第1章
俺は、元貴が好きだ。
出来るならば、元貴を愛人にしたい。
「 おはよう若井 」
「 ん、!おはよう 」
後ろから肩を叩かれ顔を覗き込んでくる。
「 昨日のテレビ見た? 」
前を向いて、俺と隣で歩く大森が突然話し始めた。
「 え、なんの? 」
「 見てないのー? 」
大森は俺の方を見て、少し残念そうに言う。
「 ご、ごめん 」
大森は「まぁいいんだけどね」と言って、走っていく。
「 遅刻するよ!若井 」
「 あ、うん 」
後ろ姿の大森、
愛おしいな、
毎日こうだと良いのに、
大森は今不登校で、少しずつ頑張って学校に
来ている。
だからあいつが学校に来るのは週に2回ぐらいだ。
大森が来る2日の俺はとても機嫌がいい。
学校に到着すると大森が足を止めた。
「 どした? 」
「 ねぇ、若井 」
「 今日 うちにおいでよ 」
「 え、? いいの? 」
「 うん誰もいないし 」
「 わかった!行く 」
彼は口角を上げ、にっ、と笑う。
そんな愛おしい顔で俺を見るなよ、
心臓が音を立ててやまない
後ろ姿の大森を追う。
遠くからでも大森の匂いはすぐわかる。
この甘い香りが俺の何かを誘う。
今日も大森は甘い香りを世界中に充満させている。
「 若井!帰ろ! 」
「 あ、うん! 」
今日はあっという間に授業が終わった。
大森が来る2日間の時が過ぎるのが早い。
いつもは凄く遅いのに、大森といる時だけ早い。
あっという間。
明日からはまた嫌な日々が始まるのか、
俺は前を見ていなく、前を歩いていた大森にぶつかった。
「 いてっ 」
「 前 見なきゃ 」
「 あぁ、ごめん笑 」
「 家着いたから、入ろ! 」
大森の家は二階建てで広い家だ。
俺は登校する時いつも大森の部屋の窓を見る。
時にはカーテンが空いていたり、季節の飾りをしてたり、外を大森が眺めてたり、
毎日見るのが俺の楽しみだ。
部屋に入ると『大森』と言う匂いが家中に広がっている。
すぅっと息を吸うと手を掴まれ、部屋に押し込まれた。
「 ゆっくりしてて! 」
「 うん 」
何か俺の中でむずむずする。
自分でも分かっている。落ち着きがないと、
このザワザワは何なんだ、
胸が苦しい。
痛い。
俺はキッチンにたっている大森に後ろから抱き着いた。
「 わ、若井!? 」
「 ごめん、 」
「 俺耐えれそうにない。 」
「 いやいや!待って待って 」
「 僕そんなの分かんないし 」
「 まだ1人で抜いたことも、ない、し 」
「 んじゃあ手伝うよ 」
「 エプロンなんかしちゃって、誘ってんの? 」
俺は大森が着けていたエプロンの隙間から手を入れて片胸にたどり着く。
それから、人差し指で擦ってみる。
「 んっ 、 」
大森は少し小さく喘いだ。
こんなに可愛く喘ぐなんて、
俺の中にまた満たされていく。
大森。
お前はなんでそんなに俺の心を揺さぶるのか、
教えてくれ。
そんな愛おしい大森に手を出している俺を除けて、くれよ。
今はただの友達だから、
今日だけは君の “boy friend” にさせて、
next→300❤︎
コメント
1件
え好きだよ???????