ーー
「くぁ〜…、んん、」
「寝不足??」
「ぅん、テスト範囲広すぎ、まじで。」
「それな、まだテスト範囲配られたばっかやのにもう辛い。」
「んね。…そういえば髙野は、?」
「期限昨日までの書類出しに職員室行っとる」
朝学活が始まるまで、綾華と髙野と3人で雑談をするのが僕の日課。
余談だけど、こないだの席替えで、僕は窓際の一番後ろの席を勝ち取った。
おひさまいっぱい当たるから暖かいし、外の景色見れるし最高すぎる。
日向ぼっこ大好き…。
「あ、髙野おかえり〜」
「ただいま!あのさ、さっき職員室行ったら聞こえてきたんやけど‥うちのクラスに転校生来るらしい。」
「「 え。 」」
「男子!?女子!?」
「わかんない、そこまでは聞こえんくてさ」
「そっかぁ、…席はどこになるんやろ。」
「…(元貴見」
「ぇ、な、何やさ‥?」
「元貴の隣空いとるし、元貴の隣なんやない?」
「確かに」
…嘘じゃん。隣いないしラッキーとか思ってたら隣埋まるかもなんて。
「んもぉ…、さいあく。」
「んなこと言うなって!笑」
「男子かもしれんよ?笑」
「どっちにしろ嫌や〜、」
「まぁ、楽しみにしとき!笑」
そう言って、2人は自分の席へと帰っていった。チャイムが鳴ったため、クラスはざわざわとしながら各々自分の席へ戻り始める。
「ガラガラ あい、朝学活始めるぞー。って、その前にだな、転校生を紹介する。」
本当に来るのかよ‥転校生、
「転校生!?」
「先生!男子ー?女子ー?!」
「静かにー。今から紹介するから、入ってこい!」
扉を開けて入ってくる美少年。
(うわ、苦手なタイプだ、)
コツ、コツ、と静かな教室に彼の足音が響き渡る。
ピタ、と止まったところで先生が黒板に名前を書き始めた。
「カタン それじゃ、自己紹介。」
んん?名前なんだ??先生で隠れて見えない。
「はい。」
「若井滉斗です。」
ズキッ
「ッ、??!! ぃ、った‥(ぼそ」
わかい ひろと
名前を聞いた瞬間。
ズキッと頭に強い痛みが走った。
ぁれ、僕彼奴と、何処かで‥?
「グラッ ぁ、」
バタンッ
「きゃあっ!?」
「ちょ、大森!?!?」
急に視界が真っ暗になった。
僕は意識を飛ばして、その場に倒れた。
ーーー
〈追加プロフィール〉
若井 滉斗 (15)
高校1年生
・転校生
・ ????
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