、などといろんな声や会話が飛び交っていた。ふととある会話が耳に入ってきた。「なぁなぁ、知ってるか?」「なにがだよ」「えー、なになにぃ!」「俺のクラスに転校生が来るらしいぞ」「「え!」」「え、ちょ、それほんと?!」「あぁ、教師共の会話聞いてたからな」「え!女?男?」「種族は?種族は?!」「まぁ落ち着けってそこまでは知らない。ま、見てのお楽しみだ。」「ちぇ」「えぇ~」(転校生…?転校生が来るのか…)僕は何故か気にせずに居られなかった。柄にもなくソワソワしてしまった。そんなことを気にしながらホームルームの時間になった。教師は案の定、転校生が来ると言ってきた。(…あの会話は本当だったのか)教室は大盛り上がりだった。教師はクラスメートを落ち着かせると入ってこい、と言った。扉が開いた、そして入ってきたのは黒髪で短髪の男子生徒だった。教師は自己紹介をしてくれと言った。「名前は那谷灰(なたにかい)です。趣味は特にはありません。種族は人間、よろしく。」歓喜に沸き上がった。「え、顔タイプなんだけど」「女じゃないのかよ~」「ヤバ、カッコイイ」「なんだ男かよ…」「惚れたわぁ」「好きだわ」などといろいろなものが飛び交っていた。「あ~灰さんは窓際のあの空いてる席に座ってくれ、隣の四季さんに教科書とか見せてもらって。四季さん見せてやってくれ。」「あ、はい…」
そしてホームルームは終わり、転校生が来たとき恒例の質問責めがあった。彼は戸惑っていながらも質問を返していた。いずれ終わると彼は話しかけてきた。「なぁなぁ、お前の名前なんだっけ?」「…凪田四季」「そうか…四季、俺はさっき紹介した通り那谷灰だ、灰って呼んでくれ!よろしく頼む。」「あ、うん。よろしく」その後、彼……いや、灰は僕との話を絶やさなかった。珍しく僕は友好的に喋れていた。なぜだろうか、不思議と彼に引かれてしまう…「………………」(気のせいか…)気だるげに思いながらもほんの少しだけ学校生活が楽しみになってしまった。
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あとがき
今回はこの小説を読んでいただきありがとうございます!まだまだ初心者なので文など文字を間違ってしまうと思います。( ´_ゝ`)ですが、応援していただけると幸いです。(^ー^)それでは次のお話で、さようなら~
ヨヅキ
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