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ぴくと
◇
皆さんは告白をされた事があるだろうか。
放課後の空き教室にて、わたしは絶賛告られ中です。
まあ何が言いたいのかと言うと、びっくりしたってことです。はい。
「先輩、好きです」
『ア……、ウン、ありがとう、…』
この子は家野 白斗くん。愛称はぴくと。
ぴくとくんとは、同い歳であるらっだぁ……猿山 蒼の紹介で知り合ったのだが、何故かすごく懐かれていたのだ。
…まさか、私のことが好きだなんて思いもしなかったけど。
「先輩は、俺のこと好きですか」
間を置かれて聞かれた質問。
そりゃあ、可愛くて大切な後輩だし、好きだけれど。恋愛で、と言われれば、好きではないと答える。
ぴくとくんのことはずっと弟みたいなものだと思ってきたのだから。
『エッ………あー……後輩、としてなら、?』
「じゃあ、付き合っても問題ないですよね」
『エ?』
「ないですよね」
『アッ……ウン……!』
有無を言わさないような圧に押されつい頷いてしまった。
…ウーン……マアでも、付き合って困ることとかないだろうし別にいいか…
……とはならないからな!?!?!?
アーもーどうしよ…頷いちゃったし……!!やっぱりごめん!なんて今更言えない……!
「ふふ…じゃあ俺たち、今日から恋人…ですね」
いつもとは違う、砂糖を限界まで煮詰めたような甘い声が耳元に響いて、私の脳をもどろりと溶かす。
『っひ、』
いつの間にかぴくとくんが私に覆い被さるようになっていて、距離が近い。
目と鼻の先にはぴくとくんの顔。あ、やっぱ前から思ってたけどぴくとくんって顔面偏差値カンストしてるな。らっだぁのことも顔良いと思ってたけど、ぴくとくんもめっちゃ顔良いじゃん、私の周りどうなってんだろ。
なんて呑気に考えて、目の前の現実から逃げようとしているけど、ぴくとくんはそれを許してくれない。
「…先輩、今誰のこと考えてますか」
俺といるのに、もう俺の彼女なのに、俺の事以外考えたりなんて、してませんよね。
先程とは打って変わって、真っ黒のぴくとくんの目が私を捕らえて離さない。心做しか声も低く聞こえて、震えが止まらなくて。 目の前にいるのはほんとにぴくとくんなのか。
ちゅ、
『……は、』
「俺以外のことなんて、考えちゃだめですよ」
これが少女漫画なら私は顔を真っ赤に染めているんだろうが、生憎少女漫画と言えるような雰囲気ではない。
むしろホラー映画のような、少女漫画とは似ても似つかない雰囲気。
『…はひ……』
きっと私はこれから、この後輩に死ぬまで縛られるんだろう。
未来なんて分かるわけもない。ぴくとくんは私に飽きるかもしれない。けれど何故か、そう思った。
◇
結局後輩が一番めろいかもしれない
げろひさしぶりの更新でつ😘😘
コメント
11件
えろい間違えためろい
えめろꉂ😇