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現実社会に戻った一同たち
ウェンシェンは気絶をし、床に倒れて白目状態になった。
デニズは冷静に120番通報をして電話をした。
アンアン「やっと黄浦区(ホァン・チュウ)に戻ったぁ….」
ファジン「ありがとう、ユーニン。何だか懐かしい記憶が蘇るな」
ユーニン「韓国の実家のことだよね?」
ファジン「ああ。私の実家も家全体が暖房で暖かかったし、薄い布団で床に寝ていたのも覚えてる。しかも床に座って使うローテーブルで『ソルロンタン』とあと日本の『うどん』を食べたことも覚えてる。辛いのが大の苦手だからな。キムチやスンドゥブなんて私には向いていなかったし」
T「韓国では家全体が暖房で覆われてて暖かいと聞いたときに思ったんです。なぜ韓国では左手で器を持つのがマナー違反なのかがこれと大きく関係しているんじゃないかと」
デニズ「物理的にも床が暖かくなるとその熱が容器に伝わりやすく、直接手に触れると火傷を負うリスクが伴いますね。」
ファジン「そうだな。それも関係してるが、『
韓国では乞食のような下品な食べ方』だとされているからマナー違反だと言われてるのも理由の一つだな」
デニズ「そうすると物理的にも長い鉄製の
スプーンと箸で食べるのが主流にもなって来たと言われていますからね」
T「しかも、宮廷時代から、毒殺を防ぐために、色が変色できるように鉄製の容器が作られたって話は聞いたことあるんですよ。」
ユーニン「そうなんだよ。」
ファジン「だから17歳で移住先の東京フリーク区の空エキ学園で食堂で食べてた時は大半の人が器を持って食べてるのを見てカルチャーショックを受けたな。」
ユーニン「確かにね。日本で育つと左手で器を持って食べることが自然に多くなるから。東京フリーク区だろうとね。食べ物に対する敬意を表すために、直接口に運ぶから。これが日本での食マナーって奴だから。他にカルチャーショックを受けたことある?」
ファジン「歴史直視型お化け屋敷に行ったことだな、あの東京フリーク区の入居審査の奴。
豊臣秀吉の正義とスペイン帝国の正義、キリシタンと宣教師の正義をテーマにしているが、
まさかお化け屋敷で秀吉がサン・フェリペ号事件でキリスト教の布教はスペイン帝国による植民地支配であることを暴かれて、結果キリシタンと宣教師たちを皆殺しにした。あの『壬辰倭乱 丁酉倭乱』で韓国を侵略した悪役が、そこまで自分の国のことで苦労したことを知らなかった。それだけじゃない。私はキリスト教徒じゃないが、韓国の人口の約4割がキリスト教徒だから、もし彼らが東京フリーク区に入居するならカルチャーショック過ぎて嘔吐するだろうな」
ツェリン「私だって嘔吐したんだからね!カトリックとして言うけど、本当にびっくりした!!バテレン追放令の処刑のし方が本当に残酷で血みどろだったし、耳や鼻が床に削ぎ落とされてショックだったよ!!」
ユーニン「紹介するよ。私の友達の蘭柚、
ヒョクとウナ兄妹、ペトロフ」
カイ「あなたが北京蘭柚?って言うか私たち声がマジで似てね?ミルキーで高いって言うかね..」
蘭柚「本当じゃん!何だか似た者同士だね、私たち」
ウナ「ユーニン、私たち全員がVRへワープできたのは、東京フリーク区の戦士たちが勇気を持ってウェンシェンに挑む覚悟を見たからなの。これはあなただけのためではない」
ヒョク「僕たちのアイデンティティのためでもあるんだよ。だからここに参加している寝そべり族とすねかじり族もみんな東京フリーク区へ移住するつもりだよ」
T「え?!!本当ですか?!!」
アレクセイ「当たり前よ!!あそこに行ってワチャワチャ楽しみてぇんだからな!!」
アンアン「僕も嬉しいです!!」と言いながら、落ちていたシーグナイフを拾い、鞘に納めて懐の中にしまった。
寝そべり族とすねかじり族「僕たち、私たちも全員東京フリーク区へ移住をさせてください!!歴史直視型お化け屋敷が残酷だとしても、自由を手に入れるために行かせてください!!」
那月
170
スユキ
316
#儚い
nanaha.
