(あ~…やっぱり眠いなぁ……)
「…って…ダメダメ!は~くんの為にご飯作らないと…」
僕は獅子野陸 同性愛者だ。余り良いイメージを親に持って貰えてない。
最近は不眠症ってお医者さんにも言われちゃった…
コンコン
「は~くん朝だよ、起きて」
彼氏の覇琉と2人で住んでいる。
皆が思う裕福では無いけど…周りよりは裕福かな…?
「ん……いい匂い…」
「えへへ、得意なパンケーキを作ったよ!」
「下降りて来てね」
「うん。」
彼氏のは~くんは軽度のうつ病で精神科に通っている。
「りく~……降りてきたよ。」
「あ、おはよう!椅子座って食べよ!」
「ん…」
ガタ
2人「いただきます!」
「あ~ん!ん~!!!美味しい!」
「どう?は~くん!」
「うん。相変わらず美味しいよ」
「ほんとにリクは料理上手だね」
「えへへ~!」
(最近嗅覚が戻ったのかな。)
「ねぇ、最近どう?嗅覚とか戻ってきた?」
「ん…?あ~…うん。匂いも味も分かるよ」
「そっか!良かった!」
「りくは?」
「…え?」
「不眠症でしょ」
「紙…見た?」
「見たも何もテーブルに置いてあった。」
「そっか。」
「あ、僕仕事行ってくるから、家に居てね」
「いつか言おうとはしたけど…」
「ん?どうしたの獅子野くん」
「あ、社長。なんでもないですよ」
「そっか。まぁいつでも頼って大丈夫だからね」
「あ、連絡交換する?」
「え?あ、大丈夫です…」
スタタ
会社はブラックと言うよりはホワイトだ。
けどパワハラとかセクハラとか強引なとこは直して欲しい。
皆ホワイトってだけで面接に来たけど採用されてもパワハラ、セクハラ受けて辞めてくんだよなぁ…
(社会って難しい)
「定時なのでもう上がりますね。」
「あ、陸くん、社長が呼んでたよ」
(うっ、まさか…ね……)
「分かりました、ありがとうございます」
ガチャッ
「社長遅くなってすみません。」
「あ~獅子野くん!待ってたよ」
「その、お呼びの用件は」
「あ、この間新人が来たでしょ?その子の歓迎会をするから今日空いてる?」
「何度も言うんですけど僕にはッ…」
「それじゃ、8時○○駅に近い居酒屋に来てね」
「それじゃ」
「あっ…ホントに自分勝手すぎる…」
(行かなかったら怒られるし…それに給料減っちゃう…)
「とりあえず、は~くんに連絡しよ…」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!