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注釈:今回は番外編と書いてある通り、警察からとんでもなく脱線します。(STGRからは脱線しないのでご安心ください。)それでもよいという方だけお読みください。
もし〇〇が亡くなったら編シーズン1〜番外〜
鳥野視点
今日は力二の葬式の日だった。
なぜ過去形なのかというと、簡単に言えば俺は葬式に行かなかった。
ただただ行きたくないから、というわけではない。
もちろん自分の会社の社員が亡くなったというならば、その会社の社長は葬儀に出向くべきであろう。
しかし、今回に限っては異例だ。だってこの死亡理由が明らかに
過労死なんて力二の死亡理由に一番合わないものだと思う。
なぜなら、起きてくる日数も減ってきていたし、仕事が大好きならだおとかだったらまだわかる。
でも、力二に限ってそんなことがあると思えなかった。
色々なパターンを考えながら俺は皆が居ない病院のベンチに腰掛けていた。
気づいたらてつおが隣の席にちょこんと腰掛けていた…いや、その上で色々なエモートを切り替えながら遊んでいた。
「…てつお、力二の葬式行かなかったんか?」
「あーね…あれって今日なんだっけ?」
「うそでしょ?」
「まぁまぁ…最近起きれてないししょうがないでしょうが!」
「何回しょうがっていうんだよ!w」
「ようやく笑ったな!」
「ぁ…」
「鳥野くんさぁ…そんな沈んでる顔を見たい人がいると思うか!?」
「ありがとう角刈り。」
「おうよ」
そんな事を言いながら俺は、誰かが力二の真の死因を解明してくれることを願いながら俺は、一旦力二の死について考えないことにした。
???視点
「あぁ〜全くなんで先に逝っちゃうかなぁ…もう少し思い出つくりたかったな。」
そんな事を言いながら彼女の死を悔やんだ。心の底から。彼の死は多くの人に多くの影響を与えるだろう。
もちろん、彼女の死因は俺らだけにしかわからない。死因を必ず探し出そうとするやつもいるだろう。
しかし、何も決定的な理由を知ることはできないだろう。知ることをこの世界が拒むものだから。
「お前さぁ、、、落ち込みすぎだろあまりにも」
「いや、落ち込んでねぇし!」
「顔にくっきり出てんぞ?」
「ぅぐ…いやでもそりゃ、落ち込むだろ。俺が手にかけたみたいなものじゃないか。」
「そんな気に病むなよ。あいつ。いや、”あいつら”は自らそれを選んだんだから。」
「まぁ…そうなんだけどさ。」
あのとき。
俺らはあの個人医に頼んで何度も何度も包帯を巻いたり、アイスパックを使ったり、除細動器を使ったりした。でも、どれだけ体の傷が言えようと、彼の脈はもう動く気配すらなかった。
「どうしてだよっ!なんでお前が死ぬ必要があるっ!」
「そうや!なんでお前が死ぬ必要があったんや!」
「なんで?なんでなの?」
「守れなかった…オレの大事な人。」
「なんで?警察はイそがしいはず。なんでだ!」
「**成瀬。**お前が此処にいる理由だけでも教えてくれよ。なぁ!」
その時は記憶の混濁が激しかった。二人格出ているような感覚だった。力に身を任せた。
だめだった。
空の悪魔。そんな肩書を持っていようと、ホットドッグ協会の会長。そんな権力を持っていようと。
彼らを救うことは不可能だった。
そして、代わりと言っては何だが、彼女に似た女の子を仲間に入れた。彼女のような容姿になることに苦労はなかった。ロスサントスの新聞インタビューでも見事に彼女をやってのけた。圧巻だった。でも、すぐにいなくなった。行方不明となったのだ。
「いつかまた会えたら良い。」
そんなことさえ感じてしまった。
「レダーっぽいかな?」
「急にどうしたんレダーそんな事言わなくても本人は本人だろ」
「そっか。ありがとう蓮」
「へへっまぁ**の頼みなら何でもするって!」
「ん?今なんていったの?」
「え?特に変なことは言ってない?」
「そっか」
「まぁちゃんと休んでな。」
「おう!」
満面の笑みで俺はそう応える。その瞬間さわさわと風が優しく揺れた。亡き彼らが喜んでくれたように感じて、とても嬉しかった。
シーズン1一旦終焉でございます。
次回は誰にしようかなと考えていますではこの辺で。
おつぬ