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『チョコレートは「同じ」の証明書』
(場所:3月14日・QuizKnock編集部)
sgi『……よし、これで今日の編集作業は終わり。あとは……』
(sgiはデスクの引き出しから、丁寧にラッピングされた小さな箱を取り出した。一ヶ月間、ずっとこの日のために用意していたものだ)
ymmt『sgiさん、お疲れ様です。……あ、もう帰ります?』
(隣のデスクで片付けをしていたymmtが、何気なく声をかけてくる。一ヶ月前のバレンタインのことなど、まるで忘れてしまったかのような平然とした態度だ)
sgi『あぁ。……でもその前に、これ。一ヶ月前の「お返し」』
(sgiは、その箱をymmtのデスクにコトッと置いた)
ymmt『え……? お返し、ですか?』
sgi『そう。たまたま……いや、たまたまじゃないな。ちゃんと選んで買ってきた』
ymmtは目を丸くしながら箱を受け取り、慎重にリボンを解く。中から現れたのは、宝石のように美しい高級なチョコレートだった。
ymmt『チョコレート……。ありがとうございます! ちょうど甘いもの食べたかったんです』
sgi『……意味、調べなくていいのか?』
ymmt『え……意味?』
(ymmtの動きがピタリと止まる。クイズプレイヤーの彼は、sgiのその「挑戦的」な笑みを見た瞬間、脳内のデータベースが高速で回転し始めた)
sgi『一ヶ月前、お前がくれた飴の意味……俺、ちゃんと調べたんだよ。あの日からずっと、お返しは何にしようか考えてた』
ymmt『っ…………あ』
(ymmtの顔が、みるみるうちに耳まで真っ赤に染まっていく。どうやら、自分の送った飴の意味をsgiが知っていることに、今更ながら確信を持ったらしい)
sgi『キャンディの意味は「あなたが好きです」。……そして、ホワイトデーにチョコを返す意味は、知ってるか?』
ymmt『……っ。……「あなたと、同じ気持ちです」……ですよね』
sgi『正解。……クイズプレイヤーなら、即答だよな』
sgiは椅子のキャスターを転がし、動揺して固まっているymmtに顔を近づけた。
sgi『お前が俺のことを「好き」なら、俺もお前と同じ気持ちだよ。……これで、両思いの成立でいいか?』
ymmt『……sgiさん……卑怯ですよ、そういうの……』 (ymmtは両手で顔を覆いながらも、嬉しさを隠しきれずに小さく頷いた)
sgi『ははっ。……さぁ、そのチョコ、一粒食べろよ。……一ヶ月前の飴と同じくらい、甘いと思うぞ』
ホワイトデーの静かな編集部で、sgiは満足げに笑い、ymmtは世界で一番甘い回答(アンサー)を噛み締めていた。
(おわり)
ホワイトデーにチョコを渡す意味
【チョコ】・・・貴方と同じ気持ちです
これまでと同じ関係を保ちましょう