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サカモトデイズ ( 腐 )
南雲 × 楽 ( ガクナグ )
※ 戦闘の後のお話です
題名 / 『 禁断な恋 』
強い人にしか目がないあの人に 好意 を迫られてます。
なぜ、こうなってしまったのだろう。
あんな粗暴なヤンキーで、それに……この手で殺らなければならない宿敵の彼。
好きになるはずなんてないのに、彼と視線が合うたび、心臓が嫌な音を立てて跳ね上がる。
そんな自分の変化なんて、絶対に信じたくもない。そう思いながら、僕はまた彼と出会ってしまう。
「 こんなとこで 何してんの 」
閉まったシャッターに背を預け、ぼんやりと思考に耽っていれば、すぐ近くにあの白髪の頭があった。
声をかけられ、僕はゆっくりと彼に視線を向ける。
「 また会ったね。んー …… ちょっと考え事、かな 」
いつものように、仮面のような笑みを浮かべてみせる。けれど、いつの間にか彼とこんな距離で言葉を交わしていること自体が、もう異常だった。
「ふーん」興味がなさそうにそう呟くと、彼は僕の隣で同じようにシャッターに背を預けた。
「 君こそ、こんなところで 何してるの? 」
「 新作のゲーム買いに 」
「 そっか 」
ゲーム、か。君はいつもそればかりだね。僕はやったことがない。
楽しそうだとは思うし、人生で一回くらいは触れてみてもいいかもしれない。
……いや、やっぱりゲームより寝る方が絶対に有意義かな。
気がつけば時間が溶けて、いつの間にか次の日になっている感覚は、置いておくとして。
ふっと訪れた沈黙。けれど、彼と過ごす沈黙は不思議と気まずくない。それどころか、どこか心地よさすら感じている自分に気づく。
そんなことを内心で思いながら、僕は滑り込ませるように、彼の肩に自分の顎を乗せた。
「 君って案外、美形だよね 」
不意に浮かんだ感想を、そのまま言葉にして零してしまう。肩に頭を預けたまま、至近距離で彼の横顔を見つめた。
「 は? …… 何 言ってんの ? てか 邪魔 」
案の定、不機嫌そうな声とともに手酷く振り払われる。まあ、そりゃそうだよね。急にこんな距離感でそんなことを言われたら、意味が分からなくて当然だ。
「 酷いなぁ 〜 …… 。僕のこと好きなら、もっと 優しくすればいいのに 」
にこにこ と、あえてさらっとそんな言葉を紡いでみせる。
彼は僕自身が好きなんじゃなくて、ただ『 強い奴 』に執着しているだけ。
そう分かっていながら、意地悪に試すような真似をしてしまった。
「 あ? 、うるせえ 。アピールしても 逃げんのは そっちだろ 」
……アピール?? 一瞬、彼が何を言っているのか理解できなかった。
要するに、自分は向き合おうとしているのに、僕が避けている、と彼は言いたいのだろうか。
まず疑問に思ったのは、「 アピールなんてされていただろうか? 」という点だ。
あの戦い以降、なぜかよく言葉を交わすようにはなったけれど、それらしい態度を取られた記憶はない。
僕が鈍感すぎるのだろうか。……いや、自分が鈍感だなんて考えたこともない。どちらかと言えば、勘は鋭い方だと自負していたのだけれど。
「 アピール って 何? してないでしょ、そんなの 」
顔に出てしまっていたかもしれない。困惑を隠せないまま、慌てて言葉を返す。
「 はー ….. 気付いてなかったのかよ 」
「 …… 君がアピールなんて 。だって、君が好きなのは『 強い奴 』でしょ? 僕自身じゃない 」
言ってしまった。ずっと胸の奥に引っかかっていた、一番聞きたかったこと。
こんな不躾な問いを口にしたら、まるで僕が彼を意識していると白状するようなものだ。何を言っているんだ、僕は。
「 前は、強い奴っていう括りだったけど 。今は『 強い奴 = 御前 』だから 」
その言葉を聞いた瞬間、思考が完全に停止した。胸の奥で、色んな感情がぐちゃぐちゃに入り混じる。
いつの間にか君と過ごすうちに惹かれてしまっていたことは、認めたくはなかったけれど紛れもない事実だ。
その感情を自覚して以降、ずっと片思いだと思い込んでいた。なのに、今の彼の発言は、彼もまた僕という存在そのものに好意を抱いている、ということになる。
すぐに処理するのは難しかったけれど、頭の整理はついた。
けれど、それが分かってしまうと、なぜ彼はこんな台詞をそんな澄ました顔で言えるのだろう、と少しだけ羨ましく、そして恨めしくなる。
そんなの、ちゃんと言葉にされなきゃ分かるわけがないじゃないか。
心の中でそんな愚痴をこぼしながら、僕は思い切って、その境界線を踏み越えることにした。
「 あはは …… そっか 。僕も 信じたくないけど、君に 惹かれてた 」
言ってしまった。その後に訪れた沈黙が、酷く気まずくて、耐えがたいほど恥ずかしい。心臓の音がうるさい。
こんな感覚は、生まれて初めてかもしれない。誰かに告白することが、こんなにも気恥ずかしいものだなんて知らなかった。
だって、誰かに対して本気になることなんて、今までの人生で一度もなかったから。
誰かに想いを伝えることが、こんなにも勇気が要ることで、こんなにも胸を締め付けるのだと、僕は今更になって自覚した。
「 …… ずりぃよ、ほんと 」
楽が、低く、押し殺したような声を漏らす。
「 てか、今言われると思わなかったし 。素直に信じらんねえんだけど 」
そりゃあそうだよね。いつもにこにこと嘘を重ねる僕の言葉を、額面通りに信じられるはずがない。
でも、今回は告白した側の僕ではなく、彼の方が……自覚していないだろうけれど、耳の先端を真っ赤に染めていることが、何よりの証拠だった。
「 うるさいなぁ 。…… 振るなら、さっさと 振ってくれない ? 」
気恥ずかしさに耐えきれず、慌てて話を終わらせようとする。そんな僕に、彼は遮るように言い放った。
「 振るわけねーだろ 」
一瞬の躊躇もない、拒絶を許さない声。
「 もう、ぜってぇ離さねーから 」
即答した彼の瞳に、確固たる熱を見る。ああ、ダメだ。僕はまた、この男に依存してしまう。
お互いに殺し合わなければならない宿敵同士。そして、人がいつ死ぬかも分からない残酷なこの殺し屋の世界で、こんな恋をしていいはずがないのに。
世間はきっと、これを『 禁断の恋 』なんて呼ぶのだろう。
僕はまた、これまでとは少し違う、狂った人生のレールを歩み始めるのだった。
あとがき ↓↓
見てくれて ありがとうございました !
初投稿で凄く緊張してます … !! 💧
果たして … こんな感じで良かったのか、、という不安はありますが、
今回は、サカデイでしたが、色んな界隈で投稿していくので、応援してくれると嬉しいです…!
続き 絶対 書きます 、! これにて また 👋🏻
#サカモトデイズ【腐】
#大人ロマンス