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第二話:血は争えないんです(物理)
世界会議翌日――
日本はうつ伏せで机に突っ伏していた
「……首……ヒリヒリする……」
薄いシャツの襟元から、昨日アメリカに噛まれた跡がはっきり見える
しかも赤く腫れてるあたり、思いっきり吸われた形跡
「日本……だいじょうぶアルか」
不意に背後から聞こえた、優しい声
振り返るとそこには――
「ちゅう……ごく…さん…」
顔が良すぎる
目が合っただけで日本の心臓がズキュンと跳ねた
「昨日、またアメリカに吸われてたアルな。何回目アルか?」
「……う、うるさいです……僕だって……吸われたくて吸われてるんじゃ……」
「……なら、俺が先に吸えばよかったアルな」
「っ……な…に言って…」
バン!!!
「おいChina!!それはどういう意味だよ!!!!」
ドアを蹴り破ってアメリカ登場…
表情はニコニコ、でも目は血走っている
「先にとか、そういう順番制じゃねぇからな!Japanは俺のもんだって言っただろ!!」
「君が何度も吸ったせいで、日本はもう抵抗する力もないアル!!!」
「いや逆に俺が吸わないと倒れるだろ!?なあJapan!!」
「ま、待ってください!?ぼ、僕の意思とか!!僕の存在とか!!尊重してください!!?」
\\修羅場発生!!!!!//
中国とアメリカ、ガチで日本をめぐって殴り合い開始
シャツ破ける、机吹っ飛ぶ、血飛ぶ(物理)
そして――巻き込まれた日本、どさくさで壁に押しつけられた瞬間
中国の指が、首筋にそっと触れる
「……ここ、まだ赤いアル」
ぴくっ
「もう……好きにしてください……」
ぽつりと日本が呟いたその瞬間――
周囲の空気が凍った
「え?」
「今……今Japan、“好きにして”って言った!?」
「日本……今のはどういう意味アルか……?」
「っ…ちが……っ、ちがっ……ぁ……っ」
頬を真っ赤にし、耳まで染めながら、首筋をぎゅっと押さえる日本
つまり:
日本、とうとう発情期入りました(自覚なし)
血の匂いに興奮してるのは実は本人の方
次回、暴走しそうで怖い(というか周囲が喜んでる)
次回予告
第三話「吸うより吸われたい(錯乱)」
・日本、暴走モード突入
・「舐めないでくださいっ!」→「な、舐めた方がいいですか…?」に矛盾
・イギリスとロシア参戦!吸血争奪戦、始まる!!
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