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帰宅途中に見つけた、父さんの背中。
「…………」
空太(くうた)は、ふと名前を呼んでしまい、反応してくれたのだが、なにも言わずに再び歩き出してしまった。
(そんなに僕と話したくないの?)
2mの距離をあけて、空太は後ろをついていく。
文化祭の日に聞いた、 杏葉(あずは)からの告白。
中学生になった頃、父さんが変わってしまったということ。
母さんが家を出て行ってしまったのは、空太が空太だった頃。
少し寂しそうにしている、というのが印象に残っているだけで、空太と 海花(みか)を養うために、一生懸命働いてくれていた。
それなのに、杏葉の心に深い傷を残すほどに 豹変(ひょうへん)してしまったのは、想像に 難(かた)い。
空太の記憶と今の父さんを比べたら、変わっているのは感じる。
杏葉を傷つけたことへ苛立ちはあった。
ただ、それ以上に、悲しい気持ちのほうが大き***************************
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