テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「ねぇ、きりちゃん..しんベヱ知ってる?」
「んあ?なんだよ乱太郎〜」
「なぁに〜??そんな顔しちゃってぇ」
「….四年生には 、お母さんがいるんだって..!」
「はぁ??」
「なぁんだ…お母さんがいるんじゃなくて」
「お母さん的存在な人。な!」
「それならぁ 、」
「あの四年は組斉藤タカ丸さんじゃない?」
『タカ丸さんってあの元髪結の?また何故、』
「えぇー?だってぇ、」
そうしんベヱがある時の話をしだした
僕は 、おやつにおうどんを2回食べていたら
目の前のきり丸の特等席に座ってたのは
四年は組の斉藤タカ丸先輩と
四年ろ組浜守一郎先輩 、
同じく田村三木ヱ門先輩だったんだよね〜
『…..あのぉ、先輩方..?』
「ん〜?なぁに 、しんベヱ」
『どうしてそんなに見てくるのですかぁ、?』
「えぇ?それはぁ……..」
『….ごっくん、』
「わっかんないや!」
ズコッ!!!!!!
「しんベヱ 、!!埃が立つから動くなッ!!」
「タカ丸さん 、確かに見すぎて
しんベヱに穴が空いちゃいますね!!」
(!!!!!)
( 浜守一郎先輩〜!!♡
やっぱ持つべき先輩は用具委員会の先輩!)
なーんてうっとりしていたら 、、、
ビチャビチャビチャ________
『えぇ、?おわわッ!!』
はしゃいで肘をあげた拍子に 、
おうどんを傾けちゃって…
『あああッ…..もう一回食べれたのに、、、、』
なんてしょんぼりしてれば 、
目の前にいい匂いがして 、顔を上げれば!
「はい 、おれの天ぷらそば少しあげるよ」
「暑いかな 、?大丈夫?」
タカ丸さんが新しいおわんに
僕の分をよそってくれたの!!!!
「もう僕 、お母さん通り越して聖母か思った」
「…..それさぁ 、」
『ただの同情してくれた先輩じゃん 。』
「なんで!?!」
「だったらみんなはあるの!?」
「俺はぁ 、綾部先輩かなぁ?」
『えー…綾部先輩 、?またどうして…』
「それは「それについては!」
「我々作法委員会一年い組黒門伝七と!」
「同じく作法委員会一年は組
笹山兵太夫が発表しまーーす!!」
『えぇぇ!?作法委員会がなんの用!?』
「綾部先輩のことならお任せあれ!!」
「逆にお前らが綾部先輩を語るなーー!!!」
そう言って 、兵太夫と伝七は語り出した
ある日 、僕達はどっちが一番乗りに
作法室に来たか言い争っていたんだよね
そこ!笑うんじゃない!!!!!
….まぁいい 、そこで喧嘩はピークになりそうで
既に来ていた浦風先輩も焦り始めていたんだ
「ちょっとふたりともっ、辞めないかッ」
「『 浦風先輩は黙ってて!!! 』」
止めてくれた浦風先輩に対して 、
つい口走ってしまった時
ふと冷たい風がよぎったんだ 。
「ふたりとも」
なんと僕達を止めに入ったのは 、
柄にもなく綾部先輩だったんだ!!!!
何事にも無関心な綾部先輩でも 、
怒るときがあって 、それは決まって
まわりを傷つけてしまった時 。
放任主義な綾部先輩にも 、
まわりを巻き込んでしまうくらいなら
喧嘩をするな 。お互い関わるな 。
と常々言われ込まれている 。
なので 、立花先輩もこういった類は
全て綾部先輩に任せているんだ
それは 、綾部先輩だから任されていることで
おふたりにはあっつーーい信頼があるから!!
なに!まだ話は終わりじゃないぞ!!!
そこ寝るなぁぁぁああ!!!
……それに 、綾部先輩は
僕達を叱った後 、決まって抱擁をしてくれる!
「お互い嫌な部分があったんだよね」
「兵太夫はちょっかいかけ過ぎちゃったね」
「ごめんねしようね」
「伝七も 、少し口が悪い部分があるね」
「一緒に謝ろうね」
「ふたりとも 、よしよししてあげる」
そう言って 、微笑みながらいつもよしよしや
飛び切りの抱擁をしてくれるんだ!!
それに 、委員会のときだけじゃなくて
廊下ですれ違うときや食堂で会ったときだって
挨拶をすれば 、
「おはよう兵太夫」
「今日も暑いね」
なんて言って 、僕の頭を撫でてくれたり
ご飯中は 、頬についた米粒をとってくれたりで
たくさん優しくしてくれるんだ!
しかも 、その綾部先輩の撫で具合と言ったら…
“ 至宝級!!!!”
あんな細くて白い柔らかな指見たことない!
そんな手で撫でられちゃえば心が暖かくなって
ふわふわと眠たくなっちゃうんだよね〜
抱擁された時だって
花の匂いと太陽の匂いがして
それはそれは幸せなひとときで!!
ほかにも____________
『ねぇきりちゃん 、しんベヱ 。』
『あれ止めてよ…..』
「えぇ?無理無理ぜったい無理」
「暑く語ってる所を止めるなんて自殺行為だろ」
『……だよねぇ、、』
『あ…あぁそうだ兵太夫!伝七!』
『僕たちこれから補習なんだった!』
「そうだったそうだった!行かなきゃ!」
「てなわけで 、俺達は先に帰りまーすっ」
「えー?わかったよ」
「それにしてもアホのは組の中でも
最も補習授業が多いあの3人が
あんなに意気揚々と補習に行くとは思えんが..」
「まぁ 、なんでもいいんじゃない?」
「それより綾部先輩に会いに行こうよ!」
「….それもそうだな」
「うーん 、なんか妬けるなぁ」
『おやまぁ 、一年生相手ですよ?』
「彼女がモテモテなんだもん!!
妬けない彼氏なんかいない!!!!」
『おやまぁ 、我儘なお母さんですね?』
「もう!!揶揄わないで!!お母さん!!」
『僕は 、お母さんよりも
貴方のお嫁さんがいいですけどね….』
「へ!?綾ちゃん!?!!!!」
『なんでもないでーす』
「ちょっとちょっと待ってよーーー!!!
逃がさないからね〜〜!?!!」