冷めた愛/冷められた愛
桃×赫 iris
ご本人様には関係ありません
桃さんちょいクズ
赫 「」
桃 「」
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りうらside
『最近仕事忙しいんだよね〜』
最近の彼の口癖のようなものだった
もうすぐで付き合って4年
いつも忙しいってことがあっても、俺の相手はしてくれていた
けど今は違う
赫 「ねぇ…ッないくん…?」
桃 「………なに」
赫 「……りうらのこと好き…?」
桃 「……はぁ…ッ好きだよ、ねぇ、見て分からない?今忙しいんだけど…………」
赫 「ッ…ごめっ………」
今まで「好き?」って聞いたら絶対に「好き!大好き!愛してる!!」って元気に返してくれたじゃん…
もうないくん、りうらの事好きじゃないんかな…
あんだけりうらの身体壊しといてさ…
赫 「ッ…時間返してよ…ッ」
21:00 PM
数ヶ月前なら、今頃ないくんと2人でベッドの上
けど今のりうら達は違う
お互い自室で、ないくんは仕事して………
りうらはただ、暇なだけ
赫 「…ないくんッ…」
急にこんな話さなくなると寂しいじゃん…
暇してるのも時間の無駄だし…
赫 「……勉強するか」
りうらだって現役高校生
学校も、勉強も本当に忙しい
けど、ないくんはもっと忙しいってこと知ってる
でもさすがにあれは……
泣いちゃう…
4年記念まであと1週間
別れ話をするなら、その日……
翌日
桃 「……おはよ」
赫 「ないくん、おはよ…(ニコッ)」
赫 「ご飯できてるよ、それと…お弁当……」
桃 「…朝ごはんいい、行ってくる……」
赫 「あっ…ッ、行ってらっしゃい……」
…しょうがない…よね
俺も学校行かなきゃ…
赫 「…行ってきます…ッ」
もしかしたら誰かが“行ってらっしゃい”って返してくれるんじゃないかって期待して…………
赫 「…おはよ〜」
水 「…!!りうちゃん!!!!」
こいつはほとけ、いむ
アホな友達
赫 「今日も元気だねぇ…どうしたのッw」
赫 「今日ね!!放課後しょーちゃんと出かけるんだけどりうちゃんもどうかな〜って!」
放課後…かぁ…
放課後遊ぶのないくんに禁止されてたけど…
ないくん…最近冷たいし………
いい…よね………
赫 「…いいよ」
水 「ほんと〜!!じゃあ放課後に駅前集合で!!!!
赫 「…ん、りょーかい」
〜放課後〜
放課後に駅前集合……
え、2人は…??
水 「ごめ〜ん!!」
白 「遅れた〜ッ…!!」
赫 「んぉ、全然大丈夫よ…w」
白 「うわ優し、イケメンかよ」
赫 「そんなこと俺に言うと彼氏が嫉妬するよ…w」
水 「ッッ…」
赫 「ほら…w」
白 「えッ…ごめんて……」
水 「…いいもん…早く行こ!!」
赫 「切り替えはっや…w」
こんな楽しい時間、久しぶりだな…
門限なんか忘れて __ 。
〜数時間後〜 18:30
水 「じゃ!!解散!!!!また明日ね〜!!」
白 「また明日〜!」
赫 「またね〜…」
赫 「…ッやば!?…門限すぎてる…」
ないくん…まだ帰ってきてないよね………
バレなければ……
いや、けどバレても怒られない……?
もうりうらのこと好きじゃない…?
一応急ぎで帰るか…
ガチャッ
赫 「ただいま〜ッッ………」
シーーン
帰ってきてない……?
良かった……
一応…何とかなった……
桃 「…俺がいないとでも思った?」
赫 「…ッ…ないくん……ッッ…?」
桃 「放課後出かけるなんて、誰が許可したっけな〜…」
桃 「ついでに門限も過ぎてるけど」
桃 「……生意気になったね」
赫 「……ごめんなさい…ッ」
桃 「はぁ…ッ、この家住ませてあげてるの俺なのに…」
俺が求めてるのはこんな言葉じゃない
桃 「…時間の無駄、早く風呂入ってきて」
赫 「…はいッッ…」
もっと、今までのないくんみたいに暖かい言葉が欲しいだけなのに……
違う…ないくんじゃないみたい…
赫 「今までのないくんはどこ…ッ」
ないくんのこと大好きだった時間が無駄だったみたい……
嫌いなら別れたいって言ってよ……早く…
赫 「はぁ…っ」
ため息はほぼ無意識
頭の中はないくんだけ
赫 「…大好きだったのになぁ…」
たった一言、響き渡る
お風呂を上がったらないくんを避けるように自室へ…
本当は会いたいし、話したい…
特にこの時間はね……
赫 「寂しいよ…ッ」
…ねぇ、ないくん………
赫 「部屋行ってみても…いいかな…」
ただ少し、期待して
コンコンコン……
赫 「ないくん…ッ」
シーン……
いないの……?
