テラーノベル
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投稿なくてごめんなさい!!!!
書いてきます!!!
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食堂には、夕方の光が残っていた。
主様は椅子に腰かけ、いつも通り背筋を伸ばしている。
表情は穏やかで、声の調子も明るい。
少しだけ軽くて、少しだけ早い。
それは場の空気を保つための、ちょうどいい明るさだった。
【ロノ】
「今日はプリンもあるぞ。主様、好きだろ?」
【主様】
「え!やった!
「食べたい!ロノのプリンがいちばんすきなんだよねぇ(* ˊ꒳ˋ*)」
笑う。
その瞬間だけ見れば、何も問題はない。
【バスティン】
「……ちゃんと食べろ。残すなよ」
【主様】
「もちろん!」
即答。
考えるより先に出る「大丈夫」。
少し離れた位置で、ボスキが壁にもたれかかっている。
視線は鋭いが、踏み込む気配はない。
【ボスキ】
「無理してる顔じゃねえな」
【主様】
「してないよぉー」
ピョン⋆⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝ピョン
「ほら、元気」
声は明るい。
テンションは高すぎず、低すぎず。
誰も心配しなくていい温度。
ラトが軽く笑う。
【ラト】
「主様はいつも元気ですね」
【主様】
「そう見える?」
【ラト】
「はい。少なくとも、今はですけど」
“今は”。
その一言を、主様は聞き逃さない。
けれど、気づかないふりをする。
食事の後。
廊下は静かで、足音がよく響いた。
黒い影が横切る。
【主様】
「ムー?」
ムーの尻尾が、何かを弾く。
音はしなかった。
床に転がっていたのは、ひとつの指輪。
主様はしゃがみ込み、それを拾い上げる。
冷たいはずの金属が、
指先に触れた瞬間、妙に生々しい感触を残した。
【主様】
「……?」
理由はわからない。
ただ、胸の奥が、少しだけざわつく。
足音。
【バスティン】
「主様」
【主様】
「なに?」
声は、さっきと同じ明るさ。
【バスティン】
「それは?」
【主様】
「ああ、ムーが落としたみたいで」
嘘ではない。
全部を言っていないだけだ。
【バスティン】
「……そうですか」
それ以上、聞かない。
距離も、詰めない。
窓際に、ベリアンが立っていた。
【ベリアン】
「主様」
【主様】
「どうしたの?」
【ベリアン】
「後ほど、お時間をいただけますか」
【主様】
「うん。大丈夫」
また、その言葉。
ベリアンは一瞬だけ主様を見つめ、
何も言わずに頷いた。
夜。
扉が閉まり、部屋に一人になる。
主様の表情から、明るさが静かに落ちる。
誰に見せるでもなく、
誰にも気を遣わず。
「……」
言葉は出さない。
呼吸を整える。
一人の時だけ、暗くなる。
それでいい、と知っている。
――あの指輪を拾ってから、
俺の日常は、少しずつ変わり始めた。
楽しい日常に向かっていた
けれど。
「また、俺のせいだ」
小さく呟いて、首を振る。
執事たちを憎む気持ちは、どこにもない。
間違えたのは、自分だと思うことで、
彼らがそこにいてくれる理由を、失わずにいられる。
主様は、息を吸って、吐く。
「大丈夫です」
それは癖で、
過去と今をつなぐ、細い橋だった。
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