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楽しみにまってます!
見てます‼︎続き楽しみです‼︎
あれから数週間。
どりみーはらっだぁとコンちゃんの監視のもと体調を回復させ、 俺やレウは壊れた屋敷や茶屋の再建、修復をおこなっていた。
「運営様、どうぞ一度お休みください…」
よたよた、と歩いて来た茶屋のばぁさんは、修復された茶屋の2階部分を指差した。
「あぁ〜、うまぁ…」
「ここの和菓子はすごいね!」
三色団子もモナカも全部美味い!!
両手に桜餅を持ったレウの瞳は、幼い少年のようにきらきらと輝いていた。
ジリリリン、ジリリリン…
古い電話の音が茶屋全体に鳴り響いた。
「…どうしてこれが鳴るの?」
「なんや?でないんか??」
いつまでも鳴り止まない電話に手を伸ばし、受話器を取る。
ぷつ…
古い電話特有のつながった音。
「なぁ!今日はサッカーしようぜ!!」
「うん!!」
聞き覚えのある少年たちの声。
そして…
「やはり、“そっち”にいるのか……」
「お、親父、なんで…」
1番聞きたくなかった…親父の声。
受話器を取り落としそうになる。なんならこのまま電話を壊したいくらいだった。
「いいか、よく聞け。」
「なっ!いきなりなんや!!」
「明日お前を迎えに行く。準備をしておけ、わかったか……いいな?異論は認めない」
「は?なんやそれっ!?あ、おいっ_チッ」
…何があっても絶対に帰るもんか。
あんなクソ親父の元に帰るくらいやったら、妖に喰われて死んだ方がマシや。
どりみが“いいヤツ”って言う気が知れん…
オロオロするレウや客を宥め、足音荒く運営の屋敷へ帰った。
「ただいま…」
「…?どしたの、きょーさん」
「元気ないねぇ…」
らっだぁ達には申し訳ないが、今は話す気にはなれへん。
らっだぁとコンちゃんの言葉に適当に応え、部屋に向かおうとする。
「…オトウサンカラ、電話」
「は?」
「アッタンデショ」
ボソリと、確実に告げられた言葉に思わず間抜けな声を零す。
「な、なんのことや?」
「…ウソ……ツクノ?」
翡翠色の瞳は嘘を許してはくれなかった。
はぁ、と息をついて椅子に座る。
茶屋であったことを洗いざらい話した。
“帰りたくない”という自分の本音も。
「…まぁ、そう言うことやで」
「そっか…うん。大丈夫!!きょーさんを無理に連れ戻すようなら俺が止めるから!!」
「…一回ハ話シテミナヨ」
「みどりくんは妙に食い下がるよね…」
「まぁ、いいんじゃない?」
はあー…ご飯食べよ〜!と言う声でみんなで食堂へ向かう。
不安や戸惑いは気づくと消え去っていた。
どうも、チェシャで御座います。
やる気が出たので久しぶりに書きましたが…
この話まだみてる人います?
ていうか、待ってる人います??
やる気と反比例してスマホのバッテリーはぐんぐん減っていくんですけど…困る……
また次回。