入るよ……?
赫 「…ないく〜ん……」
彼は部屋に居ない
てことはまだ1階にいるんだ……
赫 「ッッ……」
大好きなないくんの部屋
入ったのも久しぶり
好きだな…この匂い……
ないくんのベッドで寝て待ってたら……少しは構ってくれないかな…
赫 「今日くらい…いいよね……ッ」
ないこside
赫 「ねぇ、ないくん…?」
愛しの彼女に名前を呼ばれる
けど今は、それどころじゃない
桃 「………なに」
赫 「……りうらのこと好き…?」
桃 「……はぁ…ッ好きだよ、ねぇ、見て分からない?今忙しいんだけど…………」
赫 「ッ…ごめっ………」
赫 「ッ…時間返してよ…ッ(ボソッ)」
桃 「…ッえ…?」
21:00 PM
自室で黙々と仕事を進める
体は完全に疲れ切っているのに、どうしても仕事を終わらせなければいけない
たまにはりうらの癒しも欲しいものだ
桃 「…あ”〜ッ…最後ヤったのいつだろ〜…」
体がりうらを求めてる
けど、りうらと楽しい時間を過ごすためには仕事をしなければ……
桃 「ッ…あともーちょい……」
翌日
桃 「……おはよ」
赫 「ないくん、おはよ…(ニコッ)」
見た?今の笑顔、可愛い
…時間やばいな……
赫 「ご飯できてるよ、それと…お弁当……」
桃 「…朝ごはんいい、もう行ってくるから」
赫 「あっ…ッ、行ってらっしゃい……」
ごめんね、りうら
せっかく作ってくれたのに
りうらに“行ってらっしゃい”言いたかったな…
桃 「おはざーっす…」
青 「…ないこ?今日早いの…珍し…ッ」
桃 「いや、今日早く仕事終わらせて行きたい場所あって…w」
青 「え…なになに、ないこがそんなこと言うなんて珍しすぎて怖いんだけど…」
桃 「それは酷いって…ww」
青 「え〜…?で、どこ行くん?」
桃 「ん〜?ちょっとお高いお店…?婚約指輪買いたくて……」
青 「…ッあ、彼女さん…?もうすぐ4年やっけ」
桃 「そーそ…最近仕事忙しくて中々話せてなかったけど記念日は大切にしたいな…って」
青 「お、いいやん…w」
青 「応援してる、非リアの分まで頑張れよww」
桃 「言われなくてもわかってます〜」
とは言ったものの……
結局仕事終わらなくて、仕事早退して婚約指輪買って…
家で仕事の続き…
桃 「結局いつもと変わんないじゃん…」
桃 「はああ…ッ」
今日くらい仕事終わらせて、りうらといちゃいちゃしたかったあああ…
りうら不足……
ってか…
桃 「りうら帰り遅くね…ッいつも16時くらいじゃ……」
遊びに行くのは禁止
しかも門限は17時、今の時間は18時過ぎ
桃 「……はぁ、躾けるか…」
その前に、仕事どうにかしなきゃ…
ガチャッ
ドアの開く音だ、きっとりうらが帰ってきたんだろう
仕事でイライラしながらも、りうらの元へ向かう
赫 「ただいま〜ッッ………」
俺がまだ帰ってきていないと思ったのか、少し安心したような表情をするりうら
馬鹿だなぁ…可愛いけど
桃 「……俺がいないとでも思った?」
赫 「…ッ…ないくん……ッッ…?」
桃 「放課後出かけるなんて、誰が許可したっけな〜…」
桃 「ついでに門限も過ぎてるけど」
桃 「……生意気になったね」
赫 「……ごめんなさい…ッ」
違う、俺はりうらにこんなこと言いたいんじゃない
桃 「はぁ…ッ、この家住ませてあげてるの俺なのに…」
桃 「…時間の無駄、早く風呂入ってきて」
赫 「…はいッッ…」
やばい、言い過ぎた…
あんなこと言いたかった訳じゃないのに…
桃 「俺ばかぁ…ッ」
とりあえず、夜ご飯……
何作ろう…
桃 「りうら、麻婆豆腐好きだっけ…」
そう思い、麻婆豆腐を作る
コンコンコンッ…
桃 「りうら〜っ…夜ご飯できたよ…」
シーーン…
桃 「りうら…ッ?」
返事がない
桃 「…ちょ、入るね…」
いない、りうらが部屋にいない
もしかして…と思い、俺の部屋に行ってみる
桃 「ッッ…りうら…ッ!」
予想的中、俺の部屋にいました
桃 「…寝てる…ッ?」
俺だって疲れてるけど、疲れてるのはりうらも同じ
それなのに俺、あんなこと言って…
桃 「あ”ぁ…ッ…俺最低…」
起こすのは可哀想だから、このまま寝かせてあげたい
桃 「……俺も隣失礼するよ…ッ」
“おやすみ”
一言だけ呟いて夢の中へと沈んで行った
時は経ち、4年記念日
土曜日のため、りうらは学校が休み
そして俺は、りうらに内緒で会社の休みを取った
絶対りうらに、婚約指輪を渡したい
赫 「……ッ…え?ないく…ッッ!?」
愛しの彼女が起きてきた、もう時間は11時過ぎ…
早起きできないりうらも可愛い
赫 「え?ないくん…仕事は?…あ、もしかして体調悪い…?えーーっと…」
桃 「違うよ…ッw」
赫 「え…ッじゃあ…」
桃 「何?そんな俺に仕事行ってほしい?」
赫 「いやっ!全然そんなことないけど…ッ!!」
桃 「……はい、とりあえず出かけるから準備して」
赫 「ど、どこに……?」
桃 「……準備して」
赫 「あっ…うん…」
りうらside
赫 「えーーっと…」
今日って…記念日だよね…?
