二宮さんの夢です。
「二宮さ〜ん!今日お家行っても大丈夫ですか?」
俺と体格差のある身体を動かしとてとてと走ってくる琴華。手を振りながらだったので疲れるだろ、と思ったが“トリオン体だから疲れることは無い”という思考が頭に出てきた。
それなら構う必要も無い、とも思ったが後々うざい。それなら今構って終わりにしよう、と思い、返事をする。
「…いいが、何の用だ?」「特に用なんてありません。ただ二宮さんのお家に行きたいだけなんですけど…ダメでした?」
くぅん、と聞こえてきそうな仔犬のような眼で訴えかけて来る。クソ、その顔に俺が弱いのを知っているだろ、その手には乗らない、乗らない、と思っているが、自分の意見とは裏腹にわかった、と言ってしまった。
「わぁ!ありがとうございます!」
…この顔を見る為に、俺は許可したのかもしれないな、なんて、柄にも無いことを思う。
***
「やっぱり、二宮さん家っていい匂いしますね」「…そうか?」「なんか、いい女が纏ってそうな香水の…」「…女連れ込んでるって言いてぇのか」「とんでもない、わたしという女が居るのに」
くすくすと笑う琴華。ったく、何がしたいんだか。
「なんか飲むか」「あ、良いんですか?じゃあお茶で〜」
冷蔵庫を開け、麦茶を探す。そういや、コーヒー以外切らしてたな。
「おい琴華、麦茶ねぇ、コーヒーで良いか」「あらま、じゃあ買いに行きます?」「…自販機で良いんじゃねぇのか」「やですよ、お泊まりもするんですし」「はぁ…じゃあ早く着替えろ」「りょうかい!」
***
「…あ、二宮さんどうしましょ、上着忘れてきちゃった」「…そのワードローブの一番右、俺の昔の上着ある」「ありがとうございま〜す…!!」
***
「やっぱいい匂い、どっかの香水使ってます?」「なんも。香水なんてケバい女が使う物じゃねぇか」「じゃあ、柔軟剤とか?」
そんな話をしていると、ボーダー御用達のスーパーに着いた。本部からも近く、店員もボーダーに理解のある店員。そのせいかボーダー御用達のスーパーになっていった。
「あ、麦茶セール中ですって!三本くらい買いません?」「何円だ…って、五十円か、五本持ってこい」「わはー!やった〜!」
喜んだあと、麦茶を籠に放り込んでいく。躊躇ってもんを知らないのかこいつは。
「他になんか買うものありますかね?」
少しぶかっとした上着のせいでちらちらと色んな所が見えてしまう。気が逸れ、ため息を着く。
「…どうしました?」「…あぁいや、特に何も」「ほんとですか?なら良いんですけど…」
***
「んー…、はー…」
ベットに倒れ込む琴華。極力ベッドにはパジャマで寝転がって欲しい。
「コラ、ベット行くなら服着替えろ」「…やです、にのみやさんのかおりにつつまれてたいです」「…おまえ、なぁ…」
へにゃ、と口を緩め微笑む琴華。その幼い顔でそんな事を言われると、少々理性が。あと、なけなしの罪悪感。
「…じゃあ、泊まりで良いな?風呂入れ」「…一緒に、ベット入ってくれます?」「…はぁ、分かった…」
***
風呂場から鼻歌が聞こえる。恐らく調子に乗ってるのだろう、最近泊まれなかったから。本を読んでいると、琴華が上がってくる。
「上がりました〜…」
頬を赤らめる琴華。相変わらずだ、と油断していたら突然こちらに突進してきた。見ていた小説が吹き飛ぶ。
「えへへ、にのみやさんに触れれるのが、嬉しくて」「…麦茶飲まさねえぞ」「ひぇ、それだけは…」
なんて、色々話をしながら琴華の肩を掴み、少しづつベットに倒れ込ませる。
「…にのみやさんのへんたい…」「なんとでも言え」「…変態さん。でも、そゆ所が、すき」「…合格」
ちゅ、でこにキスを落とす。
「…やるんです、か?」「…ねむたい、明日やる」「…お休みですけど…朝からとかやめてくださいね」「考えとく。早く布団入れ、抱き枕にする」「はぁい…」
そう言うと、琴華は素直に布団に入り、俺に抱きしめられた。
「…おやすみ」「おやすみなさぁい」
***
「…うぅ、やっぱり、こんなの寸止め以上にきつい…!」
「…ッ、ん…ぅ…」
「…、お”いこら、何勝手にオナってやがんだ」「ッひぅ、!」
不思議な感覚に目を覚まし、下を見てみると俺の肩を掴み、首元に顔を埋め、自慰している琴華がそこに居た。
「一回イきゃ収まんだろ…おら、イけ」「っあ、♡ぅ”,あ”ぁ〜…♡」
下着の中に手を突っ込み、軽くイかせてやる。俺の腕にしがみつき、琴華はイった。
「…これでいいか」「もっと、きゅんきゅんしちゃうんですけ、ど、ぉ…?!」「知らん…おれはねる…あした、気絶するまでやってやるから…」「に、のみやさんのばかぁ、…」
そんな声を聞きながら、俺は眠りについた。
[続]
コメント
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死にそう=͟͟͞͞('、3)_ヽ)_
ウグッ_:( _ ́ཫ`):_ 最高だべ……