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翼を広げ上空で停止する。
屋根が吹き飛んだ店の中では、女郎蜘蛛がどりみに今にも噛み付かんとしていた。
光の弓を持ち、 矢をつがえ、寸分違わず妖のこめかみを貫く。
ヒュンッ…
風を切る音の後、妖の頭がくんっ、と横にずれ空を喰む。
「キョー…サ……」
「アレが…気配ガ変わッテいル?」
どりみが弱っている原因は“あの糸”か…
パチン、と指を鳴らすと、妖の首に刺さっていた矢が光と共に小さく爆ぜた。
「ギャぁッ…!!」
悲鳴をあげて首を抑える妖は、ギロリとこちらを睨みつけてきた。
どりみを抱え上げ、安全な場所へ隠して再度妖と対峙する。
「よお…随分と勝手してくれたなぁ?」
光の粒子が動き、ぐにゃりと弓の形状が斧へと変化する。
長く鋭い手足の爪を避け妖に接近し、斧を一文字に振り抜く。
「アァぁァァぁアっ!!」
ブシャッ…
飛沫が上がり、一体は汚い色で染まった。
言うほど大したことなかったやん…
ぱちぱちぱち…
どこからか拍手が鳴って、一般の妖達が一斉にわらわら駆け寄ってくる。
「おにーちゃんすごぉーい!」
「運営様だ!!つよぉーい!!」
「キランってして、ぎゃーんってしてた!」
一気に騒がしくなった周辺に、ポリポリと頬を掻く。照れ臭かった。
役に立てた…ってことやんな……?
賑やかな円の中心にらっだぁ達がニコニコしながら駆け寄ってきた。
らっだぁに抱えられたどりみは気まずそうに目を逸らした。
アイツらわざと遅く来たな…
ごちんっと強めにらっだぁの頭を殴る。
「ヒドイッ!!みどりだっているのに!!」
「キャッチできるからええねん」
ぱっと光が四散し、一箇所に集まる。
ぷにぷにとした感触のカタマリが朧げな光を優しく放っている。
「勿体無い使い方!!」
「プニプニ シテル……!」
「才能の塊だね……」
「逸材だぁ…」
…なんや?みんなして変な顔……
「そんなことより、これからよろしくな」
「「「「よろしく!!/ヨロシク」」」」
明日からテスト一週間前で御座いますが、
私何も課題が終わっていませーん…ハァ…
気分転換にやりました。
誕生日だから良いよって言われました。
誕生日バンザイ!!