205
ウナ「ウフフ…そこの黒いヒジャブを被ってるあなたは何ていう名前なの?」
デニズ「デニズ・ウスマンです。俺はウイグル出身の中国人ですがね。ムスリムは俺だけではありません」
アミナグリ「私もムスリムだけど、デニズと違って戒律は守らない生活をしてるんだよ!私はアミナグリ・イブラヒーム!!タジク族系の中国人。デニズはスンニ派正統派で私はシーア派世俗派なの!!よろしくね、ウナ!!あなたの武器格好よかったよ!!」
ウナ「本当?私が持ってる武器は馬上月刀(マサン・ウォルド)って言う朝鮮式の薙刀武器なの」
ユーニン「ウェンシェンだったら『関羽(グワンユー)の青龍偃月刀のパクリ呼ばりしそうだね」
T「あいつならそう言い兼ねないですね。何でもかんでも中国発祥呼ばわりするから。けど実際には青龍偃月刀と違って『龍口』がついてなくて、臨津戦争を経て軽量化された対日武器の一つにもなった。その何十年後の朝鮮王朝時代の
李森(イ・サム)将軍の代になって内乱を鎮圧するためにも活躍されて、対外防衛(北方警備)をすることで満洲族の侵入を防ぐための抑止力にもなった武器とも言えた訳ですよね」
ウナ「ウッフフ…Tっていう日本人男性は面白いし滑稽ね。まるでユーニンみたい。そうなの。私の武器は李森(イ・サム)将軍の使ってたマサン・ウォルドをイメージして作られたレプリカなの。どんな武器にも文化的、歴史的な影響を受け合いつつも、花が咲くように育っていれば独自性があると言うことなのよ。この私の持ってるマサン・ウォルドは韓国発祥と言っても過言じゃないと思うわね。」と茶目っ気溢れる表情で話した。
ファジン「そうなると私も何だか誇りに思えて来たな。ウナとヒョクが朝鮮族系中国人だと聞いて親近感が湧いて来たな」
ヒョク「そう聞いて、僕も韓国人女性の君に会えてよかったよ、ファン・ファジン」
ミン「ウェンシェンなんて言うクソッタレは、もう私たちの誇りをバカにできない!!私たちの『FANTASTIC BABY精神』に負けたんだよ!!」
サイハンザヤ「確かにな。アイツがもし私と対決していたら『チンギスパン食い』とか『ホーミー遊牧国家』、『モンゴル人の癖になぜ西洋人みたいな見た目なんだ』と言う風にモンゴルをバカにしていた気がするな。」
リーアン「北京。あなたは中国系日本人だと言ったわよね?」
蘭柚「うん、そうだよ。」
アンアン「両親はどこで働いてるの?」
蘭柚「江戸川区で『元始天尊』と言う四川料理を経営してるんだ。両親は漢民族系の中国人で、東京に移住して私が生まれて国籍が日本になったから北京蘭柚って言う名前なの。」
アンアン「君の持ってる長い武器は何て言うの?」
蘭柚「苗刀(ミャオダオ)なんだよね。私のひいおじいちゃんが清の時代の軍隊を務めてて使ってた武器だから。まさかその武器のルーツが日本刀の大太刀だと知ってびっくりしたこともあって、私の料理人のパパとママが日本を大好きになって日本に移住したんだってね。そう考えるとこの武器は私のアイデンティティに思えて来たよ。まるで日本の職人魂と中国の派手な色合いが融合して私が生まれたかのような感覚なの。」
アンアン「僕も似たようなことがあるんだよね。僕の持ってる宮古島産のシーグナイフと」
リーアン「私の持ってる二刀のタキットは」
リーアンとアンアン「パイワン族の誇りと宮古島島民の誇り、血、涙と笑顔が入り混じった複雑な武器でもあるってことなの。」
アンアン「僕とリーアンはパイワン族系台湾人だけど、亡くなった宮古島島民のこの想いも忘れずに今も生きてるってことなんだよね」
リーアン「あなたと似たような考えね、北京」
カイ「それじゃあ海の景色を見に行かない?!!」と言ってMAFMA全員、チョン兄妹、ペトロフ、そして寝そべり族、すねかじり族たち全員ついて行った。
コメント
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お疲れさま、黒屋ムラサキさん! 第69話読み終わったよ〜。 VRの世界から現実に戻って、それぞれのバックグラウンドやアイデンティティについて語り合う展開、めちゃくちゃよかった。特に蘭柚の苗刀ルーツが日本刀の大太刀だって話、めっちゃ刺さった。「自分の武器=自分のルーツ」って考え方、まさにこの作品らしいテーマだよね。アンアンとリーアンの台湾原住民×宮古島のエピソードも熱かった。 それにしても、ウェンシェンが気絶して白目って(笑)みんなで海見に行くラストもほっこりした〜。また続き楽しみにしてる🔥