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これを読んでる多くの日本人の人は、今日は日曜日、と聞いてどんな日を計画するだろう。
起きて、ゲームしたり漫画やドラマを見たりして、
「あ、そういえばもう食材がなかった、買いに行かないと」
なんて思いながら買い物に行って、夕方には料理をして、夜も娯楽に勤しみ、明日が平日というのを忘れてついつい夜更かししてしまう。
そんな平穏な日常を送っていることだろう。
ドイツでそれをやってしまうと、ある問題に直面する。
ドイツでは基本的にどの店も
スーパーもやってないし、コンビニなんて無い。
お腹を満たせないなんていうのはまだ良い。レストランやカフェは日曜営業しているところも多いからだ。
しかし、トイレットペーパーが無くなった日曜日なんてのは目も当てられない。
一応、キオスク*1というコンビニのようなもの
(場所によっては24時間営業じゃないし、日曜しまっているところもある。)
があるが、少なくとも私の知っているキオスクはトイレットペーパーなんて置いてなかった。
簡単な飲食品とタバコが置いてある程度だ。
広さも、よく都内の駅で見かけるミニコンビニくらい。
つまり、日曜日のトイレットペーパーの枯渇は、死に直結するのである。
それをやってしまったのだ。
恋人は仕事で23時頃まで居ないし、一人で慌てふためく私。
ただ、よくよく考えれば、今トイレ行きたいわけじゃないし、お腹を刺激するようなものを口にしなければ大丈夫でしょ。
天才か私は。
なんて呑気に構えていた。
お腹を刺激しなければって考えていたのに2月の真っ只中、お腹を出してお昼寝してしまったのだ。
馬鹿なのか私は。
とりあえず、わかる人にはわかるかもしれないがお尻をキュッと締めて、便意の応急処置をした。
時刻は18時。
真っ先に思いついたのが、外でタバコを吸っているとよく話しかけてくれる隣のおじさんに助けを求めることだった。
善は急げ、すぐに外にでて隣の門戸を叩く。
ん?扉の少し上に白テープで文字が書いてあった。
よく見てみるとそこには
「Mon~Fri 10:00~17:00」
おじさん会社員だったのか・・・
次なる策を考えるも限界がひしひしと近づいている頭ではまともな思考もできずにまったくまとまらない。
外や廊下であわあわしていると、うちのマンションの他の住人、おばちゃんがドイツ語で、気にかけてくれた。名実ともに、よほど顔色が悪かったんだろう。
おばちゃん英語わかる?と言うと、ごめんねーわかんないのよみたいなことを言われたので、急いでスマホを取りに部屋へダッシュ。
翻訳機で助けてートイレットペーパーが無いのーといったところ
「あら!じゃあお一つ分けてあげるわよ!お代なんていらないわ!」
と快く助けてくれたのだ。
多少の焦りはあったものの、あっけなく事なきを得て、肩とお腹の力がふっと抜けた。
旅行なんかだと、宿側か出してくれるから気にしないでいいと思うが、移住をお考えの方はくれぐれも日曜にはお気をつけください…
それと、実はこのおばちゃん、他にも色々助けてくれるのだが、それはまた別のお話…
*1…日本の駅の売店、キオスクとは無関係です。