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「嫌いになれない〜不器用な恋〜」


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一昨日はオーターと一緒に食事ができてよかったな。それに、いつもは見れないような可愛い顔も拝見できたし。

さてと、今日はオーターと昼食の約束だ。オーターは無理をしすぎて昼食を抜く時が多いからちゃんと食べさせないと。

それにしても、最近オーターと一緒に居れるなんて、幸運だな。


「あ、カルドさん!こんにちは!もしよければなんですけど、この後お昼ご飯一緒にどうですか?」

「あ〜…、先約があるんだ。だからまた今度でいいかな?」


この人は前から突っかかってくる部下。おそらく僕のことが好きだ。


「まあまあ、別にいいじゃないですか〜。そんな約束なんか無視して私にしませんか?」


今は君よりオーターに会いたいんだけどな…。この人は自分にチャンスでもあると思っているのだろうか?僕はオーターにしか興味ないのに。とりあえずこれで対処するか…


「すまない、とても大事な約束なんだ。だからこれで我慢してくれるかな」


そう言ってカルドは彼女の頭に手を優しく置き、軽く撫でた。

この人は諦めがすごく 悪いからここまでしないと離れてくれないだろうな…。

本当は…本当は!こんな事、オーターにしかしたくないのに!

あ、後この人に聞かなきゃいけない事があるんだったな…





最近、カルドさんが同じ神格者であるオーターさんに好意を寄せているとよく耳にする。何故?2人とも男性であるのに?意味がわからない。だから私が気付かせてあげなきゃ。貴方たち2人は恋愛なんかできないって。間違っているって。

それに、オーターさんにカルドさんを取られるわけにはいかない。私が先に目をつけていたんだから。

だから、度々食事などに誘っている…が、すぐに断られる。


「あ〜…、先約があるんだ。だからまた今度でいいかな?」


まただ。 「先約」おそらくオーターさんとに違いない。


「まあまあ、別にいいじゃないですか〜。そんな約束なんか無視して私にしませんか?」


男なんかより、私の方がいいに決まっている。だってその通りでしょう?可愛げなんかない、体だってゴツゴツしている。守りたくなるような小さくて可愛い乙女がイケメンには似合うんだから。


「すまない、とても大事な約束なんだ。だからこれで我慢してくれるかな」


ポスッ


・・・、え?今、撫でられた?嬉しい!やっぱり私の方が好きなのかな?!

こんなことオーターさんにしていたの、見たことないもの!


「あと、君に聞かなければいけない事があるんだけど」


「はい!なんでしょう!」


聞かなきゃいけない事?何かしら


「君、僕とオーターを切り離そうとしているらしいね。どうしてかな?」




「え、?いや…そんなことしてませんよ?」


嘘、バレてる?なんで…どうして?やばい、

なんて言おう


「君の行動を見ればわかる事だよ?前から食事や買い物の誘いが増えて来ていただろう?」

「それに、僕が君のことを好きになるなんて…。そんなことあり得ないと思ってくれて構わないよ」


ああ、詰んだ。私が1人勝手に舞い上がっていただけか…。


「っ…。す、すみませんでした。2度と近づきません…」





「はぁ、無駄に時間をとってしまったな。急いでオーターのとこに行かないと」




第六話 終

next▶︎▶︎▶︎♡⤴︎400


主より

オーターの誤解は解けるのか!

次回もお楽しみに!

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