2話来てくれてありがと〜!!!
早速行ってこ!!🐐🐐🐐
武道はまだ4歳だった。
この生活の中には必ず恐怖と交わって不安や何かがあって、毎日泣いてたあの頃。
父親の自己中のヒステリックによって家族関係はぐちゃぐちゃだった。
父親))なんでッ、なんでお前が幸せそ〜に笑ってんだよ?!
母親))ごめっゔッ……、なさいっ…、ごめんなさっ…うぅっ…グズッ、
武道))んぇええ…ッグズ……うわあぁ…ぅうう…あぁああッ
深夜を回った時間。
部屋に響き渡る罵声と泣き声。
何時もの日常だった。近所の人からの迷惑な声を無視続けたら周りは何も言わなくなった。
誰からも助けられる訳でも無く、父親のやりたい放題だった。
誰かが警察に言い付けてくれなかったのは実際他人の関係に首を突っ込みたくなかったからだった。
みんな、自分たちの生活で精一杯だったのだろう。
父親に比べて母親は武道を愛していた。
そして、殴られる時はいつだって武道を守るように体で包み武道を庇った。
母親は泣いて謝って、父親は恨み、妬みを言いながら暴力、武道はその恐怖から泣くことしか出来なかった。
武道が生まれて、父親は本格的に変わってしまった。
あんなに愛していた母親にでさえ暴力を振るう性格になってしまったのだ。
母親は知っていた。こうなる事を。
たけみちがお腹に宿ってからだった。父親は不機嫌になってしまいがちになっていたのだ。
父親は、独占欲が強めだった。
母親だけに尽くして、
母親だけのために生きていた。
だから、母親が他の誰かを愛すということを許してはくれなかった。
テレビの中の有名人さえも嫉妬して、罵声を発して暴れるくらいだった。
だから、尚更武道が出来て母親が武道のことを愛する事で、父親は母親でさえも暴力を振るうことに至ってしまった。
愛している故に取ってしまう行動だった。
だけどもう父親からは『愛』が無くなって、ソレは『怨み』に変わってしまった_____
母親だけに振るっていた暴力や暴言は、何時しか武道に向けられた。
母親は放心状態。ずっと床に座ってひたすらに涙を流していた。
武道に当てられた暴力は約1年も続き、その時も母親は一回も笑うことは無かった。
武道の体はボロボロだった。
至る所に青アザや紫色になったアザも増え、傷でさえ痕が付くくらい深い後遺症も植え付けられて行った。
そして、トラウマも。
ある日の事だった。
母親はもう限界をとっくに超えてたのだろう。
父親が家をあけてる時武道を抱えて家を出た。
荷物は携帯と財布だけ。
通帳等は既に全部おろして財布の中に入れてしまったのだ。
母親))いい?武道…もうあの家には戻らないの。私と一緒に……2人だけで生きていこうね…。
武道))…うん。ぉかぁさん、痛いのもう無い?
母親))えぇ。もう無いわ。あの人の事はもう忘れましょう…。ね?
武道))うんッ!
嬉しかった。もう母親のあんな苦痛な声を聞かなくていいんだ。
もう、痛いのないんだ。
もうつらくないんだ。
幼いながらに感じた今までに無い幸せだった。
嬉しかった……。
だけどそれは長くは続かなかった。そして、
余りにも早かった。
父親に見つかってしまったのだ。
もう既に他界した母親のお母さん(お婆ちゃん)の家を借りて暮らしていたが、早々見付かってしまった。
父親が凸ってきて今までにないとても強い怒りを露わにしていたのを覚えている。
玄関を開けたまま土足で上がり込んできたのだ。
殴られてどのくらいの時間が経ったのだろう……
一日の半分はたってただろう。
物にあたって、色んなものを壊し、武道と母親に激しい暴力と暴言。
母親はまた放心状態になって痛みに耐えて泣いていた。
武道は気絶して、冷たい水をかけられ起こされる。それの繰り返し。
3回…5回とそれを繰り返され、武道は泣くことすら許されなかったし、泣くことすら出来なかった。
感情がぐちゃぐちゃになりすぎたあまり、感情が徐々に消えていく感覚を覚えた。
ただ目を見開いて、体を縮め、怯えることしか出来なかった。
そしてようやくの事。
父親はバテて、ピクリとも動かなくなりその場だ崩れ落ちる様に座り込んだ。
それから、外の色が暗くなった時間帯だった。
母親は立ち上がって武道を抱えて2回に続く階段を登り始めた。
母親の顔は無表情だった。
父親はそれを止めることは無く、下を向いてブツブツと呟いていた。
その頃には俺は泣くことが出来た。
ようやく溜め込んだものが一気に出てきた。涙腺が壊れたかのようにブワッと。
ただ、顔の表情は変わらず真顔だった。
母親))……少し…ここで待っててくれる……?
武道))……。
母親))もうわたし、……疲れちゃった…………ごめんね、こんな家に産ませちゃって。ごめんね……武道…でも…もう本当に終わらせちゃおう。あなたはもう自由に生きて……。こんな家族の事なんか忘れて、あなたは幸せになるのよ。
母親はこの言葉を残して1階へ降りた。
そして少しして父親の悲鳴と、母親の悲鳴が聞こえた。
何度も悲鳴をあげた父親と母親。
何時しかその悲鳴も聞こえなくなっていた。
そしてゆっくり階段の軋む音がして、母親は武道の居る部屋に入ってきた。
武道))……おかぁさ、
母親))武道……歩ける?
