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side:‪🌱‬

___カシャッ

夢心地でいると、隣からシャッター音が聞こえた。まるで夢から覚めたように、ほぼ反射で隣を向くと、せんせーが私に携帯を向けていた。

「ちょっと〜?せんせー?」

「え、あ、いや、あの、違っ、違うから!」

…凄い慌てるじゃん、しかも何が違うんだ

「何撮ったのかオネーサンに見せなさいよ〜?」

「いや、ちょ、桜!!桜撮ってただけだから!!ストーリーとかに載せる写真撮ってただけだから!!!オネーサン落ち着いて!?」

「お前が落ち着けw」

せんせーの過剰と言えるべき慌てように思わず笑いながら突っ込んだ。

…まぁ、見せろと言ったのは冗談だし

「見ないから安心して。まさかそんな慌てると思わなくて」

「俺もちょっとかなりびっくりしてる」

「なんじゃそりゃ」

…結局何を撮ったんだか、私の気にすることじゃないけど

「ていうか、皆が買い出し行ってから結構時間経ってない?」

「多分そろそろ買ってくると思うで…ってあそこに居るわ」

「え?どこどこ?」

あっちと指差す方を見ると、両手に荷物を持つキャメさんとキャメさん程では無いが荷物を持つじゅうはちの姿が見えた。

「2人ともおかえりー!」

「ただいまぁ〜」

「重かった…」

「凄い量やな、全部飲みもんなんか」

「そうそう、お酒とかソフトドリンクとか色々買ってきたんだよね」

「私は、ゴミ袋とか必要そうなもの買ってきた〜」

「流石18号姉さん、女子力だぁ」

「女子力て」

「そいや、ニキとりぃちょは?」

「あー、あの2人はね、まだ食べ物選んでるんじゃないかな」

「2人ともだいぶ悩んでて、遅くなりそうやったから先にめろちゃんと帰ってきたの」

「なるほど」

その流れで4人で雑談しながら、お花見を準備を進めてる時ふと思い出した。

…あ、2人が帰ってきたってことは、留守番も終わりだよね?

……ちょっとぐらい散策してもいいよね?

近くで飲み物を並べていたじゅうはちに話しかける。

「ねね、じゅうはち」

「ん〜?どうしたん?まちこ」

「ちょっと散策してきてもいい?すぐ戻るからさ!」

「いいけど1人で大丈夫?着いてこか?」

「大丈夫大丈夫!すぐ戻るから!」

「気をつけてね〜」

私の事を心配してくれるじゅうはちに手を振り、私はあの桜の元へ足を進めた。


side:👾

「キャメさんよぉ、どんだけ飲みもん買ってんねん」

「いやぁ、みんな飲むかなって、それにこの辺はニキくん達のリクエスト」

「まじかよ」

俺とキャメの目の前にはメンバーで飲み切れるはずがないと断言出来る数の飲み物が並んでいた。

「まぁ飲み切れん分は持ち帰ればいいか」

「そうだね」

近くで同じく飲み物を並び終えた18号と合流する。

「あれ?まちこさんは?」

「ちょっと散策に行ってくるって言ってどっか行っちゃった。すぐ戻ってくるらしいんやけど…」

「珍しいね、まちこさんがそんなこと言うなんて」

「めろちゃんもそう思うよね?」

……あの時まちこが見ていた”何か”を見に行ったんやろうか?

「せんせー?おーい、せんせー大丈夫?」

18号に何度も呼ばれ、遠のいていた意識が現実に引き戻される。

「ん?あぁ、大丈夫」

「せんせー、話聞いてなかったでしょ」

「…はい」

「っはははw」

…おい、キャメ笑うな笑うな

少しばかりキャメを睨みながら、18号に向き直る。

「で、何のお話でしょうか、18号さん」

「んもー、まちこの事見てきてほしいの!心配だから」

「つまり迎えに行ってほしいと」

「そう」

「行ってきなよ、ずっと座ってたぽいし、気分転換でさ」

…言われてみれば、ずっと座ってたな

キャメの言う通りだと思い、二つ返事で引き受ける。

「んー、おけ、行ってくるわ」

「行ってらっしゃーい」

「まちこの事頼んだよ〜」

二つ返事で引き受けたはいいものの、

「ほんまどこへ行ったんやら…」

そう呟いた言葉は、大勢の人によってあっさりと掻き消される。とりあえず、あの時彼女が見ていた方角を探そうと歩みを進めた。

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