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死んで花実が咲くものか(しんではなみがさくものか) 意味: 枯れた草木には花も咲かず、実もならない。人間も死んでしまえばおしまいだということ。
クソガキ♡♡♡ユー
そんなクソみたいな生活を続けていたが
私は義務教育である小学校に行くことになった
義務教育なので、母は逆らえず、渋々私を学校へ行かせた
学校での生活は、お世辞にもいいとは言えなかった
いじめとか、そういうのじゃなかったけど
ただ、いつもいつも傷だらけの私を見るその視線が痛かった
汚いと言いたいような、気持ち悪いと言いたいような、嫌悪感で作り上げられたその視線が
勉強も運動も、そこまで出来ない、何も出来ないから、何故傷だらけなのか皆気になったようだった
事実を話す気はなかった
話したら何をされるかわかったものじゃない、
あの母親のことだ、もし事実を話していたら、きっと私は今頃生きてもないだろう
いつも私は嘘をついた、
「転んだ」「いつの間にかできていた」「喧嘩した」
そのことしか言わなかった
矛盾が生まれるのが怖かったので、どの傷にどの理由を付けたか、全て覚えるようにした
でも、傷の隠し方なんて、嘘の付き方なんて、学校では教えてくれはしなかったので、
中学に上がる頃にバレた
中学までは義務だから行った、きっと小学校と何ら変わらない
傷について聞かれたら嘘をつくだけ、家族構成も嘘をついて、嘘で自分を作ったら、誰にも迷惑をかけない
そう思ってたのに
みんな
「どうせ自分でやった」「かまってちゃん」「ヤバいやつ」
なんてありもしない噂話を話すようになった
自分でやったことの否定はしたこと無かった
どれかひとつくらいは、私がやってただろうから
でも、みんなから大丈夫って聞かれるのは、嬉しく感じなかった
大丈夫って聞かないで、無視して話して
私についてる傷じゃなくて、傷ついてる私を見つけて
辛いことは、なにか物に当たると少し良くなる
だから私は、誰にも迷惑をかけないように
私という物に対して怒りをぶつけた
「なんで上手く出来ないんだ」「なんで隠し通せないんだ」「なんで死んでないんだ」
母の言葉を借りて、自分を守るために、壊した
スッキリするのも、辛くなるのも自分、
迷惑なんて、かけてない
誰かが言っていたような気がする、
「迷惑さえかけなければ、幸せになれる」
その言葉を信じた、
でも、幸せなんて無かったから
可哀想と言いたげな目、
私の席には1つの花瓶
中に入ってる花は鈴蘭、花言葉は「純粋、純潔、謙虚」
花言葉と裏腹に少量でも死に至る毒を持った花
後に知った話、
本当は私が、鈴蘭の花の毒で死ねばいいって思ってたらしい
何となくわかってたけど、
それからも毎日花が添えられた、
鈴蘭水仙、花言葉は「純潔、汚れなき心」
全草に毒があり、吐き気や嘔吐の症状が見られる
シクラメン、花言葉は「遠慮、気後れ、内気、はにかみ」
全草に毒があり、最悪の場合死に至る
こんなことがよくあった、
ただ、ある日を境に花は飾られなくなった
最後に飾られた花はトリカブト、
花の中で1番猛毒があるとされている、花言葉は「騎士道、栄光」
それと、あなたは私に死を与えた
毒は強力で、少量の接種で死に至る
そんな花を飾るだなんて、どうかしてるって今なら思う