prtgです.ᐟ
『君と指先で繋がる午後』
tg視点
教室に静かに響く、教師の声。
午後の国語の時間、教科書を読む声と、ページをめくる音が続いていた。
隣の席には、ぷりちゃん。
俺は真面目にノートを取りながらも、気づけばときどき視線を感じていた。
ちらっと横目で見ると、ぷりちゃんが口角だけで笑ってる。
tg …なに?
pr んー、なんもないで
tg 絶対なんかあるでしょ、それ
pr いや、ちぐがちっちゃくて、シャーペンの持ち方まで可愛いなぁって思っただけ
tg なっ…! 授業中に何言ってるのっ
俺が真っ赤になると、ぷりちゃんはまた教科書に目を戻す。
……と思いきや、机の下、俺の手にそっと指先が触れた。
tg っぷりちゃん…?
pr バレへんように、ちょっとだけや。黙って繋がせて
tg …授業中だよ?
pr せやから、余計ドキドキするやろ
俺の手が小さく震えた。
でも、逃げなかった。ぷりちゃんの大きな手に、俺の細い指がそっと重なった。
その瞬間、後ろの席でカバンに顔をうずめる女子の小さな声が聞こえた。
「いや、あれは…尊い…え、無理…無理…語彙力なくなる…」
授業が終わっても、俺の耳は赤いままだった。
tg …もう、ほんとに……心臓持たないよ
pr ん? ほな、これからも鍛えよか。俺、毎日繋ぎたいし
tg …ばか
そう言いながらも、俺はぷりちゃんの手を、そっともう一度握り返した。
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