待ち合わせのカフェに着いたのはいいのだが……
『え、何それ?』
テーブルに置かれていたのは大量の紙だった。色々な文字や写真などがあり細かく説明なようなものも……なぜこれを持ってきたのだろう?
『資料だよ🍭、お前のためだけに作成してやったんだ感謝しろ』
『あ、う、うんありがとう』
まさかの3️⃣が自作や調べてコピーなどをした資料だった。目を通してみるとどれも簡潔に書かれており中学生が書いたと思えないものだった。
『えーと、まず📚さん、すまないが居場所は分からない』
『ですよね、皆さんそうですもの』
『あとは3️⃣』
『はい、1⃣兄!あの🍭以外で見てほしいのですが』
『え?な、なんで!ボクはダメなのさ!』
『中王区の防犯カメラ、ハッキングだ。』
3️⃣は機械などの使うのが得意だ。頭の回転が速く勉強もできるが兄の2️⃣とは真逆で運動が苦手だそうだ。ハッキングができるほどとは知らなかったが中央区の警備などは甘くないはずだがハッキングができてしまうほどになってしまったようだ。
『お前が探している相手が写ってる。』
『それはありがとうございます。まず1⃣さんから話を聞いて大丈夫ですか?』
『はい、えと3️⃣の防犯カメラの話から多分分かるんですけど……ていうか📚さん達は知ってますけど』
『?』
俺は首をかしげる。確かに俺が忘れているだけで📚達は知っていることが多いだろう。現に俺以外は皆あの子のことを知っている。
『中王区と関わりがあったんだよ』
『え?』
関係があった。確かにディビジョンラップバトルも中王区と関係があるから中王区の近くにおり防犯カメラに写ることもあるだろう。ということは確かにあの子は中王区に関係あることになる。
『では2️⃣さんは?』
『うーん、つってもなぁ…あ!でも渋谷には結構いたな!』
『まぁ、そうですよね、一応メモを』
『では3️⃣さんは?』
『自殺願望があった、ただそれだけだ』
『……?』
この前の名古屋⚖️から聞いたものと似ていた生きることが億劫になっていたと言っていたんだから、でもそれと自殺願望は辻褄が合う、認めざるを得ないのだ。
『まぁこんな感じですか……』
『あまり力になれなくてすみません』
『いえ大丈夫ですよ』
『では🍭我々も移動しましょうか』
『うん』
〜移動〜
『………………』
📚は持っていたノートパソコンなさっき3️⃣から貰ったUSBを差し込みパソコンとにらめっこしている。
どうやら俺には本当に見せてくれないようだ。
『……🍭少し休憩で遊びましょうか』
『おっ!ギャンブルか?』
『🎲、貴方って人は本当にギャンブルが好きですねぇ、ろくに会話すらしていなかったのに』
『じゃあ次の横浜の方で遊ぼ!!』
『🍭もホントに遊ぶのが好きですねぇ、誘ったのは小生ですが……』
『何して遊ぶ??』
『では──────』
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