テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
休日の朝。
窓を開けると、心地よい潮風が部屋に流れ込んできた。
らんはカレンダーを見つめて、ふっと笑う。
🎼🌸「今日だ。」
キッチンからコーヒーの香りが漂う。
🎼📢「起きたか。」
🎼🌸「うん。」
いるまは二つのマグカップをテーブルへ置いた。
🎼📢「約束、覚えてるか?」
らんはすぐに笑顔になる。
🎼🌸「もちろん。」
港で交わした約束。
「全部終わったら、海を見に行こう。」
その日が、ようやくやってきた。
⸻
電車を乗り継ぎ、海辺へ向かう。
車窓から見える青い景色に、らんは何度も目を輝かせていた。
🎼🌸「きれい……。」
🎼📢「そんなに海好きだったか?」
🎼🌸「ううん。」
少し照れながら笑う。
🎼🌸「でも今日は特別だから。」
⸻
海岸へ着くと、青い空と穏やかな波が二人を迎えてくれた。
白い波が砂浜へ寄せては返す。
潮風が髪を揺らす。
🎼🌸「……着いた。」
らんはゆっくり砂浜を歩く。
靴を脱いで波打ち際へ向かう姿を見て、いるまは思わず笑った。
🎼📢「風邪ひくなよ。」
🎼🌸「大丈夫!」
波が足元を濡らす。
🎼🌸「冷たっ!」
その無邪気な笑顔を見て、いるまは静かに目を細めた。
🎼📢(……この笑顔を守れてよかった。)
⸻
昼過ぎ。
二人は堤防へ腰掛け、海を眺めていた。
静かな時間が流れる。
🎼🌸「ねぇ。」
🎼📢「ん?」
🎼🌸「あの時。」
🎼🌸「港で『海を見に行こう』って言ってくれたよね。」
🎼📢「あぁ。」
🎼🌸「正直、叶わないかもしれないって思ってた。」
いるまは苦笑する。
🎼📢「俺も。」
🎼📢「でも諦めたくなかった。」
🎼🌸「どうして?」
いるまは少しだけ海を見つめた。
🎼📢「お前と未来を見たかったから。」
その言葉に、らんは静かに目を潤ませる。
🎼🌸「俺も……。」
🎼🌸「あの頃は毎日が怖くて。」
🎼🌸「未来なんて考えられなかった。」
🎼🌸「でも今は違う。」
🎼🌸「明日が楽しみって思える。」
🎼📢「……よかった。」
⸻
夕日が海へ沈み始める。
空はオレンジ色に染まり、波がきらきらと輝いていた。
らんは勇気を出して口を開く。
🎼🌸「いるま。」
🎼📢「なんだ?」
🎼🌸「ありがとう。」
🎼🌸「あの日、助けてくれて。」
🎼🌸「生きることを教えてくれて。」
🎼🌸「ずっと隣にいてくれて。」
いるまは照れくさそうに頭をかいた。
🎼📢「礼を言うのは俺の方だ。」
🎼📢「お前がいたから。」
🎼📢「俺は過去を捨てられた。」
🎼📢「人を守るってことを思い出せた。」
らんはゆっくりとうなずく。
🎼🌸「これからも……。」
少しだけ恥ずかしそうに笑う。
🎼🌸「一緒に笑ってくれる?」
いるまも穏やかに笑った。
🎼📢「当たり前だ。」
🎼📢「約束する。」
二人は夕焼けに染まる海を並んで見つめる。
波の音だけが静かに響いていた。
その穏やかな時間は、二人がようやく手に入れた”普通の幸せ”だった。
次回、、、、、、、、
コメント
1件
ああ~~もう最高すぎた……!!😭💕💕 34話、ようやく二人が叶えた「海を見に行く」約束、泣けたよ…!「お前と未来を見たかった」からの「一緒に笑ってくれる?」の流れ、心臓ぎゅーってなった…。夕日の中の告白シーン、ずるすぎるて。波の音だけが響く静けさもエモすぎて何度も読み返した…!! 幸せ掴んだ二人が見られて、こっちまで温かい気持ちになったよ。次回も楽しみすぎる、待ってるね🌸✨
白玉くん
103
碧
117
#らんいる
くらげ
55,576