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異grem (※漫画持ってないので口調がわかりません)
パチリと目が開く。
エーミールは、何故か綺麗に整えられたベットの上に転がされていた。
(……何故、俺はこんなところで寝ている?)
エーミールはいつ意識を失い、何故ここに移動しているのかを全く思い出せない。意識を失う前にしていた行動すらも。
寝起きだからだろうか、己の身に起こっている異変に気づくのが遅れてしまった。とりあえず身を起こそうとしたエーミールの動きを拒むものがあった。
じゃら….ちゃり….
エーミールは手足に枷をつけられていて、それについている鎖が行動を制限しているようだ。手足はそれぞれ四方のベットの柵に固定されていて、ほとんど動きが取れない。かちゃがちゃと鳴らしてみるも、手応えのなさに暴れれば壊れるような優しいものではないと気づく。
そこまでをエーミールは認識すると、エーミール、もしくはグルッペンに何かしらの確執がある人間による拉致監禁だと見做し、警戒した。
(しかし…..まるで、私を歓迎しているかのような部屋だ)
そう、エーミールが拘束具を付けられている以外は、まったく怪しくない、暖かささえ感じる普通の部屋なのだ。
今は真冬で、暖房器具がない部屋は身が凍りつくような寒さになるはずなのだ。拉致監禁だとするなら、エーミールを寒さで動きを弱らせるのが一番であるはずなのに。
いくらか時間が経っただろうか。不意に、部屋の外から足音が聞こえてきた。エーミールは一瞬緊張した面持ちになるも、すぐに解いた。ただ警戒を絶やすことはなかったが。
こつ、こつ、こつ…..
扉の前でその音が止まる。
かちゃり
「……ノックもせず、随分礼儀知らずの奴がいるんだな。こんな拘束具も用意して、一体何のつもりだ?
………グルッペン」
「……。」
エーミールは体重の掛け方が表れる足音やその音の間隔でグルッペンと判断していた。ならば、命の危険は無いと思い安心する。
しかしそれと同時に、少しの恐れを抱く。
グルッペンはお互いの顔が見えるところ、エーミールが拘束されているベットの横まで近づいてきた。ただ何も言わず、気味の悪い邪悪な笑みを浮かべるだけだった。
自分が少しでもグルッペンに対し恐怖の感情を抱いたこと、それが何よりの屈辱に思えたエーミールは、表情を強張らせまいと固い雰囲気でグルッペンを睨みつける。
不意にグルッペンは左手をエーミールにかざす。もう一方の手は、首に堅苦しく鎮座していたネクタイを緩める。
「エーミール…..」
グルッペンはエーミールの頬を、割れものかのように、いやそれ以上に優しげな手つきでするりと撫でた。
大袈裟に身体を驚きで揺らしたエーミールは、その時点で敗北が決まった。
一度部屋から退出したグルッペンに、エーミールはかつてないほど困惑していた。
(なんだ、あの触れ方は……まるで、俺がアイツの恋人のようだ)
さほど時間がかからず、グルッペンはさまざまな道具を持ち運んできた。
使い古されていて、しかし鋭く、丁寧に管理された鋏。
グルッペンはそれの革のカバーを外していつでも使えるように準備する。
「その鋏はなんだ」
「お前の服を切り裂くためだ」
ニコリとグルッペンは微笑む。
粘性の高い液体。その横には怪しげなピンク色の液体。
グルッペンはそれらを微かに湯気が立つような白湯に容器ごと入れる。
「それらの液体はなんだ」
「これはお前が痛みを覚えないためだ。ちなみにこっちは媚薬だ」
美しいバリトンでグルッペンは鼻歌を歌う。
新品で削りやすそうな、傷の入っていない、ガラス製の爪やすり。
グルッペンは微かに桃色に染まっている爪を整えている。
「…..お前は俺をどうするんだ」
「わからないのか?….性的交渉、まぁ、俺には性器がないからな、つまりはセックスもどきだ」
うっそりとグルッペンは恐ろしいほど静かな微笑みを浮かべる。
エーミールは心に微かに滲む恐怖と絶望を見ないふりをして、必死に妥協案を探す。
「っ、女を手配する。だから俺を使おうとするのは、」
「エーミール、もう一度言おう。….わからないのか?」
そんなエーミールの無様な足掻きを、声を被せて否定する。グルッペンはエーミールの目をしっかりと見て、逸させない。
その瞳に浮かぶ、エーミールに対する気持ちをエーミール自身に知ってもらうために。
エーミールはその瞳に、猛獣のように荒々しく求める、仄暗い恋慕を垣間見た。そして、少しだけ滲んでいた恐怖が、無視できないほどに大きくなった。
「……女、ではなく、俺に対して…..欲情している。そう、言いたいのか」
「……肯定だ」
エーミールは恐怖で体が震えて、身が凍える心地になるも、グルッペンに弱みを見せまいと強がった。
今できる最大限で、グルッペンを睨みつける。
「…..抵抗するぞ」
そんなエーミールの様子に気分を良くしたグルッペンは、声を弾ませて答える。
「あぁ、いいだろう。しかしエーミール、お前はこの状態になった時点で詰んでいるのだよ」
グルッペンは弄んでいた鋏をエーミールに向け、糊の貼られているシャツを切り裂いた。
「っ、……」
「大丈夫だ。もちろん優しくするさ」
じゃら、と拘束具がなる。
その音が、エーミールの地獄の始まりの合図であった。
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以下、めんどくさくて地の文を書かなかったR-18シーン
「っ、…や、……」
「エーミール、力を抜け」
「、んむぅ?!」
「….ひ、う゛ぅ…..ころ、す、ぅ、…ぁあ゛_____!…..な、….ぜ?なぜ、こん……な、ぁ゛?!」
「ふむ、なるほどな。今は怒りや絶望よりも困惑が大きいか」
「い゛___?!、な、なに….っ、…を….いって、…..ひ、」
「ぐる、….っぺ、….やめ、」
「エーミール、顔を逸らすな」
「が、っ?!」
「…..ほう。やはり、俺は間違っていなかった」
「やめろ、…..や….め゛、……かは、っ____?!、…うぐ、….ぅ、」
「…..その目で俺を見るのはお前だけだ」
「な、に….を……..?!、くそっ、……あ゛、____?!、やめろ、……む、りだ!、こ…..れ゛、い、….じょうは…..っ、___!」
「エーミール、まだいけるだろう?」
「こ゛、ろす!!….ひ、ぁ゛ーー…ぅぐ…..!…ころ、….ころし、てや、…ぁ、あ゛_____!」
(、意識が…..保てない….く、そが….)
「…….まだだ」
「ぎゃ、______?!」
「ふ、普段のお前の姿からは想像できない声だな」
「な、んで….?」
「お前が言っただろう?….俺は、お前に欲情していると」
文章って書くのむずいっす