わざわざ休み取ってくれたってこと…?
いつも仕事忙しいのに…ッッ?
赫 「ッはぁ…今日別れ話しようとしてたりうらすっごく馬鹿……」
元々ないくんが悪い人じゃないってのは知ってた、なのに……
赫 「はぁ…やばッ…プレゼントとかなんも準備してない…ッ」
別れる気満々だったし……
出かけついでにバレないように買うしか…
ん、待て、てか……
デート…ってこと…?
久しぶり……ッッ
赫 「んあ…!早く準備しなきゃ…」
桃 「ん、今日も可愛い…行くよ」
へ…?今日も……?
赫 「可愛くないッッ…!!」
桃 「可愛いから…w」
桃 「ほら、早く行くよ…?(ギュッ)」
恋人繋ぎ
いつぶりだろう……
ほんと久しぶりすぎて、少し恥ずかしい…
楽しい時間はあっという間で、気付いたらもう夜で
結局プレゼント買えてないや…w
ないくん“最後に行きたい場所がある”って…
赫 「ここ…ッ」
桃 「ん?覚えてる…?」
赫 「もちろん…ッ」
りうらとないくんが付き合った、思い出の場所
イルミネーションだ
桃 「りうらッ…」
赫 「…ん?」
スッッ…カコッ…
赫 「ッえ…指輪…ッ?」
桃 「…俺と…婚約してくれませんか…?」
赫 「ん…ぇ…ッ?」
桃 「だめ……かな…」
赫 「…だめなわけないじゃん…ッ」
赫 「ッ…ないくんのばかぁ…ッポロポロッ」
桃 「ちょ、りう…ッ…泣かないで…」
赫 「ごめ…ッ…嬉しすぎて…」
桃 「ッはぁ…良かった…」
赫 「……指輪、付けてみてもいい…?」
桃 「もちろん、付けてみて」
スッ…キュッ……
桃 「似合ってる…りうら輝いてるよ…ッ」
赫 「なにそれ…w」
赫 「りうらじゃなくて指輪見て…?」
桃 「無理〜w」
赫 「えぇっ…w」
赫 「…ないくん、あのね…ッ」
桃 「…どうした?」
赫 「りうら今日…本当は別れ話しようか悩んでた、それほど最近ないくんと話せないのが辛くて…ッッ」
赫 「プレゼントとか…なんも準備してなかったの…ごめん…」
桃 「…こちらこそごめん…ッ」
桃 「辛い思いさせちゃったよね…本当にごめん…ッ」
赫 「ううん、全然…今日ないくんが沢山愛伝えてくれて…りうらもう幸せ…w」
桃 「ッ…良かったぁ…」
赫 「ないくん…ッえっと…その……」
赫 「いつも…りうらのために色々ありがとう……」
赫 「…愛してる…ッ//」
桃 「俺も…ッ愛してるよ…ッ」
2人お揃いの婚約指輪
眩しすぎるくらい輝いてる
あとから聞いた話、ないくんが仕事を限界まで頑張ってたのは、婚約指輪を買うため、貯金するためだったそう……
赫 「これからはちゃんと構ってね…」
桃 「もちろん…」
冷めた愛/冷められた愛 𝑒𝑛𝑑
コメント
4件
コメント失礼します、! 嫌いなわけじゃなかったんだ、!よかったぁ~っ!😭 あ、フォロー失礼します!✨
コメント失礼します!最高でした✨ 🐤くんのために頑張ってる🍣くんが尊かったです♪ 番外編書いてほしいです!これからも頑張ってください🙌🏻
長いのに読んでいただきありがとうございました︎🙌🏻 初めての小説なので下手な部分あると思いますが許していただけると嬉しいです、これからどんどん頑張っていくので応援よろしくお願いします😭 もし「欲しい!」って人がいたら番外編を投稿するかもなので、お楽しみに…!