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初挑戦‼️893いっくん‼️
いっくんside
ある日 、俺は何も気にせずスマホをいじっていた 。
隣には俺の 彼氏 、893 がいた 。
突然 、893は口を開く 。
「 別れよ 」
急すぎて意味がわからなかった 。
なんで 、どうして 。
『 俺悪いことした 、? 』
「 全てが嫌になっただけ 」
故意らしい笑顔を浮かばせ 、893は言った 。
「 ちょっと 、散歩してくるね 」
893は紙と鉛筆を持ち 、「 準備してくる 」と言って去っていった 。
『 なんで 、俺なんかした ? ごめんって 、』
数分すると 、893は紙だけを持ってまた口を開いた 。
「 俺さぁ 、恵まれなかったんだよ 、親に 」
『 何言ってんの 。 』
「 テストで平均以上取っても褒められなくて 、怒られなくて 。 」
「 塾に通いたい って言っても何も聞かなかったんだよ 。」
「 つまり一番苦しいのって 、怒られるのでもなくて殺されるのでもなくて 、無視なんだなって 」
「 散歩行ってくるね 」
それから数時間 。彼奴が帰ってくることは無かった
。
『 まあ 別れよって言った彼奴が悪いし … 』
ふと思い出した 。彼奴は机に紙を置いて散歩に行ったことを 。
紙にはこう書いてあった 。
いっくんへ
俺は この手紙を置いていった10分ほど後に自殺します 。
全てが嫌になったのは本当 。
お前を巻き込みたくなかっただけなんだ
ごめんな 勝手に置いて行って
ただ 、俺は あの時の親に俺を捨てたことを後悔して泣いて泣いて泣き崩れて俺に謝って俺の墓参りに来て俺しか考えられなくなって欲しかったんだ 。
なんでなんだろうな 俺一人っ子なのに
俺が生まれてきたからかな ? w 893
これは数年前の事 。本当はもう彼はいない 。
はっと思い出した俺と893の思い出 。
俺は静かに手を合わせて心の中でこう言う 。
『 俺はもうお前しか考えられない 』
何を望んだんだろうな 。