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貴方の「碧」になれたら
「カイザー!」
そうカイザーと呼ぶのはネス、アレクシス・ネスだ。ネスはカイザーのことを崇拝しており、同時にカイザーの事が好きだった。
「あ゛?ネスか。 どうかしたのか?」
そういうのはミヒャエル・カイザー。
ネスが溺れている相手だ
「いえ、特に何でも(にこ
カイザーがいたので!」
「……?」
先程も言ったが、ネスはカイザーの事が好きだ
理由なんていらない
ただただ、好きなのだ
自分を助けてくれた彼が、
弱々しい彼が、
美しい彼が、
傲慢な彼が、
自分の名前を呼んでくれる、彼が。
ただただ好きだった
kickoff!
潔がボールを蹴る、
サッカーの一試合が、今始まった
「カイザーッ…お前を喰うッ…!」
潔、潔世一はそんな事をカイザーに対して口走る
……僕の、僕だけのカイザーなのにッ…
「出来るもんならやってみろよクソ世一!」
世一に応えるように、彼はそう言う。
僕だけを見ててよ___。
世一が右にパスを出す。
その先には氷織 羊。
「ナイスだよ潔君」
「ほな、僕は君の言うとうに行こ……かッ!」
氷織のパスは受け取りやすかった。
氷織が横、右斜め前方にパスを出す、その先には黒名蘭世。
「さんきゅ、」
黒名は小回りの効くスピードで次々と敵チームのバスタード ミュンヘンを抜いていく。
そこに立ちはだかるのはネスだ。
「させませんッ!」
ネスの異名、それは「魔術師」。
足首が異常に柔らかく、ボールをタッチし、自分の足元へと引き寄せた。
「くッ……!」
「カイザーッ!」
ネスはカイザーの名を呼ぶ。
「クソ出せ、ネス」
「はいッッ!」
ドンッ
ボールを蹴る音が聞こえた。
ネスが左斜め前方に居たカイザーにパスを出したのだ。
「クソ喰らえ、クソピエロ」
カイザーが、シュートを決めた。
ピピーッ!
得点板が0-0から0-1になる。
皇帝衝撃波、カイザーインパクト。
カイザーの武器、シュートによって編み出された強烈な技だ。
「カイザー!やった、やった!決めましたね!」
「クソ黙れ…耳障りだッ……」
「ッ……ごめん、なさッ……」
僕は自分でシュートを決めるより、彼が決めた方が嬉しくなってしまう
何故だろう
……そこまでカイザーに依存してるというのか、自分は
まぁ良いや、と心のどこかで思う
RESTART!
前半戦残りは16分。
この調子なら勝てるッ……!
RESTARTのボールを蹴ったのは相手チームの七星虹郎。
「やってやんよ、っ!」
潔にボールを出す。
「ナイス七星!」
世一の目……いや、眼は僕とは違っていた
超越視界、メタビジョン。
世一は、ソレを持っていた。
「くッ……!」
不味い、!
負けたくない、カイザーを勝たせたいッ!
そんな思いは儚く、散る。
「あぅッ……!?」
「退け、ネス!」
「ッ……!クソ、世一ィィ゛ッ……!」
「何やってんだテメェッ!クソ急いで応戦しろ!」
「ッ……はい!カイザー!」
立ち上がり、僕とカイザーは世一の方へ駆けて行く。
(間に合え、間に合え間に合えッ……)
「間に合えぇッッッ!!」
ピピーッ!
0-1が、1-1となる
「ッ……ぁ、……」
「チッ!」
カイザーは大変不機嫌そうだ。
そりゃそうだ、因縁の相手にゴールを許してしまったのだから。
ロッカールームで考えを立て直す
「MFは…__なので__さん、DFは___。」
そこにカイザーが口を挟んだ
「クソ気に食わん。俺の好きな通りにやる」
チーム全員が困惑していた
しかし僕は___
「了解です」