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( キーンコーンカーンコーン )
聞き慣れた 筈の 鐘の音が鳴る
何時も通り 席に着き 何時も通り 友達と 話す 何時もと変わらない 一時
否 、 1つだけ 何時もと は 違う
ばくばく
自身の 鼓動音が 何時もとは違い 強く 早く 打っている
そう 、 今日 この時間は _
『 ああ ッ !! 今日
テスト返しの日じゃん !!!! 』
教卓前で 先生が クラス分の 丸つけを してある テストを 生徒に返している
返された生徒の中には
嬉しそうな 顔をしている 生徒や
席に着き 溜息を付いている 生徒もいる
そんな 様子を 、 教室を 見渡した つぐみは 大声で 上記を 述べる
先生には 五月蝿いですよ 、 と 叱られて 友達 には 大声で 笑われた
”すみませ‐ん…” と少し しょぼくれ乍 返事を 返せば 何時の 間にか 自分の番。
先生が 名前を呼ぶ 思い足取りで 教卓へ 向かえば 告げられる
” つぐみさん 、 残念ですが 補習ですよ 。 ”
がーん と 言う 効果音が 今1番 つぐみに 似合うだろう
絶望で 立ち尽くす つぐみに
先生が 容赦無く テストを返す
立ち尽くした 儘 テストを 受け取り 見て見れば 右上には 29点の文字が
『 せ … 、 先生 ……
赤点は … 30点 … から ですよね …… ?? 』
わなわな と 震える 体
絶望した 顔で 先生の 顔を 見詰めれば
先生は ” えぇ 、 ” と 堂々と
踵を返す 。
『 そんな 、 1点 …
あと 1点だったのに !!
どうしてですか ッ ?! 』
納得が行かない とでも 言うような 顔で
先生 に 問い掛ければ
” 漢字ミスです 。ほら そこの 専 という字 ”
テストを 見返してみれば 確かに 、
専 つぐみの 専 には 右上に 点が 付いている 。
『 ぁ ッ … そんなあ ……
1点くらい 見逃してくれてもいいじゃないですか …… !!! 』
先生に 口答えを してみるも
先生は ”良いから 席に 座りなさい”
と言うばかり 。
仕方なく 席に戻れば 目の前の 席の かおる 君 _ つぐみの 想い人に
” まぁた 赤点 取ったのか ? ”
等と 馬鹿にされる 。 何時もなら 話せるだけでも 嬉しいが
今は そうは 行かない 。
『 うぅ … 、 そうだよ 。
取りましたよ ‐ だ !! 』
いつにも増して 煽り気味に 言葉を返す つぐみに 対して ” これは 相当 ショック 受けてるなあ … ” 等と 呟き
苦笑する 想い人 。
” まぁまぁ 。次 頑張ろ ‐ ぜ 。”
と 言う 言葉と 共に 頭に 乗っかる 僅かな重み 状況を 把握するのに
対して 時間は 掛からなかった
『 へ ッ … ?! …… かおるくん ?!! 』
頬を 真っ赤に染めた つぐみは 大きな声で 想い人の 名前を 呼んだ
それに 反応した 貴方 は
” し ‐ 、 静かに ” と 口元に 人差し指を 置いた 。
そんな 想い人 を 見れば 更に 顔を 赤くさせ こう呟いた 。
“ やっぱり… 好きだなあ …… ”
_ 〆、