コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
飾るだけ、飾られた自室の中、私は思考に囚われていた。
「あの子が‥…‥あんな声を出すとか‥…‥信じられませんわ‥…‥」
『静まれェェェッッッッッッッ闇の力ァァァァァッッッッッ!!!』
私は妹の思春期の叫び(やや誇張)を思い返し、妹の変化の原因について考え始めた。
でも、そこまで深く考えるまでもない。
やっぱり‥…‥‥…‥私のカリスマ?
‥…‥‥…‥‥…‥‥…‥‥…‥…‥あり得る。アリエスギル!
お父様が見てない隙に、今まで可愛がって(イジめて)きた中で、あんな声は聞いた事がない。
あの子は不気味だった。
『人形』。
あの子にピッタリな言葉。
何を言っても、何をしても、『人形』のように黙っている。
そんなお人形さんが無謀にも家出をし、苦労という苦労をして、究極で完璧なお姉さま(妹が家出をして三日後、普通に妹の存在を忘れた姉)と再会‥…‥‥…‥‥…‥‥…‥‥…‥‥…‥‥…‥‥…‥‥…‥再会の喜びでハシャぎたくなるが、あの子は思春期だから、恥ずかしくて喜びをマトモに言えず、思春期の叫びをしてしまった‥…‥‥…‥‥…‥‥…‥‥…‥‥…‥‥…‥
フフフ‥…‥‥…‥ナルホドですわ!
全ての謎が解け(?)、喜ぶ第二王女レイラだった。
スープの具やら何やらで、上半身が徹底的に汚れたイリスに俺は、誠心誠意に謝ってる。
『すまん‥…‥‥…‥つい‥…‥』
「だ、大丈夫……です?」
『なんで疑問形なんだよ……』
「だ、だから……だ、大丈夫ですって‥…‥【アリーシア・ネロ】」
イリスが聞き慣れない語句を口に挟んだ瞬間、何もない空間に水が生まれ、イリスの服を濡らさないまま、スープの汚れだけを洗い流した。
『え?!今の何?!魔法?!』
それを最も間近で見た俺は、久しぶりに童心に帰った。
「ま、魔法ですね‥…‥やはり、な、ナカユビさんの世界には‥…‥魔法って‥…‥‥…‥」
『なかったよ。』
「で、ですよね‥…‥」
質問が尽きた。魔法関連の質問は、聞いても分からんだろうし‥…‥
俺はエレベーターでの一件を思い出し、悩み始めた。
気まずい‥…‥さっきのお姉さま襲撃事件も大きいが、元より俺の質問ラッシュで成り立っていた会話だ。
質問が尽きたら、会話も途切れる。単純明快だ。
なんかないかな‥…‥‥…‥質問できそうなやつ‥…‥
‥…‥‥…‥うん。あるっちゃあるな。聞いて失礼にならなかったら良いが。
『イリス。』「はい。」
『イリスって今、何歳?』「じゅ、十四歳です。」
『その‥…‥学校みたいな?ナニカ学ぶ場所に行かないの?』「ああ、が、学舎のことなら、休学ぅ、してますので‥…‥」
『休学?学校休んでるの?』「は、はい…‥家出した時点で、じ、自動的に休学になりました。後、が、がっこーじゃなくて、学舎です‥…‥」
今日はこのぐらいです‥…‥
私の体調もよろしくないので‥…‥
コロナだったらどうしましょう?
ヤバいじゃん。生体兵器ハラムの誕生じゃん。