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神月が寝静まったころにはとっくに、あんこ、てるも眠りについていた。
ニ階の寝室の中央の布団。髪をおろして寝ている姿は新鮮だった。
そして、どちらかというと左を向いていた神月が真上を向いた時くらい。
まるで、鉄の入った大きなバケツをひっくり返したような音!
彼女の眉がピクリと動き・・・
叩き起こせれた神月が、怒りながらも跳ね起きた。
ただ、すぐに冷静さを取り戻し。
{だれか・・・起きている・・・?}
まだあの音はやんではいない。すっかり目はさえてしまった。
「よいしょ」
神月は、音のなる方に行くことにした。なんとなく何かが起きている気がしたんだ。
ふと、てるが寝ている姿を見てみた。
・・・。寝息を欠きながら、自身の尻尾だけで立って見えた。座禅を組んでいる・・・見なかったことにした☆
「あんこー」
そして、急に不安になってしまう彼女。あんこの名前を言いながらそちらを見確認する。
「よし(?)」
爆睡してるあんこ。この二人が寝ている以上、誰かが起きて、何かをしている可能性は減ったね。
もう一度耳をすます神月。
「音の感じから、天変地異かな。」
神月の勘はするどい。おそらく今回も彼女の言うとおりであろう。
そして、この部屋の隣の自室に向かった。
「天変地異ね、これ」
部屋に入るなりそうつぶやく神月。
神月の部屋は窓にカーテンがなく、部屋に入ると外が見える。
暗くてよく見えないが、時々なにかが、キラキラと光って見える。
おまけに、窓ガラスが割れいいるんだ。なにかふってきてあたったんだろう。
考え込みながらも寝巻きから着替え、
「少しこれを調べに行こうかな。」
と、あたりを見回した。
「あ、あった」
無邪気になにかのもとにちかよる神月。その場で笑みを浮かべる。
それは古びた、弓だった。
「武器はやっぱり手に馴染んだ物だよね」
数秒、てると出会った日のことを思い出してから、部屋をでた。
「とりあえず外出よ」
そういうと、運動嫌いの神月は階段の上から無重力のように飛び降りた。
玄関の戸に手を当てる。そして、目を細めた。
「ガラス・・・?」
その時、横から視線と共に強い霊力と穢(けがれ)が!
「あ」
思わず振り向いた。
するとそこには、うつくしい銀髪、切れ長の目、ほんのりと血色の良い肌、
それらを邪魔にないシンプルな重ね(十二単などの袖の色の重ね)
一言で表すと、魔性の女だ。
「えっあ咲夜さーん!!」
かぐや姫の真相
日和山 咲夜姫(ひよりやま さくやひめ)
咲夜姫はりんとこちらを見つめた。
「やはり、動いたわね神月。もう気づいているみたいだけどこれはガラス」
「元凶がいる・・・」
察しろ!私はすでに何もかも分かっている!そんな感じであろう。
彼女はガラスと表現したがそれもきっとあやふやだ。
「ええ、それで今調べに行こうと」
「あら。ふふふ、貴方もまだ半人前ね・・・」
「月都二代賢者として命ずる・・・この騒動を解決しなさい」
無茶だ、調べに行くとは言ったが犯人をこらしめるとまで言っていn
「流石にこの雨の中は危険そっちは私がなんとかするわ」
「私が導くからあんたは、元凶のとこ行きなさい」
息を吐く。安全性は第一。
「あっでも」
姫が少し空を飛ぶ。
「少し力試しとでも、行きましょうか?」
袖を口元に持ち笑みを浮かべた。後光こうが差す。
神月が眉にシワを作った。ふと、下を見る
つい先ほどまでふっていたガラスの雨がやんでいた。