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「居場所、みつかったかぁ?」
少年は静かに首を横に振る。
「そっかぁ。早く見つかると良いな」
居場所。
今日も歌舞伎町の闇に揉まれながら生きる。
いつもと変わりない風景、帰り道。
そう思い歩いていると、足が何かにぶつかる。
不破「…あ、?」
下を見ると少し大きい塊。
少年「………ごめ、なさぃ…」
歌舞伎町にはこういう奴はいくらでもいる。
そう思い軽く流そうとすると、手を伸ばされる。
少年「…たす…け、て」
俺は目を見開いた。
少年「…助かりました、突然申し訳ないです。」
不破「まぁそれはええんやけど。君誰?」
少年「あ、俺は三枝明那です、!」
不破「三枝くんって呼べば良い?なんであんなとこで固まっとったん?」
三枝「あ〜…俺、元々歌舞伎町の近くに住んでて。ちょっと前まで父と母に色々やられてた所を危機一髪で家から出られたんですよね。もちろん両親は追いかけてきて。でも外出た事ほとんどないから道わかんなくて…がむしゃらに走って走りまくったら疲れてその場でばーって倒れたんです。それでまぁ、さっきですね。」
不破「ほぉん、大変やな。三枝くんは行くとこあるん?」
三枝「…ぅ”う〜ん……」
不破「……まぁつまりはないと。」
三枝「…はい、そう…ですね」
不破「…拾ってきちゃったのは俺やし、世話は出来へんけど…雨風凌ぐ家くらいはやれるで。こんなやけど、稼ぎはあるから。」
三枝「え……いいんですか、こんな俺で」
不破「拾った責任はあるからな。それでポイは流石にやろ」
三枝「…!!ありがとうございます!!!」
不破「ただし、俺もいつまでも匿えない。だから三枝くん…いや、明那には使命を与えます。『自分の居場所』を見つけること。俺との生活の中で、別のところで自分の居場所を見つける…それが明那の任務や。わかったか?」
三枝「!…わかりました、全力でやります!」
不破「にゃは、頑張りな。」
その後は、今後の生活について話し合った。
俺は夜に家を空けること、朝まで帰ってこないこともザラにあること。自分で食材を買って作っても、どこかで弁当を買っても好きにして良いこと。それ以外でお金を使う時は俺に相談すること…その他諸々。
その日は一旦寝ることにした。ベッドはシングルなので狭かったが、無理矢理床に寝ようとする明那を押さえつける方が大変だった。
next…▶︎