テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「あの‥‥ロウさん。体は大丈夫ですか?」
「‥‥お前もしつこいな。大丈夫だって言ってるだろ?」
「だってあんな強い魔物が体に入ってたから‥‥」
「大丈夫だよ。力だって戻ったし」
俺はあの日からずっと気にしてしまう
だってあのロウさんが取り憑かれるくらいの悪霊がその体に入ってたんだから
ロウさんが玄関から配達されたご飯を持ってきた
俺の目の前に袋を置いて、自分の分の袋も机の上にあげた
「ほら、このデッカいバーガー食べたかったんだろ?」
「ロウさんは何頼んだんですか?」
「俺は牛丼」
「牛丼も良いなぁ」
「なんだよ‥‥やらんよ?」
日常に戻った夜を過ごし、布団に入る
ロウさんは仰向けのまま目を瞑り眠っていた
その頰に触れたい
髪の毛に触れたい
布団の中で手を動かすと隣で眠るロウさんの手に触れた
手くらい‥‥握っても良いかな?
そっとロウさんの指先に触れる
そして優しく握った
俺も眠ろう
そう思ったのに‥‥
今、俺の手を握り返した?
パッと目を開けるとロウさんがこちらを見ている
「‥‥ロウさん」
「なんだよ」
「‥‥手、繋いでても良い?」
「良いよ」
そう言うとまた目を瞑る
え?
寝ちゃった?
俺の方を向いたまま眠るロウさんの顔をじっと見る
「‥‥フフッ」
「ロウさん?」
「見過ぎだろ」
「え?なんでわかるんですか?」
「お前の事ならなんでもわかる」
言い終わると体を俺に擦り寄せた
久々に感じるロウさんの体温
そしてロウさんの生脚が俺の脚に絡まられた
「ロウさん?」
「どうした?」
「どうしたって‥‥何して‥‥」
「お前が欲しがったんだろ」
「え?そ、そんな事‥‥」
「俺の体調ずっと聞いてきたくせに」
「違います!俺は‥‥本当に‥‥」
「ふーん‥‥」
違わない
本当はずっとこうしたかった
「嘘です‥‥いえ、体調を心配してたのは本当ですけど‥‥ロウさんに触れたかったのは‥‥」
「別に俺は『おあずけ』なんてしてないけど?」
「おあずけって‥‥俺犬じゃないです」
「じゃあ『よし』しなくていいのか?」
「‥‥それはして欲しいかも」
ロウさんの顔に唇を近づける
間近でロウさんが俺を見つめた
「まだ『待て』だ」
「ん〜!ロウさん!」
「フフッ、『よし』」
自分から『よし』と言ったのに、ロウさんが優しくキスをしてくれる
「最後まで待てたからご褒美あげようか?」
そんな事言われたら
犬でも良いかなって思ってしまう
.
コメント
2件
こや 相変わらず可愛いし誘うの上手すぎてもぅ好き(好きすぎて語彙力どっか行った)自然に口角が上がるこっちまで幸せです(*˘︶˘*).。.:*♡