武道))…うん。
歩けることを確認した母親。
武道を抱えて1階へと降りる。
1階のリビングには元々白かったであろう布団が血まみれになって父親と見られるイ体を隠していた。
布団からはみ出て見える血はやけに綺麗だったのを覚えている。
母親))この先からは私は一緒に行けないの。
武道))……どうして、
母親))…ごめんね。でも、わかって……?…ほら、もう行って。
武道))……
母親))行きなさい。
武道はゆっくりと歩き始めた。
そして、玄関を閉めた母親。しっかり鍵が閉まる音も聞こえた。
そして、嗚咽する声も聞こえたのだ。
その少し足を止めて下を向いていた武道。
中から聞こえたのは母親の叫び声だった。
泣きながら聞こえた悲鳴と泣き声は最初で最後の母親の声。
そしてすぐ、母親は2階から身を乗り出し
『バンッ!!』
と、言う音と共に母親が2階の窓から降ってきた。
その瞬間を武道は目の当たりにしてしまったのだ。
母親の表情は幸せそうとも言える笑みがあった。
母親の顔は血で染っていたが、その色も綺麗だった……。
そうか……
やっと楽になれたんだね……お母さん…。
武道は歩き出した。
分からない道をただひたすらに歩いた。
そして、
とある公園が見え、その中にある遊具であるトンネルの中に籠った。
夜明けが近いのだろう。
当たりが少しづつ明るくなってきた。
母親のあの瞬間が頭からこびり付いて離れなかった。
感情がぐちゃぐちゃだった。
ただ、涙は出なかった。
そんな時だった。
声がした……。
その声に反応した武道は、声のした方を見た。
そこには少し肌が濃ゆくて白髪の男の子と、顔に大きな傷跡で坊主の男の子がこっちを見て居た。
名は、白髪の方は『黒川イザナ』
そして、坊主の方は『鶴蝶』
と言った。
武道も自分の名前をな乗れと言わんばかりの顔に武道は答えた。
武道))……はながき……たけ、たけみち………
怪我をしていると思ったのか、イザナは服に着いている血のことを聞いてきた。
イザナ))怪我してるなら手当くらいならしてやる。
武道))…これ、お父さんか、お母さんの…だから、大丈夫……
鶴蝶))……なんでこんな所にいるんだ?見ない顔だし、引っ越してきたとか?
武道))………お母さんと一緒に来た…。
イザナ))家何処だ。送ってやる。
武道))……もう…無い。
イザナ))……
鶴蝶))無いって……?
武道))……もぅ、武道の家族はいないの。…お父さんもお母さんもタヒんじゃったし……お母さん、今までのこと忘れて幸せに慣れって……。だから、もう武道の家族も、家も……何も無いの………。
イザナ))……一人ぼっちなのか。
武道))……
少しの間があいた。
そしてイザナは言った。
イザナ))………俺たちと来い。家族になってやる。
武道))……ぇ…?
イザナ))俺ら今、«国»作ってっから。お前も下僕にしてやる。
武道))…く…に…?
鶴蝶))良いな!!俺も賛成!お前俺たちと来いよ!!楽しぃぞ!!
武道))……いぃ…の?俺なんかが一緒に行っても……だって、お父さんは武道と居たら不幸になるって……。母さんも、武道を産んで後悔してるっ……て、イザ、ナ君達も俺と居たら不幸に……なっちゃうよ、?
イザナ))……
鶴蝶))…、
そして、イザナは語り始めた。
今までの自分達の過去の事を。
イザナは親に捨てられたのだと。
鶴蝶は、両親を自己でなくしてしまったと。
鶴蝶の顔の傷も、その時出来たのだと。
なんで?
なんでそんな事を話すの?
武道))武道なんかに話しても…意味ないのに。
イザナ))あ?俺らは今から家族になんだよ。意味無いわけねぇだろ。
鶴蝶))そうだぞ。それに、人は増えた方が国を作りやすい!な?イザナ!
イザナ))ま〜そういう事。で、どうする?もうこんなチャンス二度と来ないぜ。
武道))……ほんとに、良いの?
イザナ))あぁ。
鶴蝶))大歓迎だ!
涙が止まらなくなった。
涙腺が壊れたかのように溢れ出てくる。
今までとは違う感情。
これは、嬉しさ?それとも、今更母さんがタヒんだ事による寂しさ?それとも、今まで我慢していた恐怖?
分からない……
これは何?
なんの感情なの?
どうしたらいいの?
怖い、
怖いよ、
不安になっていた武道。
フワッと暖かい感覚が芽生えた。
イザナと鶴蝶が武道にハグをしていた。
どうして?
いい事してないのに…どうしてハグなんてするの?
分からなかった。
ただ、
はい、過去最高で長くなりましたwww
どうでしょう!!
お気に召してくださる方いらっしゃいましたら是非、今作最後までよろしくお願いします!!!!
また3話でお会い出来ることを!!
バイビ!!
コメント
1件
もぉ!!!最